2024年10月4日 (金) ~2024年10月14日 (月・祝)、品川プリンスホテル ステラボールにて上演するミュージカル『本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』に出演する辻憲斗、田中雄飛、石橋佑果、穴沢裕介の座談会レポートをお届けいたします。
田中「ギュンター役の田中雄飛です。よろしくお願いします」
石橋「エーファ役の石橋佑果です。よろしくお願いします」
辻「神官長フェルディナンド役辻憲斗です。よろしくお願いします」
穴沢「オットー役穴沢裕介です。よろしくお願いします」
■稽古場はどんな感じでしょうか?
石橋「楽しいですね!」
辻「みんな真面目なので、真剣に稽古はしつつ楽しくやっているイメージ感じがあります」
石橋「すごくメリハリがある」
辻「子供達もちゃんとセリフ覚えて来てて、、、」
石橋「そう!それに凄くびっくりしたよね!」
辻「焦りました(笑)」
石橋「わたしも焦りました(笑)」
辻「これ、大人が台本見ていたらまずいなって」
穴沢「全部覚えてるもんね」
石橋「完璧ですよね!?」
田中「あんなちっちゃい子が、、、」
辻「碧彩ちゃんとか、ナレーションの井口さんのセリフも覚えてて、、、」
石橋「そう!ナレーションに合わせて喋ってるもんね」
田中「相手役の子が分からなかったらそれも教えてあげてるもんね」
石橋「そうなんだよね!」
穴沢「家族でのシーンでもさ、トゥーリのセリフも全部入ってて〇〇だよって小声で教えてあげてるんだよね」
辻「台本全部入ってるんだよね」
田中「それがマジですごいと思った」
辻「セリフにつまったら碧彩ちゃんの方を見るようにしてる(笑)」
穴沢「教えてくれるもんね」
辻「そうそう」
穴沢「子供達みんな元気だよね」
石橋「ほんと元気」
穴沢「なんかそこの活気に元気もらうよね」
石橋「元気もらってますね」
田中「休憩中もねみんな元気だから」
穴沢「そうそう」
田中「休憩中の方が元気かもしれない」
石橋「それはある(笑)。大人たちが子供たちに丁寧に話をしているのが、外で見てた時にほっこりします。少しずつ距離を縮める感じがいいな~って思います」
田中「確かにそうだね」
辻「休憩になったら、子供たちはお菓子に群がる」
穴沢「もうダッシュだよね」
石橋「駄菓子屋さんみたいな感じだよね」
辻「ああいうところを見ると、ちゃんと子供らしい部分もあって安心します」
石橋「安心するね(笑)」
辻「しっかりしているところとのギャップが可愛らしいです」
穴沢「ちゃんとさ帰るときも、ありがとうございましたって帰っていくもんね」
石橋「ほんと勉強になる」
辻「見習わないとなって思います」
■共演者同士の面白いエピソード
穴沢「昨日の話なんですけど言ってもいいですか?昨日、ルッツ役の見﨑君が自分が10日誕生日なんですけど、ちょんちょんって来て、もうすぐで誕生日ですよねって言われて、そうだよって言ってそのあと上に戻ったらこれあげますって言ってプリンくれたんです」
全員「えーーー!!!」
穴沢「わざわざ持ってきてくれて、そんなことある!?って、しかも今!?って(笑)」
石橋「ちょっと早めですね(笑)」
穴沢「そう(笑)でもめちゃめちゃ嬉しくてありがとー!って言って、ほんと嬉しかったです」
石橋「自分の事知っててくれてるってことですもんね」
穴沢「ちょっと引っ込み思案な感じで来たんですよね(笑)ほんとにありがとう!」
石橋「かわいいんだけど!」
穴沢「自分のエピソードはこんな感じです」
■稽古場での子役の皆さんはどうですか?
