世界の平和を託された!?仮初めの家族が帰ってくる!ミュージカル『SPY×FAMILY』製作発表会見レポート!

2023年原作コミックの世界観を舞台に具現し、大好評を博したミュージカル『SPY×FAMILY』が、9月20日~28日埼玉・ウェスタ川越 大ホールでのプレビュー公演ののち、10月7日~28日東京・日生劇場で待望の再演の幕を開ける(のち、11月5日~10日大阪・梅田芸術劇場 メインホール、11月17日~30日福岡・博多座、12月12日~14日山形・やまぎん県民ホール、12月20日~21日静岡・静岡市清水文化会館マリナート、12月26日~30日愛知・御園座で上演)

ミュージカル『SPY×FAMILY』は2019年3月の連載開始以来、シリーズ累計発行部数3,800万部突破を突破し、「少年ジャンプ+」(集英社)で連載中の遠藤達哉の超人気コミックコミック「SPY×FAMILY」を、オリジナルミュージカルとして初舞台化した作品。「スパイ&超能力者&殺し屋が互いの秘密を抱えたまま仮初めの家族になる」というユニークな設定とスタイリッシュで、キュートで、個性的なキャラクターたちが、帝国劇場の舞台で息づいた姿、とりわけアーニャ役を演じた子役キャストたちの愛らしさと達者な演技は観客を魅了。作品世界をスピーディーかつダイナミックに表現した大がかりなセット、子供たちが笑って暮らせる世の中を創りたいという、笑いのなかにある崇高な精神がコミックスファン、ミュージカルファン双方の心をつかみ、劇場は連日大入り満員の盛況に沸き返った。

そんな作品が帝国劇場建替えによる休館後の2025年、メイン劇場を日生劇場へと移し、初演からの続投キャストに、新たなキャストを迎えての再演が決定。今回も大規模オーディションが実施された新アーニャ役4名のお披露目を兼ねた製作発表会見が6月13日都内で開かれ、脚本・作詞・演出のG2、ロイド・フォージャー役オリジナルキャストの森崎ウィンと、Wキャストで新たに登場する平方元基。ヨル・フォージャー役オリジナルキャストの唯月ふうか、Wキャストで初お目見えの和希そらが登壇。公演への抱負を語った。

登壇者挨拶

G2「厳密には再演なんですけど。僕は敢えて新作と呼びたいなと。僕のなかでは『SPY×FAMILY』は永遠の新作なので、今回も新作の気持ちで取り組みたいと思います。隣の隣にいる森崎ウィンくんが最初の読み合わせで全貌を知った時に僕のところにきて「こんなのできます!?」と言った(森崎他キャスト笑)というところからのスタートで、とても素晴らしい原作をなんとかミュージカルとして成立させたいという想いでスタッフ・キャストの力が結集しました。帝国劇場に劇場入りしてからも仕込みなど、あまりにもやることがいっぱいあって間に合わなくて、通し稽古が出来ないんじゃないかというくらいだったのですが、ウィンが一幕だけでも通したいと言ってなんとか通しをやり、終わった瞬間に幕にいたスタッフ・キャストからおーっ!と歓声が上がりました。そういうエネルギーを決して忘れないようにやりたいと思います」

森崎「新作とG2さんはおっしゃっていましたけれども、僕の頭の片隅には前のロイド・フォージャーがいるというのが正直なところでございます。また、あの素晴らしい原作を基に日本オリジナルのミュージカルをこうして舞台の上で、お客様にお届けできる日がまた来るということで、僕自身とてもワクワクしております。そして今袖で控えている新アーニャの登場が待ち遠しいです」

平方「初演のお話を伺って、先ほどからすごいプレッシャーだなと思って(笑)。新しく入らせていただくのに、色々なことを経験された皆様がいらっしゃいますので、そのお力をお借りして、僕自身久々のミュージカルですので作品に没入していきたいです」

唯月「多くの方から愛されているこの作品に、再びヨル・フォージャーとして出演できること、そして色々な思い出があった初演を経て、再び私がこのカンパニーの一員として参加できることをとても嬉しく思っております。殺し屋として、そして母親としてしっかり説得力を持たせられるようにしたいと思いますので、どうぞ皆さんよろしくお願いいたします。 頑張ります」

