【ゲネプロレポート】かつてないほど笑いが起こったゲネプロ会場。爆笑必至のオムニバスコント「天使のように微笑んで 財布なくしてガム踏んで」開幕!

8月28日から銀座の博品館劇場で「天使のように微笑んで 財布なくしてガム踏んで」が開幕。初日に先駆けて公開ゲネプロ(通し稽古)が行われた、本作はコント8本からなるオムニバス作品。元ゾフィーの上田航平が脚本と演出を手がけた上田ワールド全開の作品だ。関係者十数人だけのゲネプロ会場には、今まで経験したことがないほどの笑いが巻き起こった。

出演は蕨野友也真山りか(私立恵比寿中学)、宮崎美穂小田えりな松浦司梶山武雅相羽あいな千本木彩花秋葉友佑大森莉緒小沼将大設楽銀河なかがわりょう(フランスピアノ)、ヨーヘー(フランスピアノ)、大部恭平図師光博真山りかはエビ中以外では、初の単独出演になる。

“月9ドラマのように上質な世界観”を通じて描かれる”この夏いちばんの、バカドラマ“。大人数による畳み掛けるようなボケが壮観の爆笑必至のコメディ作品だ。
かつてトレンディードラマと言われた月9のドラマ。ありえない場所で再会したり、仕事そっちのけで展開されるラブストーリーに「そんなことある〜?!」とテレビの前でツッコミを入れながら観ていた人も多いはず。本作では、そのツッコミを出演者が担ってくれるシーンも多く、思わず「それそれ!」と共感してしまう。心の声を再現したような的確なツッコミにスッキリ感も味わえる。

さらにドラマは、ギャグ漫画のようなシュールな展開に加速・暴走していく。そんなおバカ月9ドラマに、客席からはクスクス笑いから爆笑までさまざまな笑いが出た。

コント8本は一見バラバラに見えるが、最後の8本目に7本分のエッセンスが凝縮されているので、最後まで見逃せない。伏線回収を見る面白さも味わえる。実は緻密な構成で描かれているのだ。

まず1本目はオープニングコント。タイトルにある「天使のように微笑んで財布無くしてガム踏んで」そのままに、財布を無くしてガムを踏む受難続きの男性(蕨野友也)に対して天使のように微笑むヒロイン(真山りか)。天使のように微笑するどころか、かなり笑っている・・・。

2本目は探偵物のミステリー「ふたたび君は消えていく」。ホテルで起きた連続殺人事件の犯人が判明し、探偵が宿泊客を集め、これから謎解きを展開させようというミステリードラマ一番の見せ場なのに、宿泊客がなかなか揃わず探偵は右往左往・・・!

3本目は「その手をそっとすり抜けて」。アジフライが美味しい定食屋で次々と・・・。

4本目は「あなたのことがもっと知りたい」。都心にいると、誰かしらの有名人がサインや写真をねだられている場面に遭遇した人も多いはず。この有名人の場合は・・・?

5本目は「だけどずっと言葉にできなくて」。これぞバカドラマの真骨頂!全く医療の知識がない脚本家が描く医療ドラマ。さらにホストクラブの知識もない。シリアスな場面にパワーワード連発で爆笑必至のシーンが続出する全員出演の渾身のコント。

6本目は「君は僕の大切な人」。無人島に漂着してしまった男女8人が、二組に分かれる時に勃発する揉め事。生き延びるためにOLがとる手段とは・・・?

7本目「もう一度あなたに会いたい」。再会番組で生き別れになった妹と再会する兄。感動の再会シーンのはずが・・・。声優相羽あいなの巧みな“とある”ボイスがリフレインする中毒性のあるコント。

8本目は学園もの「そしてまた夏が終わる」。爽やかな青春もののドラマに、7本のコントのエッセンスが顔を出す。集大成のエンディングコント。さあ、ラストはどうなるのか?夏の笑いおさめに。上演時間約1時間30分。

(取材・原稿・写真/新井鏡子)

公演情報

NLTプロデュースコント公演「天使のように微笑んで 財布無くしてガム踏んで」
期間:2024/08/28 (水) ~ 2024/09/01 (日)
劇場:博品館劇場

■出演
蕨野友也、真山りか、宮崎美穂、小田えりな、松浦司、梶山武雅、相羽あいな、秋葉友佑、小沼将大、設楽銀河、なかがわりょう(フランスピアノ)、ヨーヘー(フランスピアノ)、大部恭平、図師光博

■脚本/演出
上田航平

■料金
SS席12000円
S席9900円
A席7700円
U-18 2200円(要身分証提示)
当日券各+500
(全席指定・税込)

■タイムテーブル
8月28日(水)19:00
8月29日(木)14:00/19:00
8月30日(金)19:00
8月31日(土)13:00/17:00
9月1日(日)13:00/17:00

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