この夏、最高なロックを!ミュージカル『スクールオブロック』プレイベントにて西川貴教、柿澤勇人ら、生徒たちとともに白熱演奏!

この夏、最高なロックを!ミュージカル『スクールオブロック』プレイベントにて西川貴教、柿澤勇人ら、生徒たちとともに白熱演奏!

8月より上演される、ミュージカル「スクールオブロック」のプレライブ・製作発表が、東京・harevutaiにて行われた。

本作は2003年にミュージシャンとしても活躍しているジャック・ブラック主演の映画「スクール・オブ・ロック」を原作とし、2015年にはアンドリュー・ロイド=ウェバーのプロデュース・音楽によってブロードウェイでミュージカルとして上演された。
甲斐性なしのミュージシャンであるデューイが小学校の臨時教師になりすまし、ロック音楽で子どもたちと交流する姿を描いたコメディ作品となっている。

2020年にデューイ役を西川貴教柿澤勇人でWキャスト主演で上演しようとした矢先、新型コロナウイルス感染拡大によって全公演中止。約3年越しの日本初上演となる。

イベントでは、西川貴教、柿澤勇人に加えて、名門校の校長ロザリー・マリンズ役の濱田めぐみ、デューイの親友ネッド・シュニーブリー役の梶裕貴太田基裕、ネッドの恋人パティ・ディ・マルコ役のはいだしょうこ宮澤佐江、日本版の演出を行う鴻上尚史、さらに、デューイと心を通わせていく生徒役の全員が登壇した。

トークセッション前に、景気付けのパフォーマンスとして、柿澤とチームコード(生徒)によるタイトル曲「School Of Rock」の演奏から始まった。柿澤の伸びと心地よい低音とロックサウンドが絶妙にマッチし、会場のボルテージを上げていった。

特に驚かされるのは、生徒役の子供たちが楽器を生演奏し、柿澤とコーラス隊の生徒たちが歌っていることだ。チームコードは、ザック役でギター担当の三宅音太朗、フレディ役でドラム担当の中嶋モモ、ケイティ役でベース担当の飛田理彩子、ローレンス役のキーボード担当の小川実之助が大人顔負けの演奏を行う。そして、マーシー役の桑原広佳(コーラス)、メイソン役の中込佑協(技術:ステージエンジニア)、ジェイムズ役の平岡幹基(警備:セキュリティ)、ビリー役の前田武蔵(衣裳:スタイリスト)、ソフィー役の真木奏音(ローディー:楽器セッティング・運搬)、トミカ役の三上さくら(ボーカル)、ショネル役の宮﨑南帆(コーラス)、サマー役の山崎杏(マネージャー)が演奏に加わりクラス一丸でパフォーマンスを行った。

トークセッションでは西川が本作のオファーを受けた当時を思い出し「たまたまブロードウェイで唯一チケットが取れて観劇したのが『スクールオブロック』でした。たまたま感激をしたのですが、数年経って「まさか自分にお鉢が回ってくるとは・・・」と驚きました。」と運命的なエピソードを明かした。また、作品に関しては「歌ったりして楽しむことができるので、お客様にはキャストの1人だと思って劇場に来てもらいたいです」と呼びかけた。

同じデューイ役を演じる柿澤は役作りに関して「ピュアであり、デューイのような生き方に憧れを抱きます。その憧れを持って演じたいです。」と述べた。

濱田はミュージカル「メリー・ポピンズ」にて子供たちと接する作品との比較質問において「(メリー・ポピンズは)子供たちと1対1で対話しますが、ロザリーは1対大勢で接します。子供たちを集団として見てるため個性を見れていない役だと思います。ただ、今回が一番人間らしく、一番劇中で変わるキャラクターだと思っています」と役に対して語った。

梶は原作の映画を見ていたことも話に出しながら「吹き替えならではの面白さも原作にはあります。(声優として)声でわかる面白さを伝えたいと思います。もちろん声優だから、役者だからではなく、ネッドのロックな一面を、全力で楽しみながら演じたい」と意気込んだ。

同じネッド役の太田も「(ネッドは)すごく葛藤や感情があり、すごく人間らしいです。作品のエンタメ的なコメディも含めて、みなさまに愛されるキャラクターを作りたい」と役作りの展望も明かした。

はいだは、うたのおねえさんでの子供との共演から「番組に出演していた子供たちは3歳までで、今回ご一緒する子供たちは年が上なので楽しみです。大人と同じくらいの演奏で、若いパワーがあるので、(私たちを)引っ張ってもらい、大きな波に乗っかれるようにしたい。」とトーク前のパフォーマンスでの興奮も交えながら話した。

また宮澤は役どころについて「デューイやネッドに対して、彼女はとにかく怒っていますが、自分勝手で怒っているわけではなく、強い意志をもった、一番の常識人だと思います。」と伝えた。

