関智一が再びルパンに! 木村良平・梶裕貴・花澤香菜ら人気声優が出演! 2000億円の莫大な遺産を巡る愛とミステリー!

関智一が再びルパンに! 木村良平・梶裕貴・花澤香菜ら人気声優が出演! 2000億円の莫大な遺産を巡る愛とミステリー!

 「ノサカラボ」は演出家 野坂実を中心に2021年より始動した、世界中にある名作ミステリーを舞台化するプロジェクト。2021年12月に上演された朗読劇『アルセーヌ・ルパン#1 “813”』の第2弾公演として、長編“虎の牙”を上演する。
 作品を代表して、脚本・演出の野坂実と、前作に引き続き主演の関智一に話を聞いた。


前作で死んでしまったルパンがどう登場するのか?

―――本日はビジュアル撮影のスタジオでお話を伺います。まず撮影の感想は?

関「久しぶりにピシッとした格好をしたので身が引き締まりますね」

野坂「前回はルパンの衣裳でしたが、今回はルイス・ペレンナ(ルパンが変装している)というキャラクターになるのと、関さんをイメージしました。ダンディに見えるキャラクターにしたくて衣裳さんと相談して赤でいきましょうと。しかも燕尾服風の上着でかっこよくオシャレに。とても似合っていて良い感じですよね」

―――関さんはルパン役をどう分析していますか?

関「彼は変装もするのでいろんな面を持っていると思うんですけど、彼自身自分がどんな人なのかわからない部分もあるんじゃないかなと思っています。前回は愛に対して真っ直ぐで純情な部分が見えましたけど、それ以外の部分はまだまだ謎めいているので、どういう面が今回出てくるのか楽しみです。
 しかも前作は初登場でありながら最後死んでしまったので、ルパンがどういう形で物語に登場してくるのか。ただ生きていたという訳ではなく、どうドラマチックに描かれていくのか、それはとても楽しみですね」

―――前作を振り返って印象に残っていることは?

野坂「関さんが演じていた役が異常なセリフ量で、しかもキャラクターが大きく分けて3役ありほぼ全編出ていました。キャラクターをしっかりと分けた上でお芝居をやってもらいましたが、それが立ち上がった瞬間が一番恐ろしくて印象深いですね。
 しっかり演じ分けながら全部コントロールして作っているのを見て鳥肌が立ちました。稽古場で1度やって、もうちょっと考えてきますねと、2回目に合流した時には明確な形に変化していまして。それからも練っていただいて劇場に入った時に、最初からレベル100に近い所にもってきているのに、そのプラス50、また50とどんどんアップデートされ本番を終えたことがとても印象的でした。楽屋では疲れているそぶりも見せずに『楽しいです~』と言ってる姿を見て、お化けってこういう人の事を言うんだなって思いましたね」

関「あははは! 1日目は大丈夫だったんですけど、その後すごい筋肉痛になりました! 冒頭で立ち上がったらほぼ立ちっ放しで座るタイミングがなくて最後まで座れなかったんです。
 楽しく夢中になってやっているんですけど、実は立ち姿にも気を遣うので、ふくらはぎとかがバキバキになってて、ただ立っているのってこんなに辛いのかと。しかも座長公演でもありましたので、自分が足を引っ張るわけにはいかないという想いもあって、やれることは全力でやりました」

―――今回は2回目ですから少し想定ができそうですね。

関「そうですね、あれがマックスの大変さでしたから、あれより出番が少なくなっていたらいいなと(笑)。今回登場人物が多いので、おのずと割り振りができて減るんじゃないかと密かに期待はしています」

木村良平さんとはツーカーで察し合える

―――早くも第2弾上演でファンの方々もとても嬉しいと思います。この“虎の牙”編をセレクトした理由は?

野坂「“813”の続編ではありますが、僕が関さんと劇団ヘロヘロQカムパニーさんでお芝居をやっていまして、そもそもルパンの企画があって関さんにオファーではなく、関さんで何ができるだろう、もっと面白い何かは無いか?と探してルパンになった経緯があります。
 さらに関さんの役者としてのスペックが異常なまでに高く、何でも瞬間にできてしまうんです。普通そういう人は感情面が弱かったりするのに関さんは感情面も強いんです。一緒にやったお芝居の長セリフで、『僕これを読んだら涙が出ちゃうよ』と、芝居中にボロンボロン泣いていたことがあり、常識が通用しない方です。
 この“虎の牙”は、“813”より大人の芝居で、感情の起伏も激しいお話なので、これだと! この作品なら関さんのより面白い部分が見られるのではないかと、それで決めました」

―――この作品は多くあるルパンシリーズとしては区切り的な作品で、もうやってしまうか!と驚きました。

野坂「そうなんです、原作の流れとしてはこれが区切り。その後は若い過去や祖先の物語などがありまして、実は早いかなと悩みましたが、出し惜しみするのは嫌だなと。今の関さんにやって欲しいと思う作品を先にもってきた方が楽しいし、関さんも楽しいであろう、お客さまもそうだろうなと思って選びました」

関「そうだったんですね。前回の時から次はどの方向で何をやるのかなと気になっていまして、作品の候補はいくつか出ていましたけど、この作品が選ばれたのは意外ではありました。タイトルだけでしたらもっと有名な作品もありますから」

―――今作では訳ありの女性が出てきたり愛をテーマに描かれるので、より人間らしいルパンが見られそうですね。

野坂「はい、人間ルパンが恋をして葛藤するので、そこは楽しみですし見どころですね」

―――今回のルパン=ルイス・ペレンナについて、何を意識して演じようと?

