2021年旗揚げ 劇団 俳優難民組合 野田秀樹氏 名作戯曲に挑む『赤鬼』上演決定

2021年旗揚げ 劇団 俳優難民組合 野田秀樹氏 名作戯曲に挑む『赤鬼』上演決定

劇団 俳優難民組合主催、第4回公演『赤鬼』が2022年12月21日 (水) ~2022年12月25日 (日)に阿佐ヶ谷アルシェ(東京都杉並区阿佐谷南1-36-15 レオビル地下1F)にて上演されます。チケットはカンフェティにて発売中です。

【あらすじ】
とんびはこう話し始めます。 
「これはね、妹が死んだ日と同じように嵐がすぎさった浜辺の晩にはじまるんだ。」

 世界との関わりが無い小さな島国。
 島に流れ着き差別を受ける「赤鬼」
 村八分にされている妹「あの女」 
純粋で頭の足りない兄「とんび」 
浜一番の嘘つき「ミズカネ」 
そして、異物を排除する村人。 
自由な場所を求めて戦うが、絶望を知っていく。 
あの女は自殺する。 
ミズカネは魂がなくなる。 

とんびはどうなるの?

演出・出演:山田 隼平 コメント

この作品は僕が11年前に演劇の養成所でやった芝居で思い入れのある作品です。
この11年で、演劇に対しての向き合いかたも考え方も変わり、表現する芝居からとにかく、舞台上で真実で生きること。その役を体験すること、舞台上で本当に心が動くこと、子供のように創造を楽しめること、そこを目指しています。
自分もまだまだだけど、同じことを目指す仲間がいるので、俺は出来ると信じているし、出来なくても別に良いです。
人として成長することと、いい俳優になることは、同じでとても長い道のりです。
自分達のためにやることが、お客さんのためになると信じてやります。

日頃から僕はこの世界に不自由を感じています。
子供の時に強烈に大人って変だと思っていました、なんでこんなに大人は苦しんでいるのか理解できませんでした。
でも今大人になって、自分がとてつもなく不自由になっていると感じています。どんどん本当の自分から遠ざかって生きるのが苦しくなっています。
でもそこで本当の自分に戻れるかどうかは自分次第です。
だからこの作品をやりたいのです、それがきっかけです。

作品の目的

本公演「赤鬼」のテーマ、差別・偏見。
大人は理解できないものを恐れる。コロナしかり、町中にいる眼を引く人しかり。
特に都会では、すべての変なもの、理解できないものを排除している、どこを見ても同じ景色、同じアスファルト。
たまに見かけるネズミの死体。完全に異物だ、でも翌日にはその死体はかたづけられて人間の暮らしやすい、
人間だけの(たまに猫と犬)社会に戻っていく。
それは、死体や異物だけではなく、「人の遊び心」も消し去っているように思う。

子供は誰でも「遊び心」を持っている。それは自由で、わくわくで、生きる喜びだ。
最初は大人の抑圧に反発するだろう、いつのまにか「遊び心」を抑え込む、そうすれば大人に褒められるからだ。

自分の「遊び心」を抑圧してきたから、自分の子供の「遊び心」も抑圧する。
理解できない子供の想像力を大人が自分の暮らしやすいように強制させて従順にさせる。
その大人もいつかの大人にやられたように。
「遊び心」を殺し、本当に笑うことができなくなる、年を取るごとに世界が狭くなり、
自分のことばかり考えるようになる。絶望する。
そして、その絶望は自分の責任ではない、「わたしは皆がいうことに従っただけ」

なぜ誰もスキップして歩かない。都会は鼻歌も歌っちゃいけないのか。
ジャンプして歩いてるだけで通報されかねない。
静かにしなさい。なぜ??なぜそんなことをいうの?
人間はそもそも同じ人は一人もいない、一人一人が奇跡の存在なのに、なんで管理するの。
世界一不幸な国、東京。

でも誰の心の中にも、今も、「遊び心」は死んでいない、まだ生きてるんだ。
大人が子供に絶望を教えてはいけない。今からでも、世界は君の思い通りになるといってあげないと。
心の進むほうにいきなさい。
言葉だとチープだけど、そんな作品にしたい。
この作品を通して、俳優も観客も自分自身の「死にかけの遊び心」と「絶望」に出会いなおし、
それを浄化することを現段階の目的とする。

