舞台を観てみたい劇場へ行ってみたい人向けシリーズ!~用語解説編~

はじめに…

舞台やミュージカルを観てみたい、劇場に行ってみたいけどちょっと怖い…。
独特な世界だから勝手がわからない…など、一歩踏み出したいな…と思っている方向けに解説していくシリーズです!

少しでも沢山の方々にライブエンタメに触れて頂ければと思いスタートしました。

これからハマりたい方はもちろん、身近な人を沼へ引きずり込みたい…と企んでいる沼の住人の方も布教用にお使いください!

内容は、年間約40本程度観劇をしているカンフェティスタッフがピックアップしてお届けします!

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◆用語解説編

少し舞台やミュージカルを観る事に慣れてくると、次に気になるのが用語…。
カーテンコールで出演者が話しているワードが分からなかった…。みんな使っているけど分からない!!といったケースもよく聞きます。

今回は、用語解説編と題して舞台やミュージカルの押さえておきたい用語をご紹介します。

目次 ※各項目クリックで該当部分に飛びます

・マチネ/ソワレ
・ダブルキャスト
・アンサンブル
・スウィング
・カーテンコール
・スタンディングオベーション
・座組/カンパニー
・座長
・ゲネプロ
・千秋楽/千穐楽
・幕間
・開場/開演
・当落
・指定席引換券/当日引換券
・当日券
・とりおき
・上手/下手
・ホワイエ
・オーケストラピット
・アドリブ
・ストレートプレイ
・きっかけ
・客席降り(もしくは客降り)
・キャパ
・ロングラン
・殺陣(たて)
・0番

・マチネ/ソワレ

マチネは昼公演、ソワレは夜公演を指します。
マチネとソワレ両方を差す場合は縮めて「マチソワ」という事も。

マチネとソワレの間の時間のことを「マチソワ間」と言って、ご飯を食べたりお茶をしたりと、ソワレまでの時間を潰します。
元はフランス語でマチネは朝・午前、ソワレは夕方という意味なんだそう。

・ダブルキャスト

公演期間中、同じ配役のキャストが複数人居る場合、2人の場合はダブルキャスト、3人はトリプルキャスト、4人はクワトロキャストと呼びます。

・アンサンブル

場面によって複数の役を演じたり、合唱などでその場面を作る出演者のことです。
舞台・ミュージカルを支える大切な役割で、歌唱やダンス、演技力などオールマイティなスキルを要求される役割です。
フランス語で「調和」という意味をもつ言葉なんだそう。

・スウィング

怪我や病気などで急遽出演ができなくなってしまった出演者に代わって、出演ができる状態でいる出演者のこと。
公演を実施するための仕組みで、ロングラン公演の多い海外のカンパニーでは一般的で、以前より招聘もののミュージカルなどでは取り入れられる事が多くありました。

昨今では、感染症拡大の影響もあり、日本でもスウィングの重要性が再認識されています。

・カーテンコール

終演後、客席の拍手により一度舞台袖へ捌けた出演者を舞台上へ呼び戻すことを指します。

この際、観客の我々は作品などに対しての賞賛を拍手で表現します。公演によっては、出演者から一言挨拶があることも。「カテコ」と省略して使う場合もあります。

更に拍手が続き、2回目、3回目のカーテンコールをする場合は、ダブルコール、トリプルコールと呼びます。

・スタンディングオベーション

言葉の通り、カーテンコールの際、立ち上がって拍手を送ること。
観客から、出演者やスタッフ、関係者への最大級の賞賛の表現のひとつです。

「スタオベ」と略します。

・座組/カンパニー

公演・興行を行うメンバーなど、関わっている人のこと。
出演者はもちろん、裏方のスタッフも含まれる事が多いです。

・座長

演劇やミュージカルでは、座組の主演の役者を指します。
カンパニーを様々な形で引っ張っていく役割でもあります。

・ゲネプロ

初日や本番間近に舞台上で行う最終リハーサルのこと。衣装や照明、音響などはもちろん時にはお客様の誘導のシミュレーションなどを行う場合もあり、上演に関わる最終チェックを行います。ゲネと省略することも。

客席には、関係者やプレスが入ることもあります。
カンフェティでも時々「ゲネプロレポート」として記事や写真が上がっています!