和希「私も先ほどからお話を聞きながら、ハラハラドキドキしているのですが、優しい先輩方についていきながら、全身全霊でお役を務めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします」

質疑応答

──G2さん、今回も新作というお話もありましたが、初演を立ち上げる際には様々なご苦労があったと思いますが、その思い出と、初演が帝国劇場、今回は日生劇場での上演ということで、変化があるのか?という辺りをお願い致します。

G2「苦労と言われますと、全てが苦労すぎてピックアップすることが不可能なんです。とにかく原作のクオリティが高くて、原作のファンの方にがっかりして欲しくない。そして、ミュージカルにするからにはミュージカルファンの方にも存分に楽しんでいただける、その二つを満足させるものを創ろうと思うとやらなければならないことのレベルを上げざるを得なくなってきて。そもそもあり得ないんですけど、5つの盆に巨大な建物を乗せてぐるぐる回すというプランを立てましたが、それに対してプロデューサーの二人が「これでいきましょう!」と言ってくれたのが大きな支えになりました。集まったキャストスタッフ、みんなが「ああしよう、こうしよう」と意見を出す熱気が凄まじかったです。だから、僕はそれを苦労だとは思っていなくて、みんなが知恵と情熱を傾けると、クオリティは自然に上がる。舞台は総合芸術だと再認識しました。すべてがいい思い出です。だからこそ前回をなぞるような作業はしたくないのですが、前回考え抜いた、漫画のコマ割りのように見せながら、歌もちゃんと聴かせるための装置は、あれ以外考えられないので劇場のサイズに合わせて少し小さくしながら同じ形でできるように頑張っているのですが、そこに宿す魂は新たに作っていきたいので、新キャストのみなさんも思ったことをどんどん言ってほしい。元基くんは得意だよね?」
平方「僕も観ていてすごく楽しかったし、びっくりしたのがこんなに詰め込めるんだと思って。原作がとても強いから、そこを超えていくって難しいと思うのですが、めちゃくちゃ笑いましたし、面白かったです」

森崎「そう、俺らすげえ頑張ったなって思う(キャスト笑)」
唯月「自分たちで言うのもなんですけれども…」
森崎「僕らものづくりの裏側を見せることはないじゃないですか。それを見せないことがまた美しさだったりするんだけれども、この初演はね…」
平方「本当に大変だったんですね」
森崎「ただ、いま装置がちょっと小さくなると聞いて、俺嬉しくて」
平方「なんで?」
森崎「裏で走る歩数が減るんですよ!そうすると、早替えにちょっと余裕が出るから」
平方「歩数単位くらい大変だったの?」
森崎「すごい扮装するんですよ。しかもロイドの扮装の上に、また違う人のを着たりするので、それが本当に2歩、あとちょっと距離が近ければ早く出られるんです」
平方「(和希に)ドキドキしてきたね」
唯月「いえ、でも大変だった分団結力というか、クリエイティブチームもみんなで、ひとつの大きな家族みたいな感じで初日をあけた瞬間はね」
森崎「うぉー!ってね」
唯月「本当に雄たけびでしたよね。ですから今回はどんな色が新しく付け加えられるのかなと思うとすごく楽しみです」

──ミュージカル『SPY×FAMILY』のなかで演じていて、また観ていて好きだったシーンは?

森崎「たくさんあるんですけど、2幕でヨルさんの弟ユーリが登場する場面です。ユーリとロイドが話をしながらお互いの胸の内を詮索し合うところなんですが、音楽とお芝居と回る盆の融合が緻密過ぎて、前回拡樹くん(初演オリジナルキャストの1人としてロイド役を務めた鈴木拡樹)が演じているのを客席で観たときに「なんて美しく出来上がっているんだ!」と思いました。あの詰め方、個人的にすごく好きです。そのなかで酔っぱらったユーリにロッティと呼ばれたロイドが「ロッティ?」と繰り返すところが大好きで、めちゃくちゃ面白いです」
唯月「アーニャが一生懸命頑張る2幕の三者面談のシーンがあるんですけど、そこも本当にセットも歌も緻密に創られていて、胸がクッとなって母親の気持ちになって、母性ってこういうことなんだなと実感しました。とても思い出深いシーンです」
平方「僕もたくさんあるんですけど、ロイドとヨルさんがキスする、しないのシーンが本当に好きで。あそこもまた音楽と台詞と歌が緻密に作られていて、わりと壮大なシーンじゃないですか、長尺で。あそこは好きですね。そして個人的にはヨルさんがお酒を飲んで酔っ払ってしまうところが好きなので、その演技を稽古場で観られるのも楽しみです」
和希「私は、場面というよりは、ロイドさんもヨルさんもそれぞれ自分の任務、スパイや殺し屋モードに切り替わるときのギャップ、急に場面がキュッと締まっていく普段とのギャップが魅力的だと思っていますので、自分も頑張りたいです」