田中「僕は憲斗君は結構みんな群がってるイメージがある」
辻「あー、昨日一昨日のあれでしょ?」
田中「そう」
辻「あの時出番のシーンじゃなくて、ずっと座ってたんだよね」
田中「気づいたら周りにめっちゃ人いて、え、すげえって思ったんだよね」
辻「一人二人集まってるとみんなそこに来るから、多分僕が人気なわけではないと思う(笑)」
田中「いやでもね、結構喋ってたよ」
辻「たしかにあの時にいっぱい話して、いじられるくらいまでには仲良くなったかな」
田中「名前まで書いてもらってね」
辻「そうそう」
石橋「消しゴムで遊んでたりしたよね」
辻「Aチームの子が休憩の時に消しゴムを積み重ねていて、Bチームの子たちが休憩に入ったらバラバラって全部崩れちゃったの、、、そんなことばっかりしてました」
石橋「でもなんか、ちいさな女の子たちが冬馬くんにときめいてる気がします。役と重ねてる部分もあって、みんなちょっとキュンキュンした感じで近寄って会話しているのを見て私はニヤニヤしてました。あ、冬馬くんが近寄ってるんじゃなくて、子供たちがキュンキュンして近寄ってます」
田中「裕介さんとかどうですか?」
穴沢「僕はもう見﨑くんからの……」
全員「あー!愛がね!」
穴沢「僕はそもそもそんなに話してないですね、、、子供達とのシーンも少ないので、、、」
田中「そもそもね」
穴沢「マインちゃんぐらいしかがっつりは一緒にいないかな」
石橋「わたしも家族ぐらいかな、、、」
田中「そうね、、、マイン、トゥーリとは仲良くしてますね」
石橋「普通に友達のように話してますね」
田中「そうね。色んな話しするね」
石橋「距離感が近いよね。自然です」
穴沢「ほんとに家族にみえるもんね」
田中「それは嬉しい」
■振付について
穴沢「なんかわくわくしますよね。家族の話だったり神殿の話だったりですが、振付によっては賑やかなものもあったりするのでこっちもわくわくしますね」
石橋「本好きの下剋上がミュージカルになる理由が振付によって見えたりしました。ミュージカルになってよかったなって思いました」
田中「より表現出来てるかなって思います。町の人達の楽しい感じとか優しい人達の感じとか、この町の人達すっげえ優しいやんっていうのが見えました」
石橋「振付がすごく素敵です」
田中「家族が踊ってるもんね」
石橋「踊ったね」
辻「結構がっつり踊ってるんですか?」
石橋「ちょっとだけ踊ってる」
辻「早く見たいです!」
石橋「穴沢さんかっこいいですよ!ほんとにかっこいい!もうキュンキュンですよこちらは」
穴沢「いやいや」
石橋「メロメロです」
田中「めちゃめちゃかっこよかった」
穴沢「ありがとうございます」
田中「ああなりたいって思った」
石橋「なれるよ!」
田中「俺もああなるって」
穴沢「20年ぐらいダンスやれば、、、(笑)」
石橋「あと20年」
田中「20年か、、、でもほんとにめちゃくちゃかっこよかったです。タッパがあるから映えるんですよね」
穴沢「オットーがそんなに踊っていいのかってところはありますけどね」
辻「俺は踊れなさそう」
石橋「見てたいですけどね」
辻「僕も踊りあるのかなあ、、、って思いながら稽古に来てます」
石橋「バク転とかも出来るんですよね?」
辻「バク、、、転、、、ギリ、、、出来るかな、、、片手でやる”マカコ”は出来ます。急にやりだしたらびっくりですよね」
穴沢「どうした!?ってなっちゃうよね」
辻「体幹は安定している方かもかもしれません。フェルディナンドは騎士というか強い人ですし筋肉もあるからキレッキレにやった方がフェルディナンドっぽさが出るかなと」
穴沢「ぶれないフェルディナンド面白いよね」
辻「で、横でピーンってなってる神殿長」
石橋「でもちょっとふらふらされてた(笑)」
■本好きの下剋上の印象
石橋「はじめにこの話をするのはどうかと思いますが、どうしたってお金が好きだから、交渉をする感じ?お金の利益がどうとかっていうやり取りをするのがすごく楽しかったです(笑)一つの商品に対してどのくらいの値段で売ってとか面白いなと思いました」
辻「分かります。僕も一時期ビジネス本とかを読んでいたので、商人のやり取りとか駆け引きとかが面白いです」
石橋「そうそう、そこも含まれていて面白いなって」