・千秋楽千穐楽

どちらも「せんしゅうらく」と読み、数日に渡って行われた公演の最終公演のことを指します。
漢字はどちらもよく使います。「秋」に「火」という字が入っているため、それを避けて「穐」としているそうです。「楽日」と省略することも。

ツアー公演の最後の公演地の最終日などは、大千秋楽と呼びます。

公演の集大成とも言える回であり、キャストや座長から挨拶がある場合もあるため、チケットの倍率が高めな回とも言えます。

・幕間(まくあい)

舞台やミュージカルでは、1部・2部の間の休憩時間を指す場合が多いです。

・開場/開演

開場は、劇場への入場がスタートする時間、開演は公演が始まる時間を指します。
細かい時には、ロビー開場/客席開場などもあります。

・当落(とうらく)

チケットの抽選申し込みの当選・落選結果のこと。

・指定席引換券当日引換券

会場で座席番号が入ったチケットと引換をする券のこと。席の確保はされていますが、当日引換をするまでどの席になるかは分かりません。

・当日券

当日の公演のチケットのことで多くの場合、会場で販売をしている当日のチケットのことを指します。

当日券の有無は公演によって異なり、当日券を必ず用意するという方針を取っている公演もあれば、当日券が出ない公演もあるので、公式HP等を必ずチェックしましょう。

・とりおき

席の予約をして、当日会場で支払をし、入場するタイプの予約方法です。
小劇場系の舞台で実施される事が多いです。

・上手/下手(かみて/しもて)

客席から舞台に向かって右側が上手、左側が下手。

・ホワイエ

フランス語で会場のロビーのこと。

・オーケストラピット

ミュージカル、バレエ、オペラといったオーケストラが生で演奏をする公演の場合、
客席前方から少し下がった位置のオーケストラと指揮者を配置している場所のこと。

(この場所の有無で座席図が多少変更となることもあります。)

公演を音楽で支えるオーケストラ!カーテンコールの際に指揮者とオケメンバーへの拍手も忘れずに。

・アドリブ

台本などにはないセリフを挟んだり、即興でお芝居をすること。

・ストレートプレイ

歌唱を含まない、セリフや演技によって進行する演劇のことで、ストプレと略すことも。
ストレートプレイに分類される作品でも、歌唱シーンがある場合もあります。

・きっかけ

大道具を動かしたり、照明を変えたり、セリフを発したり、出演者が舞台に出たり…と
舞台上で何かを行うタイミングとなる、目印や合図のようなもの。

客席で観ている際は、気付かない場合がほとんどです。音響や照明、セリフなどがきっかけとなります。

観客として言葉を使うことはあまり無いですが、カーテンコールの挨拶の際やDVDのバックステージ動画などで出演者の方が使っていることが多いです。

・客席降り(もしくは客降り)

舞台上のキャストが客席通路などでパフォーマンスを行うこと。
コロナ禍で中止としていた公演が多くありましたが、2022年後半ごろから徐々に復活してきました。

もちろんですが、キャストが近くに居るからといって、舞台の進行の妨げになる行為や他の方の迷惑になる行為はNGです。

・キャパ

キャパシティの略 会場の収容人数を指します。

・ロングラン

長期間公演を連続して行うこと。
日本では、専用劇場がある劇団などは数か月間のロングラン公演を行っています。

・殺陣(たて)

格闘シーンなど、武器・素手を用いた演技や立ち回りのこと。

・0番

舞台上の立ち位置を表しているもので、舞台のど真ん中のこと。

舞台のセンターで、主演がよく立つ位置でもあるので、転じて、0番に立つ=主演という言い回しをする場合もあります。

因みに0番を中心に、上手下手対称に1.2.3…と番号が振られています。


他にも…演劇・ミュージカル系の用語は沢山!
特に用語となると、専門的なものや業界用語のようなものも多くあるので、ここではよく使われるものだけ紹介しました。

色々なサイトで用語集として掲載されていますので、「舞台 ミュージカル 用語」などと検索してみると沢山出てきます。

是非これをきっかけに気になった用語は調べてみてください♪

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