──これは初演時の会見でもした質問ですが、「人はみな 誰にも見せぬ自分を持っている」という作品の世界観にちなみ「私、こう見えて、実は○○なんです」というちょっとした秘密を教えてください。

森崎「わかりました。二年前にも同じことを言ったかもしれませんが、こう見えて、僕は飛行機が大好きでして……飛行機が大好きです(笑)」
平方「二度言った(笑)。どのくらい?」
森崎「パイロットになりかったくらい」
平方「えっ!?僕も!」
森崎「マジですか?」


平方「マジ、ちっちゃい頃から(二人立ち上がってハイタッチ!のあとガッチリ握手。「戦闘機じゃなくて旅客機の」「一緒です!」「推し機体ってありますか?」と大盛り上がり。しばしマニアックな飛行機好き会話が続いて止まらなくなる)」

──平方さん、「こう見えて〇〇なんです」を教えてください。

平方「あ、はい(笑)。私、実はこう見えて魔法使いです。ただ、期間限定、場所限定なんですけど(笑)」
森崎「『SPY×FAMILY』の世界では魔法使えないから注意してね(笑)」
唯月「私はこう見えて格闘技が大好きです。皆さんが魂や命を懸けて戦っている姿を見ると感動するし、一人一人の選手の方々にストーリーがあるのが見ていて、かっこいいと思って。 皆さんの格闘技に向けた姿勢って私たちにも通じるものがあるのかなと思うんですね。そういうところに惹かれて格闘技を見ております」

──ヨルさんのアクションにも?

唯月「バックチョークやっちゃうかもしれません(笑)」
和希「私は平気そうだと言われるんですけど、絶叫マシーンが苦手で。でも最近ジェットコースターが平気になる裏ワザを見つけて」
唯月「それ知りたいです」
和希「隣の人を持ち上げて、自分を座面に押し付けるんです。そうすると怖くない(森崎と平方でやってみようとする)でも、その分隣の人はめちゃくちゃ怖いそうです(笑)」

大人キャストの意外な一面や、共通点で盛り上がったあと、いよいよオーディションを勝ち抜き、アーニャ役に決定した4名のキャストが一人ずつ呼び込まれた。2024年フジテレビ系で放送されたドラマ「海のはじまり」で南雲海役を演じた泉谷星奈(いずたに らな)。2024年小学館の学年誌「小学一年生」でレギュラーモデルを務めた月野未羚(つきの みれい)。映画、テレビドラマで活躍する西山瑞桜(にしやま みお)。2021年史上最年少童謡歌手としてデビューした村方乃々佳(むらかた ののか)がそれぞれ元気よく登場。会場が大きな拍手に包まれた。

アーニャ役キャスト挨拶

泉谷「ずっと大好きだったアーニャになれてとても嬉しいです。私は変顔が得意なので、皆さんを楽しませられる面白いアーニャになりたいです。よろしくお願いします」
月野「得意なことは青森の方言です。(青森弁で)アーニャが大好きなので、頑張りますから応援してください」
西山「アーニャが大好きでどうしてもなりたかったのでとっても嬉しいです。観に来てくださったたくさんのお客さまに「本当にアーニャだった。また観たいな」と思ってもらえるように頑張ります」
村方「私はアーニャになりたかったから、アーニャになれてとっても嬉しいです。皆さん、ありがとうございます。本当に本当にアーニャのことが大好きです」

──合格を聞いた時にはどんな言葉が出てきましたか?

