細川博司が主宰するバンタムクラスステージの人気作『ジャック・モーメント』が、アメツチのプロデュースにより3度目の上演を迎える。物語の舞台は1960年代のシカゴ。苦学して会計士となったはずが、ギャングスターに上り詰めてしまう数奇な主人公 ジャック・モーメントを小出恵介が演じる。
小出「翻訳された海外作品のような雰囲気があって非常に素敵な舞台だと思います。自分の立場や関係性もどんどん変わっていくので、プロセスを上手く表現できればいいですね」
ジャックは、非常に謎めいた役どころなのだとか。
小出「彼は周りの状況に巻き込まれているんですが、どこか自分で操っているようにも見えて。頭が良く、色っぽいなと思います。そんなミステリアスな要素を乗せることで役に奥行きが出せるかな」
ジャックの協力者にして本作の語り部でもある、クロック・フロッグを中島健が演じる。
中島「フロッグは時計屋の修理工で、凄い腕を持っていることに自分では気づいていないんです。ジャックと出会って、その能力を見染められて仲間になります。彼がどんな物語を歩んでいくのか、僕自身も楽しみですね。今日初めて衣裳を着ましたが、イメージにピッタリでした」
2人に本作で楽しみにしているところを尋ねると。
小出「今回素晴らしいキャストのみなさんが揃っているところですね。僕らジャック側とギャング側がチームで戦うことになるんですが、まずは僕たちのグループのノリの良さを楽しめたらなと思います」
中島「台本を読ませていただいたときに、台詞口調といいますか、海外の映画を翻訳したような言い回しが凄くおもしろいと思ったんです。新鮮な世界観で演じられるのが楽しみです」
また、お互いへの印象についてこう話す。
小出「中島くんは、可愛い、愛される感じかな。役もそうなのですが、本人もそう。旨味が凝縮されてるなと思います」
中島「小出さんは小さい頃から観ていた方なので、僕は逆にギャップを感じています(笑)。凄くフランクでおもしろい方という印象です」
息の合った2人の活躍をぜひ舞台で目撃したい。最後に読者へメッセージを求めると。
中島「みなさんで最高の作品を届けたいと思っています。六行会ホールでお待ちしております!」
小出「ワクワクがたまらないですね。映画を観るような感じで楽しめる作品になると思うので、あまり構えずに来ていただければと思います」
(取材・文:いつか床子 撮影:山本一人(平賀スクエア))
小出恵介さん
「五月病! 実感として感じたことはないですが、近頃は花粉が大変ですね。違う話になりますね。個人的には寒い時期より暖かくなってきた時期の方がやる気は出ます。寒いともう、全く出る気がしませんで。時短は、割とのんびりしている方なので、殊更時短という事を意識した事がございません。余計な用事を極力減らしてゆっくりする事」
中島 健さん
「季節問わずに寝る前、ベッドの横にステンレスのコップに氷と水を沢山入れて蓋して置いてるんですけど目が覚めたら半分くらい一気飲みします。冷た過ぎてまず二度寝も出来ないくらい目が覚めるので絶対に何かしようってなります。朝なかなか起きれないけど起きなきゃって時の時短におすすめです」
プロフィール
小出恵介(こいで・けいすけ)
東京都出身。2005年映画『パッチギ!』で注目を集める。以後、映画『僕の彼女はサイボーグ』、舞台『MIWA』など多数の話題作に出演。一時アメリカへ拠点を移していたが、2020年には日本での芸能活動を再開。2021年ドラマ『酒癖50』で4年ぶりの主演復帰を果たす。近年の主な出演に、映画『銀平町シネマブルース』、音楽劇『瀧廉太郎の友人、と知人とその他の諸々』など。
中島 健(なかじま・けん)
埼玉県出身。大学在学中からモデルとして活動をスタート。2014年から2016年まで劇団番町ボーイズ☆のメンバーとしても活躍。2015 年、舞台『MY DOOR 〜熱〜』で舞台初出演。近年の主な出演に、ドラマ『CODE- 願いの代償』、映画『HiGH&LOW T HE W ORST X』など。2021年のドラマ『酒癖50』にて小出と共演している。
公演情報
アメツチ『ジャック・モーメント』
日:2024年6月5日(水)~9日(日)
場:六行会ホール
料:8,800円(全席指定・税込)
HP:https://ame-tsuchi.co.jp/jackmoment/
問:アメツチ mail:stage_info@ametsuchi-stage.com