バレエ団の名レパートリー、7年ぶりにダブルキャストで上演 巨匠サー・ピーター・ライト演出振付で贈るロマンティック・バレエの最高峰

バレエ団の名レパートリー、7年ぶりにダブルキャストで上演 巨匠サー・ピーター・ライト演出振付で贈るロマンティック・バレエの最高峰

 スターダンサーズ・バレエ団が、ピーター・ライト版『ジゼル』を本公演で7年ぶりに再演。1989年初演の同団が誇るレパートリーで、今回は初役を含むダブルキャストで上演する。

渡辺「演劇性の高い作品で、小さい頃から憧れていた役でした。ジゼル役は2度目ですが、ライト版は人間関係が細やかに描かれ、深いドラマを感じます」

林田「初めてアルブレヒトを踊ったのは2017年の学校向けの公演で、移籍数ヶ月後ということもあり、もう無我夢中でした。今回はダブルキャストなので、ペア同士どう高め合っていけるか楽しみです」

喜入「ジゼルを踊るのは初めてで、とても大きな挑戦です。今、総監督から振付を指導していただいていて、改めて難しさを実感しています」

池田「バレエ団が大切にしてきた伝統ある作品で、そこに身を置いてみたいという想いがありました。アルブレヒトは念願の役で、凄くワクワクしています」

 ロマンティック・バレエの最高峰といわれる本作。踊り手には高い技術と演技力が要される。

渡辺「例えばウィリを踊る時は、トウシューズ選びから始まり、音を立てないよう足の使い方一つ気遣う必要がある。一見華やかな技巧を見せる場面はないように見えますが、そこにまた違った難しさを感じます」

喜入「本当にそう。ポワントワークに腕の使い方も細かく指定があって。役になりきり、テクニックも磨くことが課題です」

池田「女性と一緒に踊る時の立ち居振る舞いも難しい所。常に気品が漂うよう、一つひとつの所作を意識するようにしています」

林田「二幕は特に大変で、口中が血の味になるくらい。身体も精神的にもキツく、役同様死にものぐるいで踊っています(笑)」

 版や踊り手により役の解釈も違えば表現もまた違う。各々目指すキャラクター像を聞いた。

喜入「全身を通してジゼルの感情の動きを表現したい。音楽と一緒に、偽りのない気持ちが自然と伝わればと思っています」

林田「リサーチはするけれど、一番大切にしているのはその場で出てくる感情。どんなアルブレヒト像が生まれるか、舞台でご覧いただけたらと思っています」

渡辺「愛を貫いたとき、それで良かったんだと観た方に感じてもらうのが理想。他の登場人物との関係性を大切に表現し、ラストに繋げられたらと思います」

池田「目指しているのは、最後に救われた時の絶望や、その後を想像させるような役作り。皆さんが入り込めるようなアルブレヒトになればと思っています」

(取材・文:小野寺悦子 撮影:友澤綾乃)

「突然ですが、急遽一週間の休暇が取れることになりました。どこへ行っても、何をしても自由だとしたら……どのように過ごしますか?」

渡辺恭子さん
「1週間だとヨーロッパ旅行にはタイトなスケジュールになりそうなので国内旅行に行きたいです。コロナ禍で旅行をしづらくなってしまいましたが、行きたい所が幾つもあります。その中でも、青森に行って青森県民美術館や十和田市現代美術館、棟方志功記念館、国際芸術センターの建築巡りや美術館巡りをしたいです。青森はカクテルも美味しい印象があるのでバー巡りも出来たら嬉しいです!(笑)」

林田翔平さん
「1週間の休暇が取れたら……キャンピングカーを借りて、可能な限り国内を周りたいです。元々キャンピングカーで旅をするという事に憧れがあり、いずれはやってみたいと思い続けています。自分の行きたい場所、食べたい物、体験してみたい事、見てみたいモノ。それらをキャンピングカーを使って体験しながら旅をする。中々実現は難しいかもしれませんが、いつかは叶えたい夢の1つです」

喜入依里さん
「1週間もお休みができて、東京にいたら予定を詰め込みすぎてしまって疲れ果ててしまいそうなので(笑)とりあえず水着と本を3冊くらい持って、奄美大島に向かいます!奄美大島は私の故郷でもあるのですが、溢れる大自然が最高で、透き通るブルーの海、どこまでも広がる白い砂浜が本当に美しくて、そんな島で1週間のんびりと過ごしたいです。海にぷかぷか浮かび、サイクリングで島を周って、夜は砂浜に寝転がって星空を見たいです。マスクも外して砂浜で自由気ままに過ごしたら、最高のリフレッシュになるのではないかなぁと思います」

池田武志さん
「まずは仕事終わりに成田近くのホテルに前泊して、その翌日早朝の飛行機でドバイに飛んでアラブ料理を楽しんで、ドバイの夜景を楽しみつつ一泊して、翌日の飛行機でフランクフルトに飛んで市内観光して、久々のドイツビールとソーセージに舌鼓を打った後は、電車でパリを経由しつつロンドンへ、もちろん経由地のパリも必死に観光して、その後は予定通りロンドンはロイヤル・バレエ団の公演を観劇。最後は逃げるようにファーストクラスで成田へ帰還。というのが僕の夢です。昔海外で踊っていた頃出来なかったことを詰め込みました(笑)」

プロフィール

渡辺恭子(わたなべ・きょうこ)
東京都出身。5歳でバレエを始める。05年オペラ座チューリッヒ入団。06年オペラ座ライプツィヒに移籍。08年スターダンサーズ・バレエ団入団。主な出演作品に、ピーター・ライト『コッペリア』(スワニルダ/曙)、ジョージ・バランシン『ウェスタン・シンフォニー』(第1,2楽章プリンシパル)など。

林田翔平(はやしだ・しょうへい)
福岡県出身。3歳でバレエを始める。11年新国立劇場バレエ団、17年スターダンサーズ・バレエ団に入団。主な出演作品に、鈴木稔『くるみ割り人形』(王子)、『バレエ「ドラゴンクエスト」』(白の勇者/黒の勇者)など。

喜入依里(きいれ・えり)
鹿児島県出身。5歳でバレエを始める。10年小林紀子バレエシアター、16年スターダンサーズ・バレエ団に入団。主な出演作品に、アントニー・チューダー『火の柱』(ヘイガー)、ジョージ・バランシン『ウェスタン・シンフォニー』(第4楽章プリンシパル)など。

池田武志(いけだ・たけし)
埼玉県出身。10歳でバレエを始める。11年ハンブルクバレエ団、13年新国立劇場バレエ団、17年スターダンサーズ・バレエ団入団。主な出演作品に、鈴木稔『バレエ「ドラゴンクエスト」』(白の勇者/黒の勇者)、クルト・ヨース『緑のテーブル』(死)など。

公演情報

ピーター・ライト版「ジゼル」全2幕

日:2022年5月14日(土)・15日(日)
場:テアトロ・ジーリオ・ショウワ
料:【一般】SS席10,000円 S席9,000円 A席6,000円
  【子ども[4歳~中学生]】SS席8,000円 S席6,000円 ※他、各席種・割引あり。詳細は公演HPにて(全席指定・税込)
HP:https://www.sdballet.com/
問:スターダンサーズ・バレエ団 tel.03-3401-2293(平日 10:00~18:00)

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