泉谷「お母さんに電話がかかってきて、かわってくださいと言われて出たら「アーニャ合格です」と言われて「えっ、やばい、泣いちゃう」って言ってしまいました。私は、それぐらいアーニャに受かりたかったんだなって思いました。お母さんに抱きついて、泣いちゃいました」
月野「合格しましたと聞いた瞬間、私もははも目が真ん丸になってぴょんぴょんして喜びました。妹も来て、一緒にぴょんぴょんしました。アーニャが大好きなのでお家でもちち、ははと呼んでいます」
西山「パパが帰ってきたらママが誕生日の時みたいなケーキを持ってきてくれて、見たら「アーニャおめでとう」って書いてあって嬉しすぎて「キャー!本当!?」って叫んじゃいました。パパは「聞いてない、俺聞いてない」って言ってました」
村方「お家でカラオケを歌っていたら、お母さんから「合格だよ」と言われて「よっしゃー!」って、すごい叫んで喜びました」

──G2さん、オーディションは長期のワークショップを重ねられたそうですが、選考はどのように?

G2「まずオーディションで12人に絞り、そこから2か月ほどワークショップを重ねました。主には振付師と歌唱指導、演技指導の先生方に見ていただいて、ときどき僕も顔を出しました。一緒に過ごす中で、12人の誰も落としたくないという、親心しかなかったですね。アーニャは舞台の子役の中でもかなり年齢が低いので、前回はそこが冒険でもありましたがとても新鮮で、やればできることを教えてもらいました。そして大人たちが大変なときでも、アーニャたちがそこに居るだけで力が出るんですよ。大人として子どもたちをガイドするというよりも、子どもの力を頼って本番を乗り切ったようなところがありました。ですから今回もみなさんの笑顔に期待しています」

──アーニャ役の皆さん、将来の夢はなんですか?尊敬する人はいますか?逆回しでいってみましょうか。

村方「お母さんになりたいです。何故かと言うと、妹もいるんですが、お母さんは大変そうだけど、いつも優しくお世話してくれるので、私もそんなお母さんみたいなお母さんになりたいなと思っています。尊敬する人はお母さんです」
西山「前は小学校の先生だったんですけど、子どもの世話は大変だなと思ってやめました。(爆笑)将来の夢は、いま探し中です。尊敬している人は谷川俊太郎さんです。国語で「スイミー」を習っていて、外国のお話だけど谷川俊太郎さんが日本の子どもたちも楽しく読めるように訳してくれたので、すごいなって思いました」
月野「将来の夢は女優さんとアイス屋さんです。私を見てくれた人を元気にできるような女優さんになれたら素敵だなって思うのと、アイスが大好きだからです。尊敬する人は王林ちゃんです。王林ちゃんは青森の観光大使で、おじいとおばあが青森に住んでいて、私もよく行くんですが、王林ちゃんは歌もダンスも上手で、ランウェイを歩くのもかっこいいし、おしゃべりも上手で、ぜーんぶすごいなと思うので、王林ちゃんみたいになりたいからです」
泉谷「私の将来の夢は女優さんです。保育園の先生と小学校の先生にもなりたかったんですけど、女優さんになればそのふたつの役もできるかもしれないと思って女優さんにしました。尊敬する人は共演したみなさんをすごいなと思っているのですが、たとえば大竹しのぶさんと目黒蓮さんです。お二人の舞台やライブを見て、私も舞台に立ってみたいと思って『SPY×FAMILY』を受けました」

──大人キャストの皆さん、アーニャ役の皆さんとの共演で楽しみにしていることは?

森崎「そもそもアーニャが目の前にいるだけで本当にほっこりしますし、G2さんもおっしゃいましたが、それこそ前回、「間に合わないかも」と思ったときにもアーニャが来た瞬間に「大丈夫だ!いける」と思えた、すごい力を持っているんですよね。今回のアーニャにプレッシャーをかけるとかではないのですが、子どもの存在が世界平和に大きくつながっているという、ロイド・フォージャーの信念に通じるものがあるなと、改めて今日実感しました」


唯月「本当に、ここに存在してくださるだけで「ありがとうございます」という気持ちなんですけれども。私自身もアーニャさんたちが「はは~」と言って近づいてきてくれたとき、ギュッてしてくれたとき、その体温や呼吸や眼差しを受け取ることで、母親ってこういうことなんだなとすごく実感できました。稽古場でも常にアーニャさんを視界に入れて動くようになって、そんな自分自身の変化にもビックリしました。アーニャさんから愛情をいっぱいいただいて、私もアーニャさんたちにその愛情を返せる疑似ですけれども「はは」になれたらいいなと思います。よろしくね」
アーニャ役4人「よろしくおねがいします!」