プロフィール メインチーム

山田 隼平 (ヤマダ シュンペイ)
経歴
18歳の時、俳優を目指し演劇養成所に入り、二年間俳優の基礎を学ぶ。シェイクスピアに惚れ込み20歳から劇団AUNに入団し、吉田鋼太郎氏に師事。
その後、自身の俳優としての成長のため、また、本当に素晴らしい演劇芸術とは何かを模索するために演劇ユニット「俳優難民組合」を立ち上げる。その後8年所属した、劇団AUNを退団する。スタニスラフスキーシステムに出会い、ロシア功労芸術家レオニード・アニシモフ氏に師事する。
2021年春に「劇団 俳優難民組合」を立ち上げる。
演出家の駒、言われるからやる俳優を排除し、子供のように能動的に創造活動を楽しむ自立した芸術家を育てる稽古を行う。

出演・演出歴など
2014年8月 劇団AUN第21回公演「有馬の家のじごろう」 シアターグリーン BIG TREE THEATER
2016年6月~7月 劇団AUN第24回公演「桜チラズ…」 シアターグリーン BIG TREE THEATER
2018年7月 LiveUpCapsules「彼の男十字路に身をおかんとす 小劇場 楽園
2019年2月~3月 ホリプロプロデュース「ヘンリー5世」 彩の国埼玉芸術劇場
2019年4月~6月 劇団唐組「ジャガーの眼」 紅テント
2021年7月 インターナショナル・スタニフラフスキー・アカデミー 第9期卒業公演「3人姉妹」 配信
2021年12月 劇団俳優難民組合 旗揚げ公演「絢爛とか爛漫とか」 王子小劇場
2022年4月 劇団俳優難民組合 第2回公演「いかけしごむ」(演出) 下北沢スターダスト
2022年7月 劇団俳優難民組合 第3回公演「風のサインポール」 下北沢スターダスト
2022年8月 LiveUpCapsules「雷を振れり」 北とぴあ ペガサスホール

湖西 みなみ (コニシ ミナミ)
経歴
文学座附属演劇研究所58期本科卒業後、南日本銀行CMにて2020年にデビュー。以降、自主制作の短編映画など映像メインで活動。
真の演技とはなんだろうと考えその答えを探すべく様々な劇団の作品を観る中で、劇団俳優難民組合の座長・山田隼平と、また山田の目指すスタニスラフスキーシステムに出会う。今回本劇団の公演に客演として初出演する。
生年月日:1999年1月27日 出身:鹿児島県 身長:161cm
血液型:AB型 特技:鹿児島弁、ソフトテニス
資格:実用英語技能検定2級、普通自動車運転免許
上智大学文学部新聞学科在学中、文学座附属演劇研究所本科58期卒業

出演歴など
2020年 南日本銀行イメージキャラクター
2021年 映画『大綱引の恋』(佐々部清監督)鹿児島弁指導助手
2022年 日本大学芸術学部映画学科自主制作『独りを歩く』
日本大学芸術学部映画学科自主制作『夏に見たもの』
2023年7月 演劇企画集団Theガジラサテライト公演 出演予定

橋倉 靖彦 (ハシクラ ヤスヒコ)
経歴
小学6年生の時に「俳優」になることを決意。
高校卒業後18歳の時に役者になる為に広島から上京。
19歳でスタニスラフスキー専門の劇団の養成所に入るが挫折。
20歳でアメリカニューヨークのメソード演技を学ぶ為に日本にある専門のワークショップに通い始めるが挫折。
27歳の時、劇団シェイクスピア・シアター養成所に入り、養成期間一年が経った最後の授業が終わった時点で辞めずに残ってた生徒が自分一人であったことと、そのタイミングで多数の劇団員が退団して劇団員の人手不足だったことから、たまたま劇団員になることに。
32歳でシェイクスピア・シアターを辞めたが、その後ホームレスに。
その後いろいろありながら、38歳の時に劇団FREE SIZEに入団。
45歳の時に退団。
46歳でシェイクスピア・シアターの先輩俳優である吉田鋼太郎の劇団AUNに入団。
現在に至る。
特技は田中邦衛と加山雄三と高倉健のモノマネ。
趣味は晩酌と一人ダンス。

出演歴など
《舞台》
「夏の夜の夢」「間違いの喜劇」「リア王」「ハムレット」「尺には尺を」「ジョン王」「アテネのタイモン」「ヘンリー五世」「桜の園」「桜 散ラズ…」「あかつきの湧昇流(ゆうしょうりゅう)」「一尺四方の聖域」「ジョンとジョー」「血の婚礼」等々。
《テレビ》
「昭和のレジェンド」での再現ドラマ(勝新太郎役)
「THE 突破ファイル」
「ファーストペンギン!」等々。

