“推しの歌を聴け”これまでにないプレミアムな体験を!サヨナラワールド イマーシブシリーズ『アイドル』

 “別次元の感動を”をテーマに、これまでにない演劇スタイルを模索するユニット・サヨナラワールドの新作公演が2023年12月15日(金)に開幕する。

 今回は“イマーシブアイドル”をキーワードに、若手の声優や俳優が出演し、舞台は秋葉原のライブハウス。観客は俳優が演じる架空のアイドルグループ「砂漠の夜になくした羅針盤(通称:サヨナラ)」のファンという設定で、舞台を観劇するという。また「砂漠の夜になくした羅針盤」は88星座をモチーフにしたアイドルで、最終的には、メンバー総勢88名となることを目標にしているとのこと。

出演者の朝日みずき、齋れいな、大葵梨央、岸本ゆめか、工藤ひなきにそれぞれが作品に臨む率直な思いをそれぞれに一問一答形式で聞いた。またインタビューの様子を一部、動画配信しているのでこちらもぜひチェックいただきたい。

見どころ紹介のインタビュー映像はこちら!

【朝日みずき編】


【齋れいな編


【大葵梨央編


【岸本ゆめか編】


【工藤ひなき編】

──まずは率直に、今回の公演内容やイマーシブシアターと聞いて感じた感想を教えてください。

工藤「舞台ではなくライブハウスで行うということで大変変わった作品だなあって思うと同時に、脚本も役者に合わせて作るということで、自分を出しやすい場所なのかなと思いました。」

大葵「初めて伺ったときは本当に無知でした。
舞台に立っているときにもちろん“魅せる”というのはそうだと思うんですけど、関わりながら楽しませているという実感がより感じられるんじゃないかなと思って、とても楽しみにしています。」

朝日「元々、リアル脱出ゲームがすごく好きで。年間5~6本くらいやっています。リアル脱出ゲームでイマーシブに関わることが多くて…実際に自分がそのなかに入れるというのですごくワクワクしています。」

岸本「初めて聞いて調べたら、“没入型”とか“体験型”とか文字で聞いても全然わからなかったんですが、先月サヨナラワールドさんの「思い出の学校」に携わらせていただきました。そのときに初めてイマーシブ公演を体験しました。お客さんを巻き込んで“クラスメイトになれる”をキーワードにした公演だったんですが、本当に隣の席に俳優が来て話しかけられて、お客さんの回答次第で話が変わっていく、のを目の当たりにしてすごく楽しかったです。ああ、これがイマーシブなんだと実感しました。今回の舞台はライブハウスということなので、また違ったイマーシブの演劇がお届けできるのではと思っています。楽しみです。」

齋 「お客さんが体験型、没入型ということで、私たち出演者側も新鮮ですし、普通の舞台にはない魅力がたくさんあると思うので、楽しんでもらえるんじゃないかと思います。」

──これまでにイマーシブシアターを観たことや経験したことはありますか?

齋 「同じ事務所のわだこなつさんがサヨナラワールドさんの「思い出の学校」に出演されていたので、それで知りました。わださんから稽古の様子などを教えていただいたんですが、お客さんも舞台の中で一緒に演じるというところが聞いていて、新鮮でした。」

工藤「私も初めて携わります。イマーシブシアターの他の作品を調べさせていただいたのですが、こう自分を出していけるからこそ楽しそうだなと思いましたし、緊張もしています。」

──ちなみに、リアル脱出ゲームの話も出ていましたが、リアル脱出ゲームとイマーシブシアターの違いってどんなところだと思いますか?

朝日 そうですね、リアル脱出ゲームは司会者の人がいて、制限時間内に解かなくてはいけないという制限があって、楽しみつつも自分がやらなきゃ!という感じがすると思うんですけど、イマーシブシアターの場合、 “実際入った瞬間から自分が物語の中の人になる”という…ここが違うのかなと感じます!

──今回のテーマは“アイドル”とのことですが、次はアイドルについて思うところを聞いていきたいと思います。また、今回のアイドルとしての役どころについても教えてください。

工藤「今回はカバー曲を中心にお送りすることになると思いますが、私の思うカバーアイドルというのを出せたらいいなと思っています。
私は、おおぐま座をモチーフにしたアイドルの役を演じさせていただきますが、繋がりとしては私が今、セプテントリオンというグループにいて、それが北斗七星という意味なんです。そして、おおぐま座の尻尾のところが、北斗七星になっているというところから、おおぐま座になりました。
みんなに乗っかるような勢いのあるキャラクターだなと感じているので、勢いとか、かわいいだけじゃない熊!みたいなところとかを出していけたらと思います。
“ほぼ自分”みたいなキャラクター設定なので飾らずに演じられたらと思います!」