演出の鴻上は「ブロードウェイで観た時、ストーリーも楽曲も抜群に面白かったので、迷わずオファーを受けました。僕は意味のない“ブラック校則”に対して怒りがある。本作は意味のない規則を楽しくぶっ飛ばしていているので「やられた」と思いました。」と作品の魅力を日本における問題も交えながら話した。

トークセッション後は、濱田によるピアノサウンドのスローナンバー「Where Did The Rock Go?(ロックはどこへ消えたの?)」を歌唱。ロザリーの経営者で教育者でありながらも葛藤する心を吐露した歌詞とメロディーに会場は感情に浸るような空気に包まれた。

しっとりと歌い上げた後は、西川とチームビートによる「Stick It To The Man(支配者に立ち向かえ)」をパフォーマンス。

ザック役の後藤日向によるギター、フレディ役の村井道奏によるドラム、ケイティ役の三宅音寧によるベース、ローレンス役の熊田たまきによるキーボードが爆音でかき鳴らしていった。特に各ソロパートもあり、その様はまさにプロのロックバンドを見ているようだった。
さらに、トミカ役の大久保実生(ボーカル)、ソフィー役の加藤悠愛(ローディー:楽器セッティング・運搬)、ショネル役の木村律花(コーラス)、ビリー役の佐藤凌(衣裳:スタイリスト)、マーシー役のシーセンきあら(コーラス)、サマー役の中川陽葵(マネージャー)、ジェイムズ役の宮島伊智(警備:セキュリティ)、メイソン役の屋鋪琥三郎(技術:ステージエンジニア)によるコーラスやパフォーマンスがよりボルテージをあげる。そこに、ミュージシャンである西川の歌声が場を最高潮にさせた。ミュージカルでありながらもロックライブも楽しめるパフォーマンスで新鮮な気分を味わうことができた。

最後に柿澤は「僕やみんなにも、課題がいっぱいある。大千秋楽まで課題をクリアして、暑い夏を一緒に過ごせれば!」と抱負を語った。

本作に参加する生徒たちは、1452名の中から厳しいオーディションで選ばれた24名である。それも踏まえて、西川は「24人の子供たちのほかに、2020年に出演予定だった子供たちがいるので、その思いも背負いステージに立ちたいです!」と力強く意気込んだ。

8月17日から9月18日まで東京・東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)、23日から10月1日まで大阪・新歌舞伎座で行われる。

ミュージカル『スクールオブロック』

■期間:東京公演 2023年8月17日(木)~9月18日(月祝) 
    大阪公演 2023年9月23日(土祝)~10月1日(日)

■会場:東京公演 東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
    大阪公演 新歌舞伎座

■スタッフ:
音楽:アンドリュー・ロイド=ウェバー
脚本:ジュリアン・フェロウズ
歌詞:グレン・スレイター
翻訳・演出:鴻上尚史

■出演:
デューイ・フィン役:西川貴教/柿澤勇人(Wキャスト)
ロザリー・マリンズ役:濱田めぐみ
ネッド・シュニーブリー役:梶 裕貴/太田基裕(Wキャスト)
パティ・ディ・マルコ役:はいだしょうこ※/宮澤佐江(Wキャスト)

阿部 裕、神田恭兵、栗山絵美、多岐川装子、俵 和也、丹宗立峰、ダンドイ舞莉花、中西勝之、西野 誠、湊 陽奈、安福 毅 (五十音順)
スウィング:AYAKA、森内翔大

※はいだしょうこ:ロザリー・マリンズ役カバー

《チーム・コード》
小川実之助:ローレンス(キーボード)
桑原広佳:マーシー(コーラス)
飛田理彩子:ケイティ(ベース)
中込佑協:メイソン(技術:ステージエンジニア)
中嶋モモ:フレディ(ドラム)
平岡幹基:ジェイムズ(警備:セキュリティ)
前田武蔵:ビリー(衣裳:スタイリスト)
真木奏音:ソフィー(ローディー:楽器セッティング・運搬)
三上さくら:トミカ(ボーカル)
三宅音太朗:ザック(ギター)
宮﨑南帆:ショネル(コーラス)
山崎 杏:サマー(マネージャー)

《チーム・ビート》
大久保実生:トミカ(ボーカル)
加藤悠愛:ソフィー(ローディー:楽器セッティング・運搬)
木村律花:ショネル(コーラス)
熊田たまき:ローレンス(キーボード)
後藤日向:ザック(ギター)
佐藤 凌:ビリー(衣裳:スタイリスト)
シーセンきあら:マーシー(コーラス)
中川陽葵:サマー(マネージャー)
三宅音寧:ケイティ(ベース)
宮島伊智:ジェイムズ(警備:セキュリティ)
村井道奏:フレディ(ドラム)
屋鋪琥三郎:メイソン(技術:ステージエンジニア)

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