

劇団コメディアスが、第9回 本公演『再走!キャッチミー開封ユーキャン RTA』を2026年12月9日(水)より水性(東京都・中野)にて上演する。
本作は、主宰・鈴木あいれが「若手演出家コンクール2023」で優秀賞に選出され、最終審査会で上演した『キャッチミー開封ユーキャン RTA』の再演。
「出演する俳優はみな箱に閉じ込められ、60分間、箱から出るのは手だけ」という特異な状況下のなか、俳優たちが箱からの脱出を本気で目指す、ゲーム実況さながらの物理コメディ。
さらに今作では、万が一制限時間内に脱出できなかった回をご観劇いただいたお客様を対象に、1,000円でリピート観劇できる「脱出失敗割」を導入。俳優たちの試行錯誤や偶然によって結末が左右される、予定調和ではない一回性の高い演劇体験をお届けします。
◆あらすじ

「ただ箱を開封するだけで大金が手に入る……」
己の人生の再起を懸け、怪しげなゲームに参加した男・イセザキ。しかし、目を覚ました彼は気づく。自分自身がその箱の「中」にいることに――。
60分間出るのは手だけ!さまざまなアイテムを駆使しこの箱を開封せよ!
◆本作の3つの見どころ

1.若手演出家コンクール最終審査上演の 「RTA」版を本公演化
「若手演出家コンクール2023」最終審査会では、「60分以内」というコンクールの上演条件そのものを、箱から脱出するまでの制限時間として作品に組み込みました。
蓋がひとつ開くたびに客席から拍手が起こり、劇場全体が俳優たちの脱出を見守る。
ゲーム実況やスポーツ観戦にも似た独特の熱気を生んだこの「RTA(リアルタイムアタック)版」を、今回、本公演として再演します。
2.俳優は箱の中、出るのは「手」だけ
本作で観客が目にするのは、箱から伸びる俳優たちの手。箱には、脱出のためのさまざまなアイテムや仕掛けが用意されており、俳優たちは、文字通り手探りで脱出(=開封)に挑みます。
本作における「RTA」とは、洗練されたスピードランとは少し違う、汗と焦りにまみれたアナログなリアルタイムアタックです。
客席から見えるのは、箱から伸びる手だけ。何を探しているのか、何に苦戦しているのか、手の動きから想像しながら、観客は一喜一憂することになります。
3.結末は未知数!? 失敗すればリピート
1,000円の「脱出失敗割」!
本作では、舞台上で実際に時間を計測して進行するため、その日の俳優たちの試行錯誤次第では、本当に脱出できない可能性も孕んでいます。万が一60分以内に脱出できなかった回を観劇したお客様には、特別価格でリピート可能な「脱出失敗割」をご用意しています。
俳優の本気の焦りとスリルを共有する、ドキュメンタリー性の高い公演です。


