
世田谷パブリックシアターのアートフェスティバル=“せたがやアートファーム”作品の「キャプテン・アメイジング」のキャストビジュアル・公演詳細が発表された。
本作は、英国出身の劇作家アリスター・マクドウォールによる戯曲で、田中麻衣子演出により日本初演を行う。ある男と娘の物語を、客席への語りかけではなく、すべてが登場人物との対話として描か
れ、いくつもの役を一人の俳優が演じて物語を進行していく。
今回は、いくつもの役を演じ分ける一人芝居を近藤公園、田代万里生、松尾諭がトリプルキャストとして出演が決定している。また3人のビジュアルも公開された。
卓越した表現力と際立った存在感を持つ3人の実力派俳優による、魅力あふれる三者三様のお芝居を楽しめることができる。
7月26日(土)より東京・シアタートラムにて、8月23日(土)より愛知・春日井市東部市民センターにて上演。東京公演の一般販売は6 月 1 日(日)より開始。

ストーリー
「名前は? パパの、スーパーヒーローとしての名前。」
「えっと、キャプテン…アメ…イジング。ミスター・アメ…キャプテン・アメイジング。」「その名前めちゃくちゃダサい! そんなダサいヒーロー、聞いたことないよ! キャプテン・アメイジングは、何する人??」
ガランとした部屋。
男が一人、汚れたマントを着て立っている。彼の名はマーク。キャプテン・アメイジングだ。ホームセンターで働く、世界で最も地味で不健康で冴えないスーパーヒーロー。
宿敵との戦いに娘の学校への送迎、燃え盛る炎に飛び込んでの人命救助。空を飛びながらスーパーマンと苦悩を語り合い、酔っ払ってパブでバットマンと喧嘩。娘の「なんで?どうして?」と質問攻めの日々。娘のためにスパイダーマン柄の布団を買い、寝かせるために物語を作って語る日々。
そんな英雄的冒険の傍らで、男は逃れられない最後のミッションに立ち向かうことになる。そしてスーパーヒーローも、悲劇と無縁ではないことを思い知らされるのだった。
これはマントを着た一人の男とその娘の、たった 6 年間の記憶の物語である。
公演情報
「キャプテン・アメイジング」
■日程
東京公演:2025 年 7 月 26 日(土)~8 月 3 日(日)シアタートラム
愛知公演:2025 年 8 月 23 日(土)~8 月 24 日(日)春日井市東部市民センター
■出演
近藤公園/田代万里生/松尾諭
(トリプルキャスト・五十音順)
■スタッフ
作:アリスター・マクドウォール
翻訳:永田景子
演出:田中麻衣子
企画制作:世田谷パブリックシアター
主催:公益財団法人せたがや文化財団
後援:世田谷区 世田谷区教育委員会