三十三回忌を迎える先代・五世河原崎国太郎が評価を確立した本作 当代・國太郎が満を持して演じる
劇団前進座(東京都武蔵野市、理事長:藤川矢之輔)主催、前進座五月国立劇場公演『杜若艶色紫ーお六と願哲ー』が2022年5月14日 (土) ~2022年5月23日 (月)に国立劇場 大劇場(東京都千代田区)にて上演されます。
五月国立劇場公演は、前進座の年間公演の柱となる公演。今年は「南北ものの前進座」といわれる鶴屋南北の作品の中でもとっておきの一作。先代・五世河原崎国太郎が、「悪婆ものの国太郎」の評価を確立した作品です。
胸のすくような啖呵で男と渡り合う“悪婆お六”と、タイトルにも織り込まれる艶と色を体現する“遊女八ツ橋”の二役に、当代國太郎が満を持して挑戦。
歌舞伎ジャンルの中の〈悪婆もの〉。悪婆に老女の意はなく、江戸の女性キャラクターにはめずらしい強く自立した女性像と言えます。男と渡り合い胸のすくような悪婆お六と、美しさの象徴・遊女八ツ橋。二役早替わりの趣向に加え、スリリングで濃厚な人間ドラマが、極悪人だがどこか憎めない破戒坊主・願哲 他、個性豊かな登場人物たちの滑稽味あるやり取りとともに展開いたします。
前進座歌舞伎らしい明快な仕立てと鶴屋南北一流の企みある娯楽劇。先代の三十三回忌の年に当代國太郎はじめ劇団の総力を挙げて挑みます。
【あらすじ】
見世物小屋の蛇つかいお六(國太郎)は、破戒坊主の願哲(矢之輔)とともに、遊女八ツ橋(國太郎 二役)をだまして金を奪おうとする。八ツ橋には恋人の佐野次郎左衛門(芳三郎)がいるのだが、お六と願哲が仕組んだ悪事に翻弄され、二人の仲は裂かれてしまう。ところが、八ツ橋こそが幼くして離れた実の妹だとわかり、お六は八ツ橋を、また次郎左衛門と彼をかくまった夫伝兵衛(宏太郎)を、さらに駆け落ちした義弟の金五郎(栄之丞)と小三(有之祐)を助けようと、願哲と対立してゆく……
★前進座YouTubeチャンネル「ふかぼり芝居講座」でさらに詳しく解説しています
https://youtu.be/T1SwyWjJEfo
劇団前進座
前進座は、1931年(昭和6年)若き歌舞伎俳優たちによって創立され、2021年5月に90周年を迎えた劇団。
戦前戦後の時代から現代まで、都市大劇場から各地小中学校体育館に至るまで、演劇普及に邁進。
歌舞伎をレパートリーに持つ貴重な劇団として知られ、国立劇場大劇場での公演は、前進座の看板公演として1981年から続いている。
公演概要
前進座五月国立劇場公演『杜若艶色紫ーお六と願哲ー』
公演期間:2022年5月14日 (土) ~2022年5月23日 (月)
会場:国立劇場 大劇場(東京都千代田区隼町4-1)
■出演者
お六・八ツ橋:河原崎國太郎
願哲:藤川矢之輔
佐野次郎左衛門:嵐芳三郎
お守り伝兵衛:中嶋宏太郎
金屋金五郎:早瀬栄之丞
玉本小三:玉浦有之祐
釣鐘弥左衛門:益城孝次郎
ほか
■スタッフ
作:鶴屋南北
台本:小池章太郎
補綴・演出:中橋耕史
演出協力:金子良次
装置:熊野隆二
装置補:佐藤琢人
照明:桜井真澄
音楽:杵屋佐之忠
音楽補:杵屋勝彦、杵屋佐之義、田中佐幸
舞台監督:小野文隆
■公演スケジュール
5月14日(土)11:00/15:00
5月15日(日)11:00
5月16日(月)貸切
5月17日(火)11:00
5月18日(水)11:00
5月19日(木)11:00
5月20日(金)貸切
5月21日(土)11:00/15:00
5月22日(日)11:00
5月23日(月)11:00
※開場は、開演の30分前です。
※上演時間:約2時間30分
■チケット料金
一等席:10,000円
二等A席:5,500円
二等B席:4,000円
三等席:3,000円
特等席:12,000円
(全席指定・税込)
【カンフェティ限定】
一等席 10,000円 → カンフェティ 一等席 9,000円!
公式ホームページ
http://www.zenshinza.com/
チケット発売中!