大葵「アイドルを過去に少しだけやらせていただいていたんですけど、舞台に立つまでにどれだけ練習して、みんなで話し合って決めているなど、アイドルの裏側を知っているので、より台本に向き合っていきやすいなと感じています。
私は射手座(をモチーフにしたアイドル)の役を演じるのですが、語尾や話し方が特徴的なキャラクターで、結構調子乗りという言い方はあれなんですが、他のメンバーの会話に乗っかって乗っかって、さも私が言いました!みたいな感じで発言します。
そこがまた愛嬌があって可愛いというキャラで、みんなの盛り上げ役になれたらと思っています。
私とは少し違った部分もあるんですが、アイドルとして頑張っているという体験をしていることは一緒なので、そこを活かして世に出せたらなと思っています。」

朝日「私は舞台が初めてで、日頃は声優と∨ライバーとして活動しています。
アイドルは元々すごく好きで、AKBグループとかハロプロとか…。特に今はハロプロのBEYOOOOONDSがすごい好きです。
このグループはアイドルと演劇を掛け合わせたグループで、そのライブを見てからアイドルって演技も出来るし、すごいかっこいいなと思っていたのですが、今回出演させていただくことになって、まさにこの公演もアイドルとお芝居と…そっち側に私は行くんだ!と思ってそれからずっとお芝居の動画とかを見て、私もこういうふうに動きたいなとか、アイドルのライブ映像を見て、ああこういうターン可愛いとか、こういうファンサできちゃうんだ可愛い!みたいな感じで予習をずっとしています。
私が演じるのがペガサス座(をモチーフにしたアイドル)の役です。性格的には熱血で、熱い女で勢いがあるという感じの役です。ディレクションを受けたときも男の子っぽくしていいよってディレクションを受けました。元々声優をやっているときも男の子役が得意だったので、そのまま自分を出せばいけるかなと思っております!」

岸本「初めてお話を伺ったときは、まさか自分がアイドルを演じるとは…という驚きと他のキャストの方には実際にアイドルをされている方もいたりして、声優さんもいる。そのなかで、自分が本当にそこに馴染めるのかという不安がありました。
でも、舞台で可愛い衣装を着て歌って踊ってという「アイドル」にはちょっとした憧れもありました。今回は架空のアイドルグループだったので気持ちが楽というと言い方があれですけど、そんな感じでチャレンジしてみたいなと思い参加しました。
私はオリオン座(をモチーフとしたアイドル役)を担当することになっておりまして、キャラ設定はオリオンビールとかけて、ずっと酔っ払っている、お酒が大好き!みたいな設定の役です。台本のなかでも、ずっと酔っ払っているのか、この子は…という設定になっていて、私自身もお酒は好きなのですが、酔っ払ってここまではしゃぐか、というとそうじゃないかもしれないです。
…が、お酒が好きというのはリンクしているので、そこはもう敢えて飛び抜けた、ちょっと変な不思議な人になっていこうかなと考えています。」

齋 「私は元々アイドルが大好きなので、今回お話をいただいたときには客席側にいるのが舞台側に行くのだというのが嬉しくて、楽しみにしています。
今回の役は獅子座(をモチーフにしたアイドル役で)のリーダーということで、みんなを引っ張っていく存在にならなければならないのですが、私は今までリーダーになった経験が少ないので、初挑戦だなと思っています!キャラクター的にもいろいろと場を盛り上げる役であったり、お酒を飲んでいる人であったり、個性豊かなメンバーが揃っているのでそれをリーダーとしてしっかり引っ張っていくことを頑張っていきたいと思っています。」

──そんな架空のアイドルグループ「砂漠の夜になくした羅針盤」ですが、今回、岸本さんは皆さんの衣装製作も担当されると聞きました。衣装を製作しているうえで、こだわっているところなどを教えてください。

岸本「そうですね。衣装はずっと独学でやってきました。昨日、材料の生地を買いに行きまして、星がモチーフということなので清楚系の白をベースにしたワンピースに、それぞれの色を足して、清楚感を大事にしたイメージで製作しています。その色の違いなども是非観ていただけると嬉しいです。」

──初回の稽古が終わったと聞いていますが、どのような印象を受けましたか?

