国内外トップの奏者が集う吹奏楽団がサマーミューザに初登場! お客様も演奏者も“ブラボー!”と言い合うコンサートに

国内外トップの奏者が集う吹奏楽団がサマーミューザに初登場! お客様も演奏者も“ブラボー!”と言い合うコンサートに

 フェスタサマーミューザKAWASAKIの季節が今年もやってくる! 川崎市市制100周年、ミューザ川崎シンフォニーホール開館20周年という大きな節目に行われる今回の目玉プログラムの1つが、浜松国際管楽器アカデミー&フェスティヴァルワールドドリーム・ウインドオーケストラの公演だ。同楽団は浜松で1995年から開催されている、世界中から管楽器のトップアーティストが集う音楽祭の25周年を記念した特別吹奏楽団が母体となって編成されたもの。メンバーの1人であるサクソフォン奏者の須川展也は、そこで演奏する喜びを「音楽は世界共通言語! それを実感できる、演奏への幅広いアプローチのシャワーを浴びます」と語る。

 「そんな解釈もあるんだ!と驚いたり、溶けていくように美しい音にしびれたり、とても深く豊かな音に惹き込まれたり……。この感激を聴いてくださる皆様に全て共有してもらいたい!!と、ずーっと思っている幸せな演奏時間なんです」

 指揮を務めるのは、世界的に活躍する俊英・原田慶太楼。須川は「なにしろ音楽の全体把握力が凄い!」と驚嘆する。

 「瞬間ごとにとても大切なアドバイスを奏者全員に指揮で送り、音楽の方向性をしっかり示してくださいます。奏者の一番いい音を出せるような雰囲気を整えてくれるから、こちらも可能な限り良い音でお応えすることができるのです。お客様と一緒にクライマックスに導き、余韻も深く残してくれます」

 そんな同楽団が浜松以外で初めて演奏する機会となる今年のサマーミューザ。須川自身は過去に出演経験があり、思い入れも強いようだ。

 「ミューザ川崎シンフォニーホールは、とても繊細な演奏から、とてつもない迫力まで、最高のサウンドで響かせてくれます。夏の暑さに勝る熱い演奏が炸裂し、外の暑さが涼しいくらいです。そして今回選んだのは、みんなの大好きな吹奏楽の名曲から、新曲披露、若い作曲家の紹介という幅広いプログラム。1つのコンサートで、今求められる音楽のエッセンスをこれだけ詰め込めることのできる原田マジックと、(自分も参加しているのでおこがましいですが)スーパープレイヤーズの演奏で、皆さんの吹奏楽への探究心をさらにあおります。最後は演奏者もお互いに“ブラボー!”と言い合うコンサートになりそうです。言葉では表しきれない心の躍動を堪能していただけたら嬉しいです」

(取材・文:西本 勲)

プロフィール

須川展也(すがわ・のぶや)
東京藝術大学卒業。第51回日本音楽コンクール、第1回日本管打楽器コンクール 最高位受賞。名だたる作曲家への委嘱曲が、サックスの新たな主要レパートリーとして国際的に広まっている。国内外のレーベルから約30作に及ぶCDをリリースしているほか、2014年には著書「サクソフォーンは歌う!」(時事通信社)を刊行。1987年に結成されたサクソフォン四重奏団 トルヴェール・クヮルテットのメンバーとしても活動中。

公演情報

浜松国際管楽器アカデミー&フェスティヴァル ワールドドリーム・ウインドオーケストラ

日:2024年8月3日(土)13:30開演(12:30開場)
  ※12:50~プレコンサートあり
場:ミューザ川崎シンフォニーホール
料:一般4,000円
  U25[小学生以上25歳以下]1,500円
  ※要身分証明書提示(全席指定・税込)
HP:https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/
問:ミューザ川崎シンフォニーホール
  tel.044-520-0200(10:00~18:00)

Advertisement

インタビューカテゴリの最新記事