辻「ベンノさんの「安売りするな」とか僕の性格的には「それでいいです」って言っちゃうからだめだなって」
石橋「そういうことそういうこと!!」
穴沢「決まる前から原作読んでたんですよ」
石橋「えー!」
穴沢「そうなんです。結構最初だいぶ前に読んでたんですけど、結構異世界転生ものってチート系が多いじゃないですか。無双していくやつ。これかけらもそういうのないから、その時結構新鮮な設定だったんですよね。だからどうなっていくんだろうどうなっていくんだろうってがーっと一部全部読めちゃってすごく面白かったんです。それをすごく覚えてるのと、あとマインのこの頑張り!子供が頑張ってるというのになんかちょっとウルってきちゃうって読んでてもなったから、それが舞台になった時どうなるのかなって」
辻「オーディションの話をいただいて、そこで漫画版を読ませていただきました。最初から面白くて第一部スラーっと読んじゃって。僕はやっぱり家族のシーンが好きで、何度もボロ泣きしちゃいました」
全員「いいよね」
辻「神殿に行くか行かないかもそうですし、朽ちるかどうするかを選ぶ時も家族を選ぶところはボロ泣きでした」
田中「僕もね、漫画で自分がやるシーンを見たときに、これ俺ちゃんと表現出来るかなって、大切に演じなきゃなって。さっき異世界転生ものの話が出ましたけど、僕も異世界転生ものってちょっと難しいなっていうイメージがあったんですが、異世界に転生してカタカナがすごい出てきたりとかするから入りがちょっと難しかったんですけど、今回に関してはすごくするっと入って来て、それこそ身近である本だとか本の作り方とか、なんか読んでいてすらすら読めるなって、だからこそいろんな人からもすごく人気がある作品なんだなと改めて思いました」
辻「新しい展開がどんどんくるよね。まず本を作るのは分かるけど紙を作るは全然想像つかない。木から出来てることは分かるけどっていう感じで読み進めてたら、次は商人の話が出てきて、と思ってたら魔法が出てきて貴族が出てきて、、、どんどん新しい展開が広がっていくからどんどん読み進めていっちゃう」
■皆さんが熱意をもって作りたいものってありますか?
穴沢「エンタメ好きだから娯楽がない世界に行ったら娯楽作りたいと思っちゃう。まず手叩いたりしてパーカッションから始まってそこから乗って行って、来いよとかやっちゃうかも」
田中「自分はラーメンとか」
全員「爆笑」
田中「ラーメンが好きだから、ラーメンないとやだなって思ってラーメン一から作っちゃうかもしれない。もしかしたら鍋とかがないかもしれないから鉄から作らないといけないかもしれない」
辻「小麦を育てるところから、、、」
田中「似たものをみつけて、、、」
穴沢「ラーメン好きの下剋上、、、」
全員「爆笑」
石橋「わたしは、趣味とか好きなものって考えたらあんまり特定の物が無くて、でも何にエネルギーが燃えるのかって言ったら、わたし家族が好きなんですよ。家族の為だったらなんでもできるなって思って、この世の中に家族がいなかったら自分がどうやって生まれて、どこから生まれたのかその元となるものを探しに行ったりするのかなって思いました」
辻「自分探しの旅に」
石橋「うん」
辻「自分のルーツ探しの旅に」
石橋「うん、家族という大きくて深い愛を探しに行くと思います」
辻「僕は服が好きなんですけど」
石橋「モノトーンみたいな」
辻「服は黒いもの!っていう世界で生まれて、そこに色とかデザインとかを創造できたら楽しいなって思います。服がない世界はちょっと、、、」
田中「裸族(笑)」
辻「木とか落ちてる布を付けるだけで華やかになるよって。交通規制して道路の真ん中でファッションショーとか」
石橋「いいね」
辻「(穴沢さんを見て)音楽奏でてもらって」
穴沢「なにもないじゃんその世界」
石橋「確かに(笑)」
田中「ただ人がいるだけの世界」
■最後にお客様にメッセージ
穴沢「今回オットー役という事で、オットーのマインとベンノを繋ぐすごく大事な役だと思っているのですが、それだけじゃなくてオットーの色んな個性を是非そこに組み込めていけたらと思っておりまして舞台版ならではのオットーにもなるんじゃないかという作品になっておりますので、それをお客様に楽しんで頂けるように全力で取り組んでいきたいと思います。楽しんで頂けますように頑張ります」
