
1930年代、世界恐慌下のアメリカ中西部で銀行強盗や殺人を繰り返した実在の人物、クライド・バロウとボニー・パーカー。鬱屈した社会の積もりに積もった不満を解消するかのように、太く短く人生を駆け抜けた二人の生き様は今も語り継がれる名作映画『Bonnie and Clyde』/邦題「俺たちに明日はない」で、日本でも一躍その名を轟かせ“アンチ・ヒーロー”の代名詞として語り継がれている。
この二人の人生を、『ジキル&ハイド』『デスノートTHE MUSICAL』『ケイン&アベル』などの傑作ミュージカルを創り続ける作曲家、フランク・ワイルドホーンが楽曲を書いたミュージカル『ボニー&クライド』が、3月10日東京日比谷のシアタークリエで開幕した。2011年のブロードウェイ初演以降、2022年ロンドン・ウェストエンドでブラッシュアップを加えて再演された作品で、今回の上演は演劇界を代表する劇作家・演出家の1人、瀬戸山美咲上演台本・演出による、新演出版となっている。
そんな作品で主人公クライド・バロウをWキャストで演じる柿澤勇人と矢崎広。ヒロイン、ボニー・パーカーを同じくWキャストで演じる桜井玲香と海乃美月、そして演出の瀬戸山が、初日を翌日に控えた3月9日、報道関係者に向けて行われた二つの場面披露のあと、舞台上に登場。役柄の扮装と、“ボニー&クライド”が囚われている時代の閉塞感を象徴したような、鳥かごを思わせる印象的な舞台セットの前で、初日に向けた意気込みや、それぞれの魅力を語ってくれた。
登壇者挨拶
柿澤「明日初日となります。一ヶ月半くらいかけて毎日切磋琢磨して参りましたがあっと言うまで“ボニー&クライド”を駆け抜けたような稽古場でした。あとはお客様に入っていただいて、最後のフィックスがあるんじゃないかと思います。とにかく全力で駆け抜けたいと思います」

矢崎「本当にずっとこの初日を目指して稽古してきたのですが、遂に皆さんにお届けできるということで、この作品が皆様にどう受け入れられ、影響を与え、どう育っていくのかが、僕らもすごく楽しみです。大衆に支持された“ボニー&クライド”というところがありますので、カッキー(柿澤)も言っていましたが、最後のピースがお客様だと思ってやってきたので、お客様と共に長い公演ですけれども、作りあげていきたいなと思っています」

桜井「毎日濃い稽古期間を過ごし、試行錯誤をしながら今日まで創ってきて、いまも色々話しながら創っている途中だったりもしています。素晴らしいナンバーもたくさんありますし、カッコいい演出、カッコいいシーンもたくさんある中で、ストーリー性の高い作品になったなという印象を私は持っていて。本当に毎回、毎回、相手の方の目を見るだけで生まれる新しい何かが色濃く表に出る作品になっているので、毎秒、毎秒を新鮮に“いま”をお届けできるように頑張ります」

海乃「私も皆さんと同様に本当に充実したお稽古期間を過ごさせていただきました。ディスカッションの時間もあり、ゆっくりとお芝居を考える時間をたくさんいただいて、まだまだ詰めていきたいところも色々あるのですが、初日が開けてからも成長していけるのが舞台の醍醐味だなと思っているので、そこも楽しみながら進んでいきたいと思います。あとはWキャストということで、キャストが替わるとこの作品は全く違うものに見えてくるなというのを、稽古をしていてすごく感じております。ですからお客様も1回ではなく、たくさん観に来ていただいて、キャストのチェンジや、組み合わせが変わっても雰囲気が変わるので、そういった点も楽しんでいただける作品にしていきたいと思っています。よろしくお願い致します」