平方「アーニャ役のみんなの話を聞いて感動しましたが、『SPY×FAMILY』という作品にとってアーニャという役は宝物のような役だなと思います。先ほどからお話を聞いていて、大人たちの前で堂々と「私はこうなりたい」と夢を話せる。あぁそうだったなと思ったり、忘れかけていたことを思い出させてもらいました。こうしてアーニャたちを前に、僕自身もどんな「ちち」になれるのか、今からすごく楽しみです。色々なお話をしていきましょうね。よろしくお願いします」


和希「私はいままで出た作品のなかで、実際のお子様がいらっしゃる舞台が初めてなんです。これまでは大人が演じる子どもの父というような立場を演じていて。今回、こんなに可愛らしいお子さんたちがいて、そこでどんな母性が爆発してしまうのかが未知なので、とても楽しみにしています。みなさんからの刺激を受けながら、「はは」として生きられるよう頑張りたいと思います」

──アーニャ役の皆さん、ビジュアル撮影でアーニャの扮装をした時の感想はどんなものでしたか?

製作:東宝 ©遠藤達哉/集英社

泉谷「アーニャの制服を着てカツラを被った瞬間に、別人のような気がして自分じゃなくて、謎の人になったと思ってしまって。やっぱり人生がアーニャになったんだなぁと思いました」

製作:東宝 ©遠藤達哉/集英社


月野「鏡に映った自分を見てアーニャだって思いました。眉毛もピンクにヌリヌリしてもらって面白かったです」

製作:東宝 ©遠藤達哉/集英社


西山「カツラを初めて被ったので、ピンクなので輪郭も違って見えてすごいなと思いました。本当にアーニャになるんだな~と思いました」

製作:東宝 ©遠藤達哉/集英社


村方「私が本物のアーニャになったんだなと思いましたし、いつもは緊張しないんですけど、私がミュージカルの舞台に立つんだなと思ったら、ドキドキワクワクが重なった感じで、すごく楽しみになりました」

大人顔負けのしっかりした回答をするアーニャ役の4人が加わり、いつにも増して賑やかな会見はここで終了。「すべてはよりよき世界のために」というフレーズとメロディーがいつまでも耳に残る初演の感動が思い出され、新キャストも加わる新たなミュージカル『SPY×FAMILY』に期待の高まる時間となっていた。

(文/橘涼香 撮影/間野真由美)

公演情報

ミュージカル『SPY×FAMILY』

<プレビュー公演>
2025年9月20日(土)~9月28日(日)@ウェスタ川越 大ホール
東京公演 2025年10月7日(火)~10月28日(火)@日生劇場

<2025年11月~12月 全国ツアー公演>
大阪公演 11月5日(水)~11月10日(月)@梅田芸術劇場 メインホール
福岡公演 11月17日(月)~11月30日(日)@博多座
山形公演 12月12日(金)~12月14日(日)@やまぎん県民ホール
静岡公演 12月20日(土)~12月21日(日)@静岡市清水文化会館マリナート
愛知公演 12月26日(金)~12月30日(火)@御園座

原作:遠藤達哉(集英社「少年ジャンプ+」連載)
脚本・作詞・演出:G2
作曲・編曲・音楽監督:かみむら周平

ロイド・フォージャー:森崎ウィン/平方元基 *Wキャスト
ヨル・フォージャー:唯月ふうか/和希そら *Wキャスト
アーニャ・フォージャー:泉谷星奈/月野未羚/西山瑞桜/村方乃々佳 *交互出演
ユーリ・ブライア:瀧澤翼/吉高志音 *Wキャスト
フィオナ・フロスト:山口乃々華
フランキー・フランクリン:鈴木勝吾
ヘンリー・ヘンダーソン:鈴木壮麻
シルヴィア・シャーウッド:朝夏まなと

加賀谷真聡(ドミニクほか) 依里(アクション吹き替え)

荒川湧太、岩﨑巧馬、大津裕哉、大場陽介、小熊 綸、小倉優佳、鎌田誠樹
木村朱李、栗山絵美、桑原 柊、島田 彩、髙島洋樹、丹宗立峰、堤 梨菜
早川一矢、深堀景介、本間健太、湊 陽奈、宮野怜雄奈、森田茉希

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