久保田悠来、演出家デビュー!「ワンシーンごとに皆が輝く作品に」 キャストを一新し、舞台『BASARA』9年ぶりの再演!

 文明崩壊後の日本を舞台に壮大なスケールで描かれるストーリーが注目を集め、大ヒットを記録した田村由美の漫画を原作とする舞台『BASARA』。2012年の初演に続き、第2章、外伝と、これまで3度に渡り舞台化されてきた人気シリーズだ。

 「メッセージ性が非常に強く、1つひとつの台詞が人生の格言になる。その言葉を頼りに生きていけるくらい生き方の指針が詰まっているのが、この作品の大きな魅力」というのは俳優の久保田悠来。初演キャストでもある久保田は、今回の再演で演出家デビューを果たす。

 「演出に挑戦したいと考え始めたのはちょうど『BASARA』初演の頃でした。僕もこの9年で色々現場を踏み、周りを俯瞰できるようになった。その分皆を輝かせる方に興味が出てきました。そんな時、田村先生と再会し『また一緒に舞台をやりたいね』という話になって。一緒に頑張ってきた仲間が増え、今回ご縁をいただきました」

 9年ぶりの上演に際し、脚本にキャストも一新。オーディションにより久保田自ら配役を行っている。

 「オーディションで選んだのは主演の更紗と朱理。更紗役の田中珠里さんは目力の強さと女の子らしい可愛さがあり、朱理役の宇野結也くんは、意気込みと実力に惹かれて決めました。あと役者仲間の岩永徹也くん、細貝圭くんには僕からも声をかけました。細貝くんには熱いラブレターを書いたら心を動かしてくれて。彼は僕がこの世界に入ってからずっと一番近くにいた人で、だからこの新しいスタートを共にすることができて凄く嬉しいですね」

 久保田自身も役者として出演。初演と同じ揚羽役を演じるが、これは原作者直々のオファーだったという。

 「最初は演出に集中するつもりでした。客席から観てみたかったし、何よりカーテンコールで出て行きたくて(笑)。ただ田村先生にぜひと言っていただけるのはありがたい。揚羽は上半身脱ぐシーンがあるので、また身体を鍛えようと思います(笑)」

 役者として着実に積み重ねてきたキャリアを踏まえ、意気込みも新たに今、演出家としてスタートを切る心境を尋ねると。

 「僕が経験してきた殺陣やダンスも取り入れながら、ワンシーンごとに皆が輝けるものにしていきたいですし、この座組でより良い作品をお届けしたい。皆さんに僕の初めてを捧げたいと思います。ぜひ客席で受け取ってもらえたら嬉しいです」

(取材・文:小野寺悦子 撮影:山本一人[平賀スクエア])

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プロフィール

久保田悠来(くぼた・ゆうき)
 1981年6月15日生まれ、神奈県出身。モデルを経て2007年『switch』倉林春役で、初舞台にして初主演。2010年には『ガチンコ喧嘩上等』で映画初主演を果たす。
 その他の主な出演作に、映画『新宿スワン』シリーズ、『トモダチゲーム 劇場版』、『八王子ゾンビーズ』、舞台版『PSYCHO-PASS サイコパス Chapter1―犯罪係数―』、仮面ライダーシリーズ初の演劇化作品である、舞台『仮面ライダー斬月』 -鎧武外伝 – 、特撮テレビドラマ『仮面ライダー鎧武/ガイム』、ドラマ『モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-』、『TWO WEEKS』、NHK連続テレビ小説『おちょやん』などがある。

公演情報

舞台『BASARA』

日:2022年1月13日(木)~23日(日)
場:シアターサンモール
料:7,000円(全席指定・税込)
HP:https://officeendless.com/sp/basara-st
問:Office ENDLESS tel.03-6457-8023

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