瀬戸山「皆さんにお話しいただいたように、みんなで意見を交わしながら、みんなで創った作品が出来たと思っています。それぞれの組み合わせで全く違う化学反応が起きています。お客様もそこに参加していただいて、劇場中が盛り上がって、最後のラストスパートを迎えるような作品を創りたいと思います。ここからはキャストの皆さんに全てを任せて、『ボニー&クライド』がいまの日本に旋風を起こせるような作品になればと思っています」
質疑応答
──みなさんのイチオシのシーンはどこでしょうか?
柿澤「カッコいいシーンも楽しいシーンもいっぱいありますが、僕のイチオシは、バスタブの中でウクレレを持って、クライドがボニーへの愛を歌うシーンですね。音楽関係者の方からすると、楽器を持って風呂の中で演奏すること自体がご法度、言語道断ということですが、そういうことを彼は全く気にせず、ボニーに対するラブソングを歌う。しかもそれは強盗をして人も殺めて逃走中の隠れ家に潜んでいるところなので、本当はあまり音も立ててはいけないのに、お構いなしにラブソングを熱唱するんです(笑)。よく考えるとバカだな~と思うのですが(爆笑)ここはボニーとクライドの関係性、型にはまらない二人を象徴しているシーンだと思いますので、なかなかないシーンとしてイチ押しです」
矢崎「本当に観て欲しいシーンだらけ、全部と言ってもおかしくないくらいの作品なので。そのなかで、クライドとボニーはしょっちゅう喧嘩をするんです。そこが僕は見どころだなと思っていて。Wキャストの組あわせが変わると全然違うという話は、よく聞く話でもあるのですが、今回は本当に全然違うんですよ!組み合わせによって、本当に色々な喧嘩が起きているので、その喧嘩が見どころかなと思っています」

桜井「ストーリーの後半『これから世界の地獄を作ってやるぜ!』みたいなバーッと盛り上がるナンバーがあって。主人公のクライドと、クライドの兄のバック、ボニーの幼馴染テッドの3人がそれぞれの思いを歌う大ナンバーなのですが、それが本当にカッコ良くて『あっ!ボニクラだ~カッコいい!あがる~』って」
柿澤「でもあのシーンにボニーいないじゃん(笑)。“ボニクラ”では……」
桜井「そうだね……(笑)クライドだよね」
矢崎「でもそこが好きなシーンなんだよね」
桜井「稽古場ではじめてそのシーンを見たとき、女性陣はほぼ出てこないシーンなので、『カッコイイ!!』ってなったんです!(海乃、瀬戸山がそうそう、と同意)後半に出てくるナンバーで『これだ!』と思っていただけると思うので、是非楽しみにしていただきたいです」
海乃「選ぶのはとても難しいのですが、1幕も2幕もラストシーンがとても印象的だと感じています。1幕はボニーとクライドが出会ってから犯罪に手を染めたクライドと一緒にこのまま突き進んでいくという爽快感も、スリリングなところもあって、さっき玲香ちゃんが言っていた“ザ・ボニクラ”というシーンです。2幕はボロボロになって、自分たちがこの先どうなっていくかわからないけれども、とにかく生きていくというボニーとクライドの二人の世界を繊細に描く、まったく違う二人の姿をご覧になれると思うので、2つのラストシーンが見どころになっていると思います」

──瀬戸山さん、いまキャストの皆さんから組み合わせによって全く変わるというお話がありましたが、それぞれにどんなアドバイスをされたのですか?
瀬戸山「それぞれにもそうなのですが、組み合わせによって関係性がすごく変わるので、そのコンビに対して、このボニーとクライドはクライド主導じゃないかとか、こっちはボニーの方が強いんじゃないかとか、お母さんと息子のようになっていたりとか、そういう二人の関係性についてはたくさん言ったと思います。本当に受ける印象が違いますし、浮かび上がる感情も全く違うので、どんな感情でやったのかを確認しながら、何かが埋められていないとしたら、ここからそれを稽古していけばいいのかなど、ボニーとクライドの組み合わせを一番よく見せる方法はなんだろうか?と一番話し合いました」