◆お客様からいただいた感想を一部抜粋
・進捗具合がどこまで台本通りかわからず、ドキドキしながら楽しめました
・脱出ゲームを生で見ているようで面白かった
・ワンシチュエーションすぎるワンシチュエーションコメディ
・思わず声を出して笑ってしまい、ギミックが解かれたときには拍手したくなりました
◆コメント
ぴったり閉じられた化粧箱に相対して「どこから開けるんだ」と考えを巡らせたり、親指を掛けた牛乳パックの開け口が固くて「こっちじゃないぞ」と気づいたりと、開封するという行為は、人間と物質のあいだで交わされる微弱で高速なコミュニケーションの連続であるように思います。
演劇とはコミュニケーションを描くものであるはず。つまり「開封」は演劇にうってつけの題材だぞ──そんな半ば強引な三段論法を軸に生まれたのが、『キャッチミー開封ユーキャン』という作品でした。2022年のことです。
上演中ほぼ手しか見えないという、不安でしかない作品形態でありながら、指先と箱の仕掛けのあいだで起きているコミュニケーションは想像していた以上にしっかりと客席まで届き、多くのお客様に楽しんでいただける作品になりました。
その後の若手演出家コンクールでは、「60分以内」という上演ルールをそのまま脱出までのタイムリミットとして作品に取り込んだことで、蓋がひとつ開くたびに客席から拍手が起こるという、スポーツバーみたいな上演になりました。
物言わぬ箱と汗まみれの指先のやりとりを見つめながら劇場全体が一喜一憂するという、あのとき劇場に生まれていたちょっとわけのわからない熱気に、もっと多くの人を巻き込みたい、そんな思いから、今回の再演に至りました。
より眼前で見ていただける空間として水性(中野)をお借りし、よりフィジカルな開封をお届けするため河村凌さん(猿博打)と三島渓さん(劇団ドラハ)を客演にお招きしての上演となります。
『再走!キャッチミー開封ユーキャン RTA』、完走までどうかよろしくお願いいたします。
作・演出:鈴木あいれ
◆公演概要
コメディアス 第9回 本公演
『再走!キャッチミー開封ユーキャン RTA』
【出演】
岩崎航、田中雄大(以上、コメディアス)
河村凌(猿博打)、三島渓(劇団ドラハ)
【スタッフ】
作・演出:鈴木あいれ(コメディアス)
音響:近藤海人(かまどキッチン)
大道具:鎌田ユキ(りこりた)
宣伝美術:はぎわら水雨子(食む派)
写真撮影:しろまる。
映像撮影:ロブ・モレノ(Media工房)
制作:池田輝樹、白石ころ(コメディアス)
制作協力:三坂恵美(合同会社Booster)
企画・製作:劇団コメディアス
【日程/会場】
2026年 12月9日(水)~12月13日(日)
水性(〒165-0026 東京都中野区新井1-14-14 1F)
新井薬師あいロード内 JR中央・総武線「中野駅」北口より徒歩約8分
【上演スケジュール】
12月9日(水) 19:30☆
12月10日(木) 19:30
12月11日(金) 14:00 / 19:30
12月12日(土) 14:00 / 18:00
12月13日(日) 14:00★ / 18:00★
☆=アフタートーク回
★=客席に映像撮影用の機材が入ります。ご了承ください。
※受付開始・開場は開演の30分前から
※上演時間はきっかり60分間です(劇中のタイムアタック制限時間と現実の上演時間が完全に連動して進行します)
《アフタートーク・ゲスト》
根本聡一郎氏(小説家・脚本家)
代表作『プロパガンダゲーム』をはじめ、ゲームやシステムの中で葛藤する人間の姿を通して、社会的なテーマをエンターテインメントとして描いてきた根本氏をゲストに迎えます。
身体を覆う箱や時間制限といった物理的な制約に振り回される人間を描いた本作をご観劇いただき、「システムの中で生き、そしてそれに抗う人間」をテーマに、演出家・鈴木と、それぞれの創作について語り合います。
【チケット】
・一般:3,500円
・学生:2,500円(※当日受付にて要学生証提示)
・応援:6,000円(限定特典付き!)
・脱出失敗割:脱出失敗した回をご覧の場合、1,000円でリピート可能!
◎チケット取り扱い:https://reserve.tolpa.jp/reserve/6135391
※前売・当日共通価格、現金での当日精算のみ
※配信:後日アーカイブ配信予定(詳細は劇団公式Xにてお知らせします)
【各種公式】
・公式WEB:https://come-dias.com/
・公式X:@come_dias
◆劇団コメディアス プロフィール

東京を拠点にコメディを専門として活動する劇団。
2015年に仙台で旗揚げ。特定のモノとそれにまつわる物理現象を題材に、俳優が舞台上でリアルタイムにモノと格闘し、試行錯誤する過程を演劇として立ち上げる作風を特徴とする。
その観劇体験は、スポーツ観戦やゲーム実況の視聴に近いとも評されている。
代表作品として「制限時間内に部屋を片付ける劇」「ロープと木材で舞台上にヤグラを建てる劇」「鏡とプリズムでレーザーを反射・屈折させる劇」などが挙げられる。
2019年からはVR演劇にも積極的に取り組んでおり、ワークショップの開催や、出演者公募型の公演を実施し全ステージ満員を記録するなど、現実とVR演劇をつなぐ活動に力を入れている。
◆鈴木あいれ(作・演出)プロフィール

劇団コメディアス主宰、劇作家・演出家。コメディアスの本公演すべてで作・演出を務める。
「世界に埋もれた豊かさを再発見し、作り手と観客の持つ題材への解像度を高めること」を創作の軸とし、誰もが知っていながら普段は取り立てて注目しないモノや仕組みに着目。実物の観察や試行錯誤から得られた発見をもとに作品を立ち上げている。
「若手演出家コンクール2023」優秀賞。2025年・2026年には宮城県高等学校演劇リーダー研修会で講師を務め、高校生との集団創作にも取り組む。
