東京・中野の劇場街ポケットスクエアが主催する、演劇フェスティバル『ぽけふぇす(ポケットスクエアフェスティバル)』がこの秋開催!
ポケットスクエアが有するザ・ポケット、テアトルBONBON、劇場MOMO、劇場HOPEの4つの小劇場を会場に、ポケットスクエアにゆかりのある計14劇団が集結。
8月21日~9月18日の約1ヶ月間にわたり各劇場で上演を繰り広げ、中野から演劇の魅力を広く発信していく。
『ぽけふぇす』参加団体をご紹介いたします!
ムシラセ
2008年結成。作・演出・写真の保坂萌の演劇公演をやる団体です。
舞台写真家でもある作演出担当の主宰・保坂のビジュアライズ へのこだわりは劇作においても活かされており『人間が そこにいることの美しさ』をコンセプトに、最後には一 筋の希望の光が差し込むような物語を創作しています。
物語の登場人物がこの世界のどこかで生きているかも? と錯覚する観劇体験を提供し、観劇後も少し幸せな気分 になってもらえる演劇を目指しています。
今公演「眩く眩む」
アニメーション制作現場を舞台に『集団創作のクオリティとハラスメントのこの先についてを考える』という重いテーマで、胃を痛くしながら作っている作品です。
今これを書かなければきっと先に進めないという決意はありますが、あくまで人間ドラマとして届けられるよう努めてまいります。
[おはなし]
先輩はアーティストだ。止まっている絵の一枚が、もう動いている。
先輩は天才だから、もうすぐ監督になる。そう、アニメの監督に。
僕は先輩とは違うけど、努力の才能だけはある。
そうじゃなきゃ、テレビの前で自分が書いたアニメをみるなんてことできるわけないんだから。
もうすぐ僕がはじめて描いた作画が映り込む。
何度も確認したから絶対にわかる。
絶対にわかる。
わかる。
わかる
ああ
僕の描いたところ、勝手に誰かが描き直してる。
たぶん、いやきっと、先輩が。
ムシラセの新作は、尊厳と集団創作の先を考える、まばゆくくらむアニメ現場のお話です。
過去公演
2018年 『魔法少女的ゾンビ』新宿シアターミラクル
2019年 佐藤辰海演劇祭参加 『つやつやのやつ』 王子小劇場(観客投票により優勝)
2021年 『つやつやのやつ』と『ファンファンファンファーレ!』オメガ東京
2022年 『瞬きと閃光』シアター風姿花伝
2023年 『つやつやのやつ』と『ファンファンファンファーレ!』(再演)下北沢駅前劇場
2019年佐藤辰海演劇祭・ムシラセ『つやつやのやつ』にて優勝。
2022年本公演『瞬きと閃光』 CoRich舞台芸術アワード!2022にてTOP5にランクイン。
■演劇をやっていなかったらなにをしていたと思いますか?
ファーストクラスで海外いきまくるような人になりたかったんですが、演劇やってなくても絶対になれてないので、素直に演劇やっといてよかったです。
■今後やってみたい作品ジャンルはありますか?
吉本新喜劇みたいなうどん屋の話とかがやりたいです。舞台の左側から借金取りがやって来るうどん花月。
■ぽけふぇすについてのコメント
観劇してくださるお客様が減り続けているという現実がある中、こういった劇場主催でフェスが開催されることはとてもありがたいことです。
いろんな色を持つ団体さんには、きっとそれぞれのファンの方がいらっしゃるはずなので、団体の垣根を越えて一度味見していただければ嬉しいです。