ONEOR8『連結の子』が2022年6月30日(木)~7月10日(日)にすみだパークシアター倉(東京都墨田区)にて上演されます。
本作は2011年に劇団文学座にONEOR8の田村孝裕が書き下ろし、岸田戯曲賞最終候補ともなった戯曲です。
昭和の日本家屋、男3世代に渡る家族のお話。差別、引きこもり、介護など昭和から令和へと時代と共に形を変えたテーマを盛り込み、ONEOR8ならではの秀逸な笑いも随所散りばめられ、老若男女見やすい作品となっています。夢を見続ける男と現実を見据えた女の違いも時に鋭く時に可笑しく作品に旨みをプラスしています。初演より11年の時を経て加筆修正し、新しく蘇ります。
【あらすじ】
郊外の一軒家に住む独居老人、直哉。
かつては電車の運転士で、その影響から孫の由紀夫は鉄道オタクになった。
由紀夫はとある罪を犯し、出所後は直哉の元で同居することになっている。
密やかに暮らすことのできない現代、由紀夫の噂が町中に広まり始めると、
家族の抱えていた“罪”までも露わになっていく。
電車の連結とは勝手が違い、家族の連結がうまくいかない。
出所からの1年を描いた、とある家族の“罪”の物語。
ONEOR8(ワンオアエイト)について
ONEOR8(ワンオアエイト)は、田村孝裕、恩田隆一、和田ひろこ、野本光一郎、冨田直美、伊藤俊輔、山口森広の計7名で構成される劇団。1997 年(平成9年)に池袋の専門学校舞台芸術学院の演劇部本科の卒業の際に旗揚げ。2003年に初の新宿THEATER TOPSに進出。自転車店、中華料理屋、幼稚園の職員室など、ありふれた日常的空間を舞台に、登場人物の多くは地味でどこか弱さのあるキャラクターで、普段は目を向けられることの少ない者や弱き者を打ち消すことなくたとえほとんどセリフのない役であっても、その内面の本質を見つめることを忘れない作風で高い評価を得ている。
時にやさしく、時にあらわに、時に笑いをもって人間を描写し切なさややるせなさといった感情を紡ぎ出す会話劇は、その独特で柔らかな空気で客席を包み込む。現代の人間が持つ“狂気”や“影”の内面の部分もクローズアップしながら「家族」や「仲間」などの在り方や存在意義を描いている。
今後も年1回以上は必ず本公演を行っていく方針である。
【近年の代表作】
「莫逆の犬」 主演:田中直樹(ココリコ)
「躾」 主演:山本裕典
「絶滅のトリ」 主演:柄本佑
「ペノザネオッタ」 主演:矢部太郎(カラテカ)
「そして母はキレイになった」主演:高橋惠子
「猿股のゆくえ」 主演:岡本麗
「世界は噓で出来ている」 主演:甲本雅裕
「さようならば、いざ」 主演:中村蒼
「グレーのこと」 主演:羽田美智子
「ゼブラ」 出演:矢部太郎、新垣里沙
「絶滅のトリ」「連結の子」(文学座書き下ろし)は岸田戯曲賞最終候補作品
「世界は噓で出来ている」は岸田戯曲賞最終候補作品とともに鶴屋南北賞最終候補品
【作・演出 プロフィール】
田村孝裕(TAMURA TAKAHIRO)
1976年4月8日生まれ。東京都出身 B型。
舞台芸術学院演劇部本科卒業。
劇団ONEOR8公演すべての作品の脚本・演出を担当する。
近年の作品
■2022年
フジテレビ/明治座「舞台ゲゲゲの鬼太郎」作/演出 荒牧慶彦 上坂すみれ 藤井隆 浅野ゆう子ほか
テアトルエコー「ママごと」作/演出
フジテレビ/明治座「舞台サザエさん」作/演出 藤原紀香 松平健 高橋惠子ほか
■2021年
プリエール「マミィ!」作/演出 熊谷真実 佐藤B作 松金よね子ほか
トムプロジェクト「狸の里帰り」作/演出 柴田理恵 岡本麗ほか
エイベックス「パークビューライフ」作/岡田惠和 風間俊介 倉科カナ 中川翔子 前田亜季
トムプロジェクト「たぬきと狸とタヌキ」作/演出 榊原郁恵 岡本麗ほか
伊東四朗生誕80周年+3「みんながらくた」演出/ラサール石井 伊東四朗 戸田恵子 小倉久寛ほか
公演概要
ONEOR8『連結の子』
公演期間:2022年6月30日(木)~7月10日(日)
会場:すみだパークシアター倉(東京都墨田区横川1-1-10)
■出演者
高橋長英/恩田隆一/伊藤俊輔/冨田直美
小林美江/竹井亮介/薩川朋子/上脇結友/鹿島涼/佛淵和哉/大瀬さゆり/藤田弓子
■スタッフ
舞台監督:村岡晋
舞台美術:稲田美智子
照明:吉川ひろ子
音響:今西工
ヘアメイク:貞廣有希
宣伝美術:郷志郎
イラスト:梅里アーツ
衣装:冨成友子
当日運営:須藤千代子、大槻志保
制作協力:和田ひろこ、山口森広
■チケット料金
前売:4,000円
当日:4,500円
(全席自由・税込)
ONEOR8 ホームページ
https://wp.oneor8.net/
5月29日(日)10:00よりチケット発売開始