【コメントあり】藤田俊太郎が手掛ける『リア王の悲劇』上演決定! 木場勝己をはじめとする実力あふれる俳優陣・スタッフが集結!!

【コメントあり】藤田俊太郎が手掛ける『リア王の悲劇』上演決定! 木場勝己をはじめとする実力あふれる俳優陣・スタッフが集結!!

KAAT 神奈川芸術劇場にて、9月に『リア王の悲劇』を上演します。
「リア王」には、クォート版『リア王の物語』とフォーリオ版(シェイクスピアによる改訂版)『リア王の悲劇』があり、この折衷版が『リア王』として上演され続けてきました。
今回はこれまでの『リア王』とは異なる、河合祥一郎による新訳のフォーリオ版を、日本で初めてとなる舞台化。演出は、ミュージカルからストレートプレイまで多彩な作品を手掛け、本年2月に第31回読売演劇大賞の大賞を受賞するなど、いま最も注目される演出家のひとりである藤田俊太郎。初めてのシェイクスピア作品に挑みます。
メインシーズン<某>(なにがし)の開幕作品となる本作は、人間とは私とは何かということを大きく問うことで、シーズンテーマに迫ります。

今回の上演では、時代をキリスト教が入ってくる前の3~5世紀のブリテンに設定して人間としての在り方や尊厳を見つめ直します。特に女性の登場人物たちに新たな視点や解釈を施しながら、リアの生き様を通して人間の本質に迫り、2024年の現在に問うべきテーマを多義的かつ豊かに表現します。
出演は、タイトルロールのリア王を、蜷川幸雄作品をはじめ数多くの舞台や映像など幅広く活躍をし、藤田が信頼をおく名優・木場勝己。リア王の長女ゴネリルを水夏希。次女リーガンを森尾舞。グロスター伯爵の嫡子でありエドマンドの策略により追いやられるエドガーを土井ケイト。追放されながらも姿を変え支え続けるリア王の家臣・ケント伯爵を石母田史朗。グロスター伯爵の私生児であり、エドガーを陥れるエドマンドを章平。リア王の三女コーディーリアとリア王に寄り添い影となる道化の二役を原田真絢。リーガンの夫・コーンウォール公爵を新川將人。ゴネリルの夫・オールバニ公爵を二反田雅澄。ゴネリルの執事を塚本幸男。リア王の家臣であり裏切りの果てに苦悩するグロスター伯爵を伊原剛志が演じます。
現代も輝きを失わずに世界中で上演され続けるシェイクスピア作品を、藤田がホールの空間を大胆に構築し演出する、今秋必見の舞台。どうぞご期待ください。


老いにより国王として退位を決意したリアは、国を3つに分け、3人の娘のうち自分を最も愛するものに財産を多く分けようとする。
きれいごとを並べる姉たちとは違って三女のコーディーリアは正直な思いを述べるが、リアは激怒し、コーディーリアを勘当する。しかし、本心ではリアを疎ましく思っていた姉たちは、リアを嵐の荒野へと追い出してしまう。裏切りの失意にリアは嵐を彷徨い、狂乱の果てに自身と向き合う――。

演出︓藤田俊太郎 コメント

この度、長塚圭史芸術監督の掲げるシーズンテーマ「某」にて、『リア王の悲劇』の演出を担わせていただきます。時代を超えて支持され愛される文学の最高峰に挑戦できることを心から幸せに思っています。
老い、寛容、分断、支配、ルーツ、愛。2024年に問うべき作品の主題を多義的に豊かに、リアの存在・言葉を通して創作したいと考えています。
演出するにあたりフォーリオ版での上演、時代を戯曲の設定である3〜5世紀にしました。舞台であるブリテンに、キリスト教の考え方や概念が入る前の、人間としての在り方、尊厳と向き合いたいと思っています。台本の言葉が今を生きる私たちに多くのことを与えてくれると思います。
魅力的な人物たち、特に女性の生き様に光を当て、この物語を通して、ジェンダーレスな物事の捉え方と、あらためて女性の価値観を見つめる”眼差し”を大事にしたいと考えています。
素晴らしいキャストの皆様、プランナー、スタッフ、カンパニーの皆様と、シェイクスピア作品、演劇の喜びに溢れた仕事をし、お客様にお届けしたいと思っております。なにとぞ宜しくお願い致します。

リア王役:木場勝己 コメント

私は、決してシェイクスピア俳優ではありませんが、1988年『丘の上のハムレットの馬鹿』に出演したのを皮切りに、『オセロー』『マクベス』『ヘンリー六世』等々、多くのシェイクスピア作品に出演させて頂きました。更にまた、秘法零番館最終公演『ひまわり』では、リア王の台詞を時々口にするアルバイトの父親でした。
そして・・・1993年セゾン劇場公演の『リア王』では道化だった私が、今回は、『リア王の悲劇』のリア王に挑戦することになったというわけです。
75才を目前にしての大暴れ!
これまで誰も観たことのないリア王をご覧に入れたいと、無謀な夢を見ております。

グロスター伯爵役:伊原剛志 コメント

実はシェイクスピア作品は20代前半の時に出演したロミオとジュリエットのパリス伯爵以来。
シェイクスピア作品は何だか難しいと思ってましたがようやく今の年齢になってシェイクスピアの台詞が少し身体に通ってくる様になったように感じます。
今回のグロスター伯爵という役を通してシェイクスピアの世界を存分に楽しんでいきたいと思います。


KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース
『リア王の悲劇』

作:W.シェイクスピア
翻訳:河合祥一郎
演出:藤田俊太郎

【出演】
木場勝己
水夏希 森尾舞 土井ケイト 石母田史朗 章平 原田真絢
新川將人 二反田雅澄 塚本幸男
伊原剛志
稲岡良純 入手杏奈 加茂智里 河野顕斗 宮川安利 柳本璃音 山口ルツコ 渡辺翔

【スタッフ】
美術:堀尾幸男
音楽:宮川彬良
衣裳:有村淳
照明:大石真一郎
音響:徳久礼子
ヘアメイク:野澤幸雄
擬闘:栗原直樹
演出助手:木下マカイ
舞台監督:横沢紅太郎

【日程/会場】
2024年 9月中旬~10月上旬、上演予定
KAAT 神奈川芸術劇場<ホール内特設会場>

【チケット】
《7月、一般発売予定》
取り扱い・お問い合わせ▼
チケットかながわ:0570-015-415(10:00~18:00) https://www.kaat.jp
※公演・チケットの詳細は追って劇場ホームページで順次発表予定

公式サイト: https://www.kaat.jp/d/king_lear
主催・企画制作:KAAT 神奈川芸術劇場



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