田中「ギュンター役の田中雄飛です。やっぱりギュンター僕の第一印象、すごく面白い人、面白い愛妻家として親バカなところなんですけど、そこをどう表現出来るかとかそうじゃない繊細な部分も演じてみてどんどん発見出来たので、お客様にも楽しんでもらいたいしそこに注目してほしいって思います。劇場でお待ちしております」
石橋「エーファ役の石橋佑果です。香月先生の原作を元に西瓜すいかさんが書かれた脚本を読んで頭でイメージしていたものが実際に自分の身体を通してエーファとしてそこに立ったときに目の前にマイン、トゥーリ、ギュンターがいて、本の中の登場人物がいた時に、ああみんな生きてるんだなってすごく嬉しくなったのを覚えています。その感情をお客様にも劇場で体感していただきながら、一緒に旅が出来たらいいなと思っています。劇場でお待ちしております」
辻「初の舞台化、ミュージカル化なので、まずそれぞれのキャラが動いているのがずっと見られるのは素晴らしいことだと思います。こっちで会話をしている時に逆側にいるキャラがどういう動きや表情で聞いているのか、リアクションしているのか、そこに注目して欲しいですし、稽古が進んでいるのですが、既にAチームとBチームでは個性の違いがすごく出ているので、その違いを楽しめるのもこの舞台化、ミュージカル化した意味だと思います。是非AもBもどちらも見に来て頂けたら嬉しいです。劇場で是非お待ちしております」
ミュージカル『本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』
■公演日程
東京:2024年10月4日(金)〜10月14日(月)
大阪:2024年11月2日(土)〜11月3日(日)
■劇場
東京 品川プリンスホテル ステラボール(東京都港区高輪4-10-30)
大阪 COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール(大阪府大阪市中央区大阪城3番6号)
■原作
香月美夜『本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜』(TO ブックス刊)
原作イラスト:椎名優
■主催
TOブックス
■チケット料金
【東京公演】
S席 13000円(全席指定/税込)
A席 9000円(全席指定/税込)
■キャスト
マイン:池村碧彩/三浦あかり
ルッツ:見﨑歩誠/伊奈聖嵐
トゥーリ:三上さくら/生田志守葉
ギュンター:田中雄飛
エーファ:石橋佑果
ベンノ:矢野冬馬
フリーダ:松井友梨花/久住星空
オットー:穴沢裕介
神殿長ベーゼヴァンス:三浦浩一
神官長フェルディナンド:辻憲斗
アンサンブル:
藤希宙・齋藤大希・佐藤大・立花健人
渡辺千晶・桜井花奈・西尾咲良・大久保舞咲
小安央十和・浅野友希・竹村麻帆・入内島悠平
【東京公演のみ】本木麻由花・枝村羽那・五十川奏乃・小西美月
声の出演(本須麗乃/マインの心の声):井口裕香
■あらすじ
本が大好きな女子大生・本須麗乃は本に埋もれて亡くなり、気がつくと別の世界で、病弱な少女【マイン】として転生していた。
そこは、魔力を持つ貴族が支配し、厳しい身分制度が存在する異世界の街・エーレンフェスト。
本があれば、どんな環境でも耐えられると思っていたけれど……部屋中探しても本がない!
転生した世界は識字率が低く、本がとても高価な世界だった。
街でやっと見つけた本も、貴族のための高級品。平民であるマインには一生手が届かないーー。
それでも、本は「ある」!
『本がないなら作ればいい!』
マインはたった一人で、本をゼロから作ろうと奮闘する。
マインの家族、【ギュンター】【エーファ】【トゥーリ】
そして、近所の男の子【ルッツ】は、『本を作りたい!』というマインの強い意志に巻き込まれてゆく。
マインとルッツは、マインの父ギュンターの職場で出会った【オットー】から、商人である【ベンノ】を紹介してもらう。
ベンノとルッツの力を借りて、
本作りに取り組むマイン。
そんな中ーーマインは倒れた。
生まれつきの、治らない病。
『身食いの熱』によって……。
生きるためにあがき、「本を読める暮らし」にたどり着け!
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