──そんな瀬戸山さんとのお稽古で印象的だったことは。
矢崎「僕らとしては玲香ちゃんと海ちゃんのボニーとの組み合わせによる関係性を考えるというスイッチが入りました。組み合わせが変わっても同じようにということを求められることもありますが、今回はそうではなくて、玲香ちゃんのボニーと、海ちゃんのボニーとちゃんと向き合っていこうというお稽古をしてきたので、瀬戸山さんの描く色んなパターンの“ボニー&クライド”をやりたいなと思ってきました」
柿澤「瀬戸山さんのことで一番記憶に残っているのは、本読みのあとに舞台のセット模型、ミニチュアみたいなものを使って舞台の説明をされたんですね『ここでこういうことが起きます、ここに車を出します』等など、説明されている瀬戸山さんが、本当に幸せそうなお顔をなさっていて!本当に演劇がお好きなんだな、芝居が好きなんだなとみんなが思いました。別のスタッフさんが吊りものの説明をされた時に『そこに降りるんですか?私、キッチンの後ろって言いましたよね?』と言った時はすごく不本意そうだったし(爆笑)、まるで自分の家の説明をしているようでした。ですから僕らの芝居もセットもすべて愛してくださって、そんな瀬戸山さんの愛が波及して、感情的になることもいっさいない温かいカンパニーにつながったと思います。みんなが委縮せず、今日まで取り組んでこられたことを感謝しています」
海乃「お二人のクライドによって違うボニーを作ろうと最初は思っていたのですが、瀬戸山さんがお稽古のはじめに『クライドとボニーの体温を一緒にしたいんです』という言葉が印象的で、私の中でとても腑に落ちたんです。相手によって何か変えなきゃ、違いをしっかりとつけなくてはとというよりも、お二人それぞれの体温に添えていたら、生まれてくるものがあるんじゃないかと感じてから、自分のなかでの役作りが定まっていきました。ある意味力を抜いて…そうしないとクライドさんの体温が感じられないので、力を抜いてお芝居ができるようになったという意味でも、役を深めるという意味でもありがたいアドバイスだったなと感じています」
桜井「劇中でも“ボニー&クライド”なのか“クライド&ボニー”なのか、という問題を延々い言い合い続けるんですけど(笑)“ボニー&クライド”なので、私は『先がボニーなんだぞ!』という気持ちを露わそうとし過ぎた結果、ちょっとぶつかり過ぎてて、『クライドとの恋が生まれていないですよ』と瀬戸山さんに言われるようになってしまい……(笑)。あと舞台中で毎回キレているから、私自身にもキレ癖がついているような気がして(笑)。瀬戸山さんの演出のご指示を色々受けていても『もうできない!わかんない!』って言っちゃうくらい美咲さんには甘えさせてもらいました」
柿澤「稽古終わりの頃もちょっとキレてたよね『もうわかんないっ!』って(実践して見せたので、会場中爆笑)僕、桜井さんとは何度も共演しているんですけど、あんな玲香、はじめて見た(笑)。新しいなって」
矢崎「そうなんだ。そういう方なのかと思っていました(笑)」
桜井「次にお会いしたらまた全然違うと思います!」
矢崎「それはそれで戸惑う(笑)」
桜井「ボニーは決してただのヒロインではないと思うので、クライドを食えるくらいの勢いを残しつつ、ちゃんとクライドに可愛いなと思ってもらえるようなボニーにしたいと思います」

──ボニーのお二人から見た2人のクライドの印象は?
桜井「柿澤さんは“めっちゃカッキー”。『クライドだクライドだクライドだ!』ってうわ~っと。良い意味でですよ?」
柿澤「それ絶対良い意味に聞こえない(笑)」
桜井「勢いが本当にすごくて、必死について行かないとどんどん置いていかれそうな、好きになってくれなさそうなので、好きになってもらいたくて頑張ろう!ってなります」
柿澤「僕、大好きなんですけど(笑)」