関「作品全体の雰囲気をもう少し読み進めて決めていこうかと思っています。ただ、前と変えようとか何かを変貌させて演じようとかは無いですね。あとは置かれている立場があるので、それに応じた人柄をまず演じることを意識しようと思っています」

―――木村良平さんとのタッグも楽しみです。

関「前回はモーリス・ルブラン役でしたが、今回はマズルー役も加わり2役演じます」

野坂「そのマズルーはもともとルパンの手下で、ルパンがルノルマンに変装していた時に、警察に自分の部下として忍ばせていた、ルパンから非情に信頼されているキャラクター。ルブランも同じようにルパンから信頼されているキャラクターで、役としてリンクさせています」

関「木村さんとの共演はすごく安心しています。彼とはツーカーで、お互い話さなくてもなんとなく察し合える感じがあり、背中を預けられるようなとてもやりやすい方です」

野坂「関さんが投げたパスをパッと受け取って、また返したパスを関さんが違う物にしてポーンと返す2人の芝居のやり取りが凄くて、終わった後に良平くんが『いやー芝居楽しいよー!』と楽屋で話していました」

関「あははは」

野坂「瞬間瞬間のキャッチボールがもの凄く上手な方々がセリフの応酬をするので、見ている僕も凄く楽しいです。普通、舞台を制作していると気が気でないことが多いのですが、この朗読劇に関しては達者な方が揃うので、やり取りの瞬間を見ているだけで面白いです」

小説を読んでいるような感覚になってもらえたら

―――野坂さんは今作では、脚本・演出も兼任されます。こだわりたい部分は?

野坂「“前回よりもっと面白く”をずっと追い続けながらやろうと思っています。トリックに目が行きがちですが、人々が持っている感情や葛藤を描いていけたら」

―――それを踏まえて、今回野坂さんに希望やリクエストしたいことはありますか?

関「そうですね、程よく座れるタイミングがあると嬉しいです(笑)。作られる世界観や作っていく姿勢みたいなものはよく存じ上げているので、そこは全幅の信頼で大きな船に乗っかっていけたらと。舞台セットも面白くて衣裳も豪華で、僕も楽しみにしています」

―――ちなみにこの作品は原作を読んで伺う方が良いか悩みます。

関「個人的には読んで観に来てくれた方がより楽しめるんじゃないかなって思いますね」

野坂「僕も読んでから盛り上がって観るタイプなので、原作があるとお芝居の前に読むことが多いですね」

関「熟読しなくていいと思います。ちょっと斜め読みをして何となく掴んで来てもらえると、より芝居で補完して完成できる、そんなイメージですね。
 第一はお客さまに楽しんでいただきたい想いがあります。素敵な作品と演出と、素敵な共演者が揃っていますから、あとは楽しむだけです。セリフ劇なので、情景描写なども言葉や芝居に込めていくので、小説を読んでいるような感覚になってもらえることを目指して頑張りたいと思います」

(取材・文&撮影:谷中理音)

プロフィール

野坂 実(のさか・みのる)
1974年生まれ、福井県出身。2002年に「クロカミショウネン 18」を旗揚げ、結成6年目に動員2,000人を突破。解散後は、翻訳劇、漫画原作の舞台など、様々なジャンルの舞台演出を手がけている。「ノサカラボ」の他に、声優 水島裕・山寺宏一らと演劇ユニット「ラフィングライブ」の共同主宰も努めている。近作に、舞台『Cash on Delivery』SHY BOYプロデュース 主演:深澤辰哉(Snow Man/ジャニーズ事務所)・佐久間大介(Snow Man/ジャニーズ事務所)、舞台『5人の明智小五郎』ヘロヘロQカムパニーなど。9月10日~11日にはノサカラボ 音楽朗読劇『シャーロック・ホームズ #2』が控えている。

関 智一(せき・ともかず)
1972年9月8日生まれ、東京都出身。声優・バラエティー番組のMC・役者・歌手・漫画原作者に加え、劇団ヘロヘロQカムパニー座長や、日本芸術専門学校特別講師など幅広く活躍中。NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』出演が話題に。代表作に『妖怪ウォッチ♪』、『ドラえもん』スネ夫、『鬼滅の刃』不死川実弥、『呪術廻戦』パンダ、テレビ朝日「声優パーク建設計画 メタバース部」レギュラーなど。

公演情報

ノサカラボ 朗読劇『アルセーヌ・ルパン#2 “虎の牙”』

日:2022年8月6日(土)・7日(日)
場:イイノホール
料:8,000円(全席指定・税込)
HP:https://nosakalabo.jp/lupin-02/
問:ノサカラボ mail:info@nosakalabo.jp

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