フィギュアスケートの名演技を彩る楽曲の数々をオーケストラで 音楽もスケートも、もっと好きになってもらえる機会に

 フィギュアスケーター達に愛されたクラシックの名曲を、オーケストラによる生演奏で披露する『村上佳菜子のフィギュアスケート音楽会』が3月に開催される。元日本代表で現在はプロスケーター&タレントとして活躍する村上佳菜子が司会に挑戦し、スケート好きなら必ず一度は聴いたことがある楽曲の数々を、楽しいトークと共に紹介する。

 「3歳の時からスケートをしているので、音楽にも自然に興味を持つようになりました。有名な曲を、タイトルも知らずに覚えていたりして(笑)。そもそもフィギュアスケートと音楽は切っても切れない関係で、私自身も音楽に助けられていると感じるところがたくさんあります。音楽がないとジャンプのリズムも取れないくらい重要ですし、ステップシークエンスにも感情を乗せやすい。逆に、音楽を聴いて過去の演技の感覚が蘇ることも多いですね」

 普段はクラシックに限らず、いろいろなジャンルの音楽を楽しんでいるという。

 「洋楽、邦楽、映画音楽などいろいろ聴きます。移動中に『オペラ座の怪人』をエンドレスで流したり。無音で何かするのが苦手かもしれません。でも、クラシックのコンサートに行ったことはまだないんですよ。生演奏と一緒に滑ったことはあるのですが、コンサートは今回が初めて。だから私もすごく楽しみにしています。CDなどで聴く音も素晴らしいけれど、生で観たり聴いたりすることで今まで知らなかった良さに気付けて、それが次のショーや生徒への振り付けなどに活かされたらいいなという期待もあります。司会は初めての経験でドキドキしていますが、楽しみの方が上回っています!」

 さらにスペシャルゲストとして、同じくプロスケーターとして活躍する高橋大輔が出演するのも大きな見どころ。

 「高橋さんとは現役時代からいろんな時間を共にして、今もアイスショーで一緒に滑らせてもらっています。高橋さんが思い出深い曲をオーケストラの生演奏で聴いてどんな感想を抱くのかなというのも、楽しみなことの1つです。フィギュアスケートが好きな方はもちろん、音楽ファンの方にとっても豪華な選曲になっていると思うので、私達だからこそ語れる話も織り交ぜて、音楽やスケートをもっと好きになってもらえるコンサートにできたらいいなと思っています。ぜひ、たくさんの方に来ていただきたいです!」

(取材・文:西本 勲)

 

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村上佳菜子さん
「今年は私のラスト20代のシーズンです。20代だからこそできることを逃さず、挑戦していきたいです。また、私の周りには人生を楽しむ素敵な30代の先輩方がいて、そんな先輩たちみたな充実した30代が迎えられるよう、準備していきたいと思います!」

プロフィール

村上佳菜子(むらかみ・かなこ)
1994年生まれ、愛知県出身。姉の影響で3歳からフィギュアスケートを始め、2009年のジュニアグランプリファイナル、2010年の世界ジュニア選手権で優勝。2014年、ソチオリンピックに日本代表として出場。同年の四大陸選手権で優勝し、世界選手権には5年連続5回目の代表入りを果たした。2017年に競技生活から引退。現在はプロフィギュアスケーターとしてアイスショーへの出演や解説・振付・後進の育成に努めるほか、タレントとしても活動中。

公演情報

『村上佳菜子のフィギュアスケート音楽会』 スペシャルゲスト:高橋大輔

日:2024年3月16日(土)・17日(日)
場:東京文化会館 大ホール
料:S席9,000円 A席7,000円
  B席5,000円(全席指定・税込)
  ※未就学児入場不可
HP:https://www.koransha.com/
問:光藍社チケットセンター 
  tel.050-3776-6184(12:00~16:00/土日祝休)

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