工藤「皆さんの声がとてもかわいいなと思いながら稽古していたんですが、台本読むときも初めて合わせるはずなのに、こう…アイドルとして立っている皆さんが見えて、ワクワクをするような稽古でした。」

大葵「自分ひとりで読んでいるときとは違って、みなさんで掛け合いさせていただくと、見えなかった部分がたくさん見えてきて、さっき盛り上げ役とは言ったんですけど、みんながわちゃわちゃ言っていることをこうだよねってまとめる役でもあって、しっかりした部分も実はあるんだぞ!っていうことが読んでいて見えてきました。ほかのキャラクターもああこういういいところあるんだ、ここ可愛いなっていうところが見えてきて、よりこの作品に携われることが嬉しいなと感じました。」

朝日「文字だけで読んでいたものが、皆さんで演じることでキャラクターに息が吹き込まれていっています。これからの稽古も楽しみにしつつ、自分もアップデートしていけたらいいなと思っています。」

岸本「声優のプロやアイドルをやっている方のなかで稽古に馴染めるのかっていう不安のなかで始めたんですが、馴染もうとしたら余計変なことになるのでこれはもうはっちゃけるしかないな、と思い、はっちゃけて台本を読んでいたら…作・演出の砂印さんが「あ、そうくるか」みたいな反応で、「いいんじゃない?」とおっしゃっていただいたので、このままやってやろうという楽しみになっています。あとはやっぱり、皆さんと一緒に歌えることも楽しみにしています。」

齋 「稽古前は元アイドルさんや声優さんがいらっしゃるということで、とても楽しみにしておりました。実際に読み合わせをするとそれぞれのキャラが具体的になってきて、私はどういうふうなリーダーになろうかなというのが決めやすかったですし、さらに皆さんが舞台上に並んだときの画が浮かんできて、これからが楽しみだなあと思ってます。」

──今回はお客さんもファンという設定で観劇します。中には、古参席や後方彼氏面などといったユニークな席も存在します。通常の演劇とはまた違った舞台になるのではと思うのですがいかがでしょうか?

工藤「やっぱり何事も体験しないとわからないと思うので、私も今回お客さんと一緒に作るという作品が初めてなので、よく配信をしているときに「古参席ってなに?」って聞かれて、説明はするんですけど、一度観に来て体験していただけたら、その先、この世界観とかにハマると思うので、まずは来てみて欲しいなって思ってます。

大葵「アイドルとして舞台に立っているときはファンサというものがあって、踊りながら目が合ったりとか、ちょっと余裕があるときは手を振るっていう“お客さんと楽しむ”というかたちだと私は思っていたんです。一方で、朗読劇だと台詞が決まっているので、観てもらって楽しむものが前提になってくると思っています。
ですが、今回の公演はそのどちらもが合わさっている公演で、 “ファンサができる!そしてさらには“一緒に演技をしながら楽しむ”ことができる!といういいとこ取りだなって思いました。」

朝日「前提として、人前で歌うというのが初めてでして、いつもは配信では自分はアイドルではないよ、というのを明言していて、それで来てくれる人もファンというよりはリスナーさん。
配信者として歌っていることが多いので、今回来てくださるのはリスナーさんが多いと思うんですけど、初めて生身の私を目の前で見て、それでさらには前方で古参で「ふーん、成長したじゃん」っていうのができたりとか、後ろのほうで「へー、あいつ頑張ってるじゃん」って出来る席があるというのは、多分本当に私にとっても聴きに来てくれる人にとっても待望の場だったと思うので、最前でお名前を呼んであげたりとか、後方で彼氏面ができたりとか、普段の配信ではできないことを精一杯楽しんでいただいて、配信では弾幕を打ってもらったりとか、ギフトのペンライトをもらったりしていたんですけど、今回は精一杯心置きなくペンラを振ってもらえたらと思います。すごく緊張しているので、お客さんからもすごいエイヤーって来てくださるとすごく安心できると思うので、もうお客さん自身もファンという役になりきって来ていただけたら嬉しいです。」

岸本「普段はミュージカルとか舞台を中心に活動しておりまして、私は緊張しいなので、舞台上でお客さんは一切いないものとして演じています。だから、知り合いとか観に来てくださっていても、最後のカーテンコールであそこに居てくださったという感じで確認しています。
ですが今回はお客さんありきの舞台ということで、そこにまず緊張しているんですけど、だからこそ、その緊張すらも楽しみつつ、お客さんも巻き込んでいけたらと思いますし、特殊な席があるというのもイマーシブらしさだと思うので、本当にお客さんも巻き込んで、私自身もお客さんも楽しんでいただけたらと思ってます。」

齋 「今回特殊な席があるということで、最前の古参席の皆さんには思い切りペンライトを振り回して欲しいですし、後方彼氏面席の方にはイマーシブシアターだからこそ出来る設定なんですけど、本当に実際に彼氏だよ、みたいなレスを送ろうかなと考えたりしていて、お客様と一緒に舞台を作り上げていくのが楽しみです。
今までは台本のあるお芝居に出せていただいたので、お客さんとのキャッチボールで舞台が変わるというのはどんな感じなんだろうということへの不安と期待があります。
それを楽しんで演じますので、来てくださる方は是非自分が主人公という気持ちで観てもらえたら、より楽しめるんじゃないかと思っています。」

──ちなみに、朝日さんは日頃Vライバーで今回初めて人前で歌うということですが、朝日さんの顔を知らずに公演を観に来るという方もいらっしゃるということでしょうか?