小河 智裕 (オガワ トモヒロ)
経歴
大学在学中、24歳の時に芝居の道へ。
文学座研究所、新国立劇場研修所にそれぞれ1年間在籍。
昨年は演劇企画集団THEガジラにおいて、鐘下辰男氏に師事する。
人間は素敵です。どうしようもないこともたくさんするけど、美しくて豊かなはずです。そういうのをやりたい。

出演歴など
2018年4月
文学座研究所本科入所
5月 自主公演「命を弄ぶ男二人」
9月 自主公演「熱海殺人事件」
12月 ぽこぽこクラブ「光垂れーる」
2020年4月 新国立劇場演劇研修所入所
2022年2月 演劇企画集団THE・ガジラ  トライアル公演「紙風船」
7月 演劇企画集団THE・ガジラ  SAT公演「三好十郎の『殺意』」
8月 LiveUpCapsules「雷を振れり」

劇団 俳優難民組合

人間の喜怒哀楽をまるごと舞台に創りだし、お客さんにエネルギーを届けたい

演劇芸術には、古来から人を浄化する役目があります。
演劇をやる喜びとして、それを越えるものはありません。
演劇は生きるために必要だったのです。

日本は世界的にも素晴らしい俳優であふれていました。
また、日本の俳優が演劇をひっぱっていけるようになる日がきます。

形ばかりの嘘の演劇ではなく、
舞台の上で真実をやります。
もう技術はいらない、
この劇団にスターもいらない。
誠心誠意、演劇に向きあいます。

そして、演劇はもっと皆様にとって身近なものになると信じてます。
人生辛いこと沢山あるけど、
演劇はいつだってそばにいます。

終演後、世界が少しでも美しくみえますように。

劇団 俳優難民組合は日本の演劇界をより芸術的に向上させるため、俳優が真実に生きることにより観客を演劇に夢中にさせ、人々の心を浄化し栄養を与えるための劇団である。「真実だけが人を癒し、真実だけが人を治療することができる。」
この言葉を胸に、舞台上に真実の人間の生活を作り出すことを目指す。

本当に素晴らしい演劇芸術とは何かを模索するために演劇ユニット「俳優難民組合」を立ち上げる。
スタニスラフスキーシステムに出会い、
ロシア功労芸術家レオニード・アニシモフ氏に師事。

ユニット時代は座長の山田のみを所属とし、公演ごとに参加者を募り上演を行ってきたが、
2021 年春に正式な劇団員を新たに迎え「劇団 俳優難民組合」を立ち上げて現在に至る。

演出家の駒、言われるからやる俳優を排除し、子供のように能動的に創造活動を楽しむ自立した芸術家を育てる稽古を行う。

公演概要

劇団 俳優難民組合 第4回公演『赤鬼』
公演期間:2022年12月21日 (水) ~2022年12月25日 (日)
会場:阿佐ヶ谷アルシェ(東京都杉並区阿佐谷南1-36-15 レオビル地下1F)

■出演者
山田隼平(劇団俳優難民組合)
湖西みなみ 
小河智裕
橋倉靖彦(劇団AUN)

有澤くるみ
家田悠生 
石倉智久  
豊田泰之
新美あかね

■スタッフ
演出:山田隼平
舞台監督:渡辺了
舞台美術:竹岡直紀 
照明:岩城咲美(ALL・LIGHT・ASSOCIATE)
音響:ぐれはる 
制作:竹岡直紀 肥尾祥恵 
宣伝美術:um method
アドバイザー:森田倫代

■公演スケジュール
12月21日(水) 19:00
12月22日(木) 14:00 / 19:00
12月23日(金) 19:00
12月24日(土) 14:00 / 19:00
12月25日(日) 14:00

※開場は、開演の30分前です。

■チケット料金
一般:3,500円
学生:3,000円
(全席自由・税込)

※劇団俳優難民組合のコースターをお持ちの方500円割引(受付にてご提示ください)
※介助者の方のチケット無料
★公演終了後、アーカイブ配信予定

【舞台鑑賞サポート】
・介助者の方のチケット無料
・会場は地下にございまして急な階段がございます
・筆談対応/タブレットでの上演台本貸し出し/ご誘導・介助 (阿佐ヶ谷駅、南阿佐ヶ谷駅より可)
車いすでのご来場/視覚障害のお客様のための事前舞台説明(開演1時間前より)
ご希望のお客様は《お問い合わせ先》までご連絡ください。

【劇団お問い合わせ】Tel.080-5585-2987un.hainan@gmail.com
協力:ALL・LIGHT・ASSOCIATE/劇団AUN/リベルタ
企画:劇団 俳優難民組合

公式ホームページ
https://hainan.sakura.ne.jp/
Twitter
@un_hainan

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