桜井「でも負けないように頑張らなきゃいけないと。矢崎さんは包容力がすごい(俺には包容力がないのか?いやそういうことじゃないと、しばし言い合ったあと)うまい言葉が見つからないのですが、なにをやっても受け止めてくれて、笑わせてくれる……なんだろうお父さんみたいな」
矢崎(アハハハハ…と声に出して笑いながら崩れ落ちる)
瀬戸山「玲香ちゃんのボニーが甘えてるのよね」
桜井「そうです!」
矢崎「なんかありがとうございます(笑)」
桜井「海ちゃん、頼みました!」
海乃「頼まれました(笑)。カッキーさんのクライドは、とにかくワイルドで、生きているエネルギー、熱量が凄くて、速くて、ボニーとクライドはひと目惚れをするんですが、一瞬で恋に落ちることができる、オーラと熱量を持っているクライド。フォトコールの最初のシーンは、何も考えなくても自然にリアルに感じることができます」
柿澤「ありがとうございます!」
桜井「そうなの、それが言いたかった!」
柿澤「嘘だよ、全然違ったもん(爆笑)」
海乃「矢崎さんのクライドは繊細さをすごく感じます。ボニーの一瞬一瞬を絶対に見逃がさずに見てくださっているのを感じて、自然に温かい気持ちが生まれるクライドさんです。要所要所でちょっと笑わせて下さるユーモアのセンスも、コミカルなセンスもおありで。でもそこからぐっと振り切る真剣なお芝居はとてもシリアスで、心の振り幅が広いクライドさんだなと感じております」


──では、クライドのお2人から観たボニーは?
柿澤「玲香とは先ほども言いましたが、何度か作品をご一緒させていただいていて、うまく表現できているかわからないですが、その時は王道の恋人役だったんですね。でも今回はこれまでとは全く違っていて、型にはまらない完全にアウトローカップルなんです。ですから皆さんが必ずしも全てに共感できるかわからないけれども、二人だけの何かがあって、その歯車をクライドと一緒に回して進んで行くボニーとして、本当に初めて見る玲香の顔がたくさん見られました。稽古場で悩みながら未知の領域に踏み出そうとする姿を、横にいて美しいし、カッコ良いと思っているので、僕もそのエネルギーと一緒に乗っていけたらいいなと思っています。海ちゃんは、宝塚歌劇団卒業後初めての作品で、おそらく勝手も違うだろうし、色々芝居の仕方や見せ方も全然違うし、稽古場に男性キャストがいることも初めてな訳です。たぶん最初は戸惑いもあったかと思いますが、でもやっぱり元々持っているエネルギーや精神性がすごく強いのだなと、なにがあっても食らいつく、しがみつく強い意志を感じました。今までは宝塚の海ちゃんを皆さんご覧になってきていて、明日からは海ちゃんファンの方も、はじめましての方も、海乃美月という俳優にびっくりする、新しいなと感じられると思います」
矢崎「カッキーがほとんど言ってくれましたが、僕は稽古に入る前には、玲香ちゃんはダークサイド、海ちゃんはライトサイドが似合うと思っていたんです。それが稽古に入ったら印象が逆転しました。玲香ちゃんはとても女の子らしくて繊細でキュートなハートの持ち主で、そのなかでコミカルな芝居の作り方で僕たちは気が合ったりもしていて、可愛らしい、ライトサイドを持っている人が今回ボニーに挑んでいる。そこに果敢に挑んでいる姿に、僕も頑張らなきゃと思わせてくれた玲香ちゃんでした。海ちゃんは、カッキーも言っていましたけれども、宝塚の華やかなイメージがまずあったんですけど、色々悩んだ結果だと思うんですが、役作りも兼ねて、ある日、ヘアスタイルをガラリと変えてイメチェンしたんです。そこからバチンとスイッチが入って。もともとめちゃくちゃ真面目でストイックな方が、そのストイックが突き抜けるとぐんとダークサイドにいくんです。この止められない怖さみたいなところがどんどん出てきて、僕後半『この女優さん怖ぇ』(笑)とちょっと思っちゃったくらいだった。回りだしたら止まらない米ゴマみたいなところがあって、触ったら怪我をしそうなくらいの、それが、いま僕が持っている海ちゃんのボニーの印象ですかね。もちろんお二人共ライトサイドもダークサイドも持っているボニーです」