朝日「挑戦が詰まっています!
まず私がVライバーを始めたきっかけというのが自分の容姿にあまり自信がなかったというのと、部屋着で配信できるというのがすごくいいなと思って始めたことだったので、実際この姿で出演するっていうのがすごく緊張しています。
元々緊張しいで、人前で何かをやるっていうのが苦手だったのでVライバーとして活動していたんですが、そのなかでも私は声優をやっているんだとか、その歌が好きなんだっていうことをリスナーさんにいつも話していて、応援しているよって言葉をたくさんもらって、で、一時期、本当に仕事がなくて声優を辞めようかなと思っていた時期に助けてくれたのがリスナーさんたち。なので、その恩返しじゃないですけど、今回ここまで出来るようになったよ私!というのを観てもらいたいなというのが今回の舞台です。」

──最後にお客さんに一言、お願いします。

工藤「伝えたい気持ちというのを歌に乗せて届けられたらなと思います。是非、聴きに来てください!」

大葵「今回は曲を希望できるということで、大好きな曲の中から選ばれた1曲、2曲、3曲…になると思うので、是非歌詞や曲調も感じながら楽しんでいただけたらと思います!」

朝日「いつも私の歌を聴いてくれる方は、明るい元気になれるよ、これで仕事を頑張れる、これで寂しいときも頑張れるって言ってくれるので、どうか私の歌で元気になって帰ってください。」

岸本「お客様の前で一人でマイクを持って歌うということは初めてなので緊張もするんですが、それを皆様にお楽しみいただけたらなと思います。是非ご来場ください!」

齋 「 今回は“推しの歌声を聴け”ということで、私もみんなの推しになれたら嬉しいです!一生懸命歌います。是非お待ちしています~!」

プロフィール

※各部屋、あいうえお順で掲載

朝日みずき(あさひ・みずき)
2000年3月22日生 千葉県出身。
声優として活動中。
・ドリーム声優オーディション2023 アリオ蘇我グランプリ受賞
・レベルリング「夏の君に言いたいこと」大槻明里役その他ボイスドラマやナレーションなど出演。
別名義にてVライバーとして活動中。
今回が舞台初挑戦。

齋れいな(いつき・れいな)
ジュネス所属。2001年11月12日生 大阪府出身。
モデル・役者として活動中。主な出演作に、ドラマ「ボーダーレス」美沙役、TBS「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」黒柳徹子役ほか。舞台「純血の女王」「女王舞踏会2023」など。

大葵梨央(おおき・りお)
愛知県出身。声優。
主な出演作品:
DEEMOⅡ(ペングー役)、微々っと!デビル(ゴーン・メドゥー役)、サイバーハニー(風魔・小太刀役)、パネクロ(兎星光役)、AnimaxCafe+王様ランキングナレーション 他

岸本ゆめか(きしもと・ゆめか)
1998年12月7日生 兵庫県出身。
宝塚北高校演劇科卒。
舞台を中心に、映像、モデル、イベント等多方面に活動中。
出演作に48時間映画祭世界2位の短編映画「ゆめかさくら」主演、音楽劇「チンチン電車と女学生」がある。また、学生時代に社会福祉学を専攻。発達障害児の療育にも携わるなど、演劇を通じて子どもの発育支援も行っている。

工藤ひなき(くどう・ひなき)
2000年2月15日生 神奈川県出身。
2018年から2021年までガールズユニット『A応P』に所属
現在は声優・女優としてゲームやアニメに出演。その他、舞台や配信者として活動中。
幼少期から学んだクラシックバレエやダンスで培った体幹から織りなす表現に定評あり。

公演情報

サヨナラワールド イマーシブシリーズ
「アイドル」

日:2023年12月15日 (金)
場:BECKアキバ
料:古参体験席 6,500円 
  後方彼氏面体験席 4,500円
  通常席 4,000円
  学割席 3,500円
  視聴券 3,000円
(税込)
HP:https://twitter.com/sayonara_world0

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