【コメント到着】小野寺修二「ふしぎの国のアリス」

【コメント到着】小野寺修二「ふしぎの国のアリス」

3月18日 (金) 、新国立劇場 小劇場にて開幕する
小野寺修二 カンパニーデラシネラ「ふしぎの国のアリス」
構成・演出・出演の小野寺修二よりコメントが到着!

小野寺修二 コメント

新国立劇場2021/2022シーズンダンスにて「ふしぎの国のアリス」再演を行うことになりました。初演から五年が経ち、そしてこの間にコロナ禍に突入し、自分を取り巻く環境は大きく変化しています。ありがたいことに初演と変わらず出演者が集結でき、勝手知ったるメンバーということもあり、今回の再演は言葉を大幅に削ってみることにしました。

身体が大きくなったり小さくなったり、涙の海に溺れそうになったり、突然裁判に巻き込まれたり、どんどん変わっていくシーンを、言葉を使わず身体のみで表現しうるか。稽古場で、皆で実験を重ね共有しています。あとは観客の想像力で、実際にその世界が立ち上がってくるか。ワクワクと緊張で待つところです。

アリスは熟考するより先に身体が動き、おそらく本人も行動の説明がつかない決断の早さで新しい世界に足を踏み入れていきます。他人任せではなく自らが選び取った行動は、意外にも言葉を介在せず直感で決めている気がします。現在のこの先が見えない時間の中で、その姿勢は眩しくもあります。

「ふしぎの国のアリス」には、失礼な他人がたくさん登場し、彼らは皆、全くもって意味不明なそして役に立たない行動をする人たちばかりですが、それでもその一つ一つと対峙して、自分の内側から湧き上がるものに従って生きるキャラクターから、大きなエネルギーを受け取っている気がします。

4歳以上からご入場頂けます。皆さまのご来場を、心よりお待ちしております。

Introduction はじめに

想像力を刺激するダンス
マイムの動きをベースにした独自の演出で、世代を超えた観客層の注目を集める小野寺修二。
シニカルな笑いを交えたストーリーを展開しながら、シンプルな舞台装置とダンサーの身体によって空間を動かし想像力を刺激していく、大人も子どもも一緒に楽しめるダンス作品の再演です。

当初2020年6月の上演を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止、2022年3月の再演となりました。
2017年の初演時には、休憩時のロビーでのパフォーマンスも含め、子どもたちの笑い声に小劇場が包まれました。
再演に向けて、マイムやダンスでさらにテンポよく練り直された舞台にご期待ください。

公演概要

新国立劇場 2021/2022シーズン ダンス
小野寺修二 カンパニーデラシネラ「ふしぎの国のアリス」

公演期間:2022年3月18日 (金) ~2022年3月21日 (月・祝)
会場:新国立劇場 小劇場
■出演
カンパニーデラシネラ: 崎山莉奈、藤田桃子、大庭裕介、荒悠平、王下貴司、斉藤悠、仁科幸、小野寺修二
■スタッフ
構成・演出: 小野寺修二 / 音響効果: 池田野歩 / 音響: 黒野尚 / 照明: 吉本有輝子 / 美術: 石黒猛 / 衣裳: 今村あずさ

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