──海乃さんいま地毛はどんな感じになっているんですか?
海乃「(鬘を示して)同じくらいの短さになっています。バッサリ切りました!」
──では、最後にひと言ずつお願いします。
瀬戸山「この作品は大恐慌時代のアメリカが舞台で、シビアな現実や育った環境から飛び出したい、羽ばたきたいと思っているボニーやクライド、周りの人たちの姿、生きるエネルギーを楽しんでいただける作品だと思います。空を夢見る籠の中の鳥のように、人の夢は誰にも制御できないし、それを現実に変えていこうとする力を止めることもできないということを皆様に感じていただけたらいいなと思っています。そしてワイルドホーンさんの音楽がとにかく強くて、私たちをぐいぐい引っ張っていってくれるので、お客様もその音楽に乗って最後まで、遠くまで、ボニーやクライドと一緒に旅をしていただければと思います」
海乃「この舞台に来てからお稽古場で詰めていたものがより見えやすくなったと感じています。シアタークリエはとても素敵な劇場で、ここで行われていることがすごく近くに感じられると、私も役替わりで客席から観ていて思いました。繊細な部分も伝わるし、エネルギーも直に感じやすいことを体感したので、自分自身もそれが体現できるように、何回来てもお客様に楽しんでいただける『ボニー&クライド』をお届けできるように精一杯務めます」

桜井「今日うまく表現できない、言葉による表現力が乏しくなるぐらい、ハートだけで日々生きている、正面からぶつかるお芝居、歌に取り組めるこの作品がとにかく楽しいです。この楽しさがお客様に少しでも多く伝わったらいいなと思いますし、あっという間に終わってしまったなと思えるくらい、色々なものがギューッと詰めこまれている2時間半になっていると思いますので、ぜひスカッと、ホロッとしに劇場にいらしていただけたらいいなと思っています」

矢崎「僕は、この作品、本当にどのシーンを見てもカッコいいなと思うんです。素敵なシーンも、スッキリするところも、共感するところもたくさんあって。自由に生きたいボニーとクライドに対して、目の前にある不自由な境遇や時代がある。それが色々な組み合わせによって、不自由を上手く生き抜く“ボニー&クライド”だったり、色々な壁にぶつかりながらもぶっ飛ばしていく“ボニー&クライド”だったり、色々な組み合わせが楽しめるチームになったと思っています。曲も本当に素晴らしくても、多方面から楽しめる作品だと思いますので、是非ここから皆様と盛り上げていけたらと思います」

柿澤「“ボニー&クライド”は、20代半ばで最後は警官たちに撃たれて亡くなるということが事実としてあるのですが、今回の舞台は絶望に向かっていくというシーンは一切なく、ぶっ飛ぶくらい楽しいシーンや、喧嘩するシーンはマジで喧嘩して、ダンスを踊る時はカンパニー一同で盛り上がってやって、本当に最後まで高いテンションで進みます。ですから悲しいなというよりも、本当に一瞬で終わっちゃうという体感が観ていてもありました。映画の邦題は「俺たちに明日はない」ですが、この作品での僕らは、ボニーとクライドは、明るい明日が来ると本当に信じて生き生きと生きています。僕らがこの舞台で「絶対に明日を変えてやる、この世界に名前を残してやる!」と信じれば信じるほど、そのコントラスでラストシーンの印象、哀しみも生むのだと思います。一緒に楽しんで、爽快感を持っていだたける作品になっていますので、劇場でお待ちしています!


(取材・文・撮影/橘涼香)
公演情報
ミュージカル『ボニー&クライド』
3月10日(月)~4月17日(木)@シアタークリエ
脚本:アイヴァン・メンチェル
歌詞:ドン・ブラック
音楽:フランク・ワイルドホーン
上演台本・演出:瀬戸山美咲
出演:
柿澤勇人/矢崎広(Wキャスト) 桜井玲香/海乃美月(Wキャスト)
小西遼生 有沙瞳 吉田広大/太田将熙(Wキャスト)
霧矢大夢 鶴見辰吾 ほか
〈お問い合わせ〉 東宝テレザーブ 0570-00-7777
《全国ツアー》
【大阪】2025年4月25日(金)~30日(水)@森ノ宮ピロティホール
〈お問い合わせ〉キョードーインフォメーションTEL.0570-200-888(11:00~18:00、日祝休み)
【福岡】2025年5月4日(日)~5日(月祝)@博多座
〈お問い合わせ〉博多座電話予約センターTEL.092-263-5555(11:00~17:00)
【愛知】2025年5月10日(土)~11日(日)@東海市芸術劇場大ホール
〈お問い合わせ〉メ~テレ事業TEL.052-331-9966(平日10:00~18:00)