“ことば”でつむぐ、演技のハーモニーをお届けしたい! 劇団印象の鈴木アツトが個性派実力俳優陣と贈る「みえないくに」を見ようとする翻訳者たちの物語

“ことば”でつむぐ、演技のハーモニーをお届けしたい! 劇団印象の鈴木アツトが個性派実力俳優陣と贈る「みえないくに」を見ようとする翻訳者たちの物語

 「日本の演劇人を育てるプロジェクト」文化庁海外研修の成果公演として、劇団印象の鈴木アツト作・演出による『みえないくに』が2024年1月18日~21日、池袋の東京芸術劇場 シアターイーストで上演される。
 これは、架空の国・グラゴニア共和国で話されている「グラゴニア語」に魅了された翻訳者が、夢だった「日グラ・グラ日辞典」に賛同してくれる編集者との出会いから、実現に向けての一歩を踏み出せるかと思ったのも束の間、グラゴニアが隣国に侵攻したというニュースによって状況は一変。戦争と経済に翻弄されながらも、“みえないくに”を見ようとする、翻訳者たちの物語が綴られていく。
 そんな作品に出演する壮一帆、土居裕子、岡千絵、そして作・演出の鈴木アツトが集い、作品への思いを語り合ってくれた。

海外でこそ感じた翻訳者のありがたさ

―――今回の企画が、海外研修の成果公演ということで、翻訳者を描くというテーマを決められた経緯から教えていただけますか?

鈴木「6~7年前に文化庁の海外研修でロンドンに10ヶ月ぐらい行きまして、その成果公演という枠組みでの企画だったので、ロンドンで自分が感じていたことを題材にしようと考え、劇団協議会さんに翻訳者を主人公にしたいとお話したところ、快諾をいただけて企画が進みました」

―――そこで翻訳者に着目されたのは?

鈴木「イギリスに行くにあたっても、留学中も日々英語を勉強したんですけど、通じないという経験がたくさんあったんです。挨拶とか、日常の会話はできるようになっていくんですけど、なんというのか、濃い世間話まではできない。滞在中に色々演劇の授業を受けて、授業中はついていけるんですが、休憩時間に話すのが苦痛で。『昨日のドラマ見た?』とか、そういう話が全然できなかったことが、辛い経験としてあったんです。
 そうすると日本語がめちゃめちゃ恋しくなるんですよ。しかも、お芝居を観に行くのでも、日本語に翻訳された戯曲を読んでから見に行くと理解が深まるので、翻訳者ってありがたいなと感じていたことから発想しました」

―――そうしたテーマの作品ということで、キャストの皆様、戯曲を読まれて、既にお稽古も始まられているというところで、作品をどう感じていらっしゃるか、ご自身のお役柄と共にお話いただけますか?

壮「私がその翻訳者の役どころなんですが、初めて挑戦する職種の役で、ちょっと想像もつかないというところから本を読み始めました。私は普段ミュージカル作品への出演が多いので、久しぶりのストレートプレイになります。いつも本を読む時には、私のファンの方々はどう思って作品を観るだろうかですとか、お客様の目にどう映るんだろうを意識しながら読むので、第一印象としては正直難しいなと思いました。
 ですから、自分自身がどこまでちゃんとこの本を読み込んで、噛み砕いて自分の物にできるかが大きな課題になってくるだろうと思いながら稽古に入ったんです。でもいざ稽古に入ると、やっぱり(鈴木)アツトさんが丁寧に説明してくださいますし、色々な方のご意見を伺っていくうちに、どんどん本自体が持っている魅力、自分の知識で読んだだけではわかりえなかったことがわかってきて、面白いなと感じられるようになりました。今は私と他のキャストの皆さんで、お客様にこの面白さをつないでいけたら、と意識しながらお稽古しています」

土居「私は編集者の役なのですが、65歳で定年を迎える1年前の64歳という役柄で、実年齢にほぼ近いんです。自分ではまだまだ若い頃と変わらないという気持ちがある反面、周りの見方も、自分のなかにもだんだん変革が起こってきている。その気持ちと現実の狭間で揺れ動くおばちゃん(笑)という役どころです。
 私の姪が編集者をやっているのですが……」

壮「へ~!」

土居「そうなんです。まだ20代なのでもう意気揚々と、華やかに飛び回っているんですね。そういう彼女を見ていたので、この本を読んだ時に20代で出版社に入って、編集者として生きてきて、定年間近になった時に一体何が残っているのか。自分の生きる道を見つけようとして、今その瀬戸際にいる役柄の切なさや悲しさみたいなものにとても共感できました。やりがいのある役だなと思っています」

岡「私は海外の作家役で、唯一“みえないくに”側にいる人間なんです。
 でも私自身はどちらかというと体を動かして生きてきた人間で、言葉にすることが苦手だから踊っちゃえ!(笑)みたいに生きてきたところがあります。そのせいか、なかなか作家さんの価値観というか、どう言葉を紡いで、どうストーリーを作っていくのか、ということがわからなかったんです。でも演出家であり脚本家であるアツトさんが、それをすごく丁寧に教えてくださるので、とても充実したお稽古の日々を送れています。
 役どころそのものについて言うと、日本は基本的には恵まれた国で、先進国のひとつですが、この作品のなかに登場する架空の国・グラゴニア共和国はそうではない側の国、こちら側から見た正義や、正論しか頭に浮かべていないと理解できることや感じるものが違ってくると思うんです。
 いまもガザやウクライナなど、何故こんなことに、というニュースを日々見ていますが、それもこちら側から見る視線ではなく、むこう側から何を見ているのか?を日々一生懸命考えているところです。でも、いくら考えても経験したことがないので、分からないことはたくさんありますが、少なくともいま現在起きていることのニュースや、普段の生活の中での視野は、ひとつ広がったような気がしています」

俳優は他人の言葉を話さなければならない

―――鈴木さんから見て、お稽古の様子やキャストの皆様に期待されるところはいかがですか?

鈴木「ミュージカルを主戦場にされている方が多いので、基本的に声質がすごく綺麗だなと感じています。俳優を楽器に例えるとすると、とても綺麗な音色を持っていらっしゃる方ばかりで、しかも調律もちゃんとされている。ですからあとはマエストロのタクトの振り加減かなと。
 演出家次第でいくらでも色々な音が出せるのを感じるので、ミュージカルではないですが、台詞の様々な感情の音色を、あくまでもリアリズムの中で出していけるか。それが演出家自身の課題だなと思っています。いい楽器をどう使えるか?という」

―――本当にこのままミュージカルもできるというカンパニーですが、キャストの皆様はこうした台詞劇とミュージカルで違いを感じられたりはするのでしょうか?

土居「私はあまり感じないです。歌もやっぱりお芝居だなとつくづく思うんですよね。歌はお芝居と表裏一体なんだという思いで、これまで向き合ってきたつもりなので、お芝居だからこうしなければ、とも思っていないと思います」

壮「私もそうですね。お稽古自体とか、作品に向かい合う感覚にはそんなに違いはないなと思いました」

岡「ミュージカルだから、芝居だから、というよりは、やはり新しいカンパニーに出会う度にすべてが違うという感覚なのかなと。新たなカンパニーに入ると、必ず新しいものが見つかるので、今回もそれを強く感じています」

―――このカンパニーの稽古場だからこその発見がある?

土居「そうですね。客観的に見ていて、翻訳者って作家に比べると、例えばヴァイオリンとビオラの違い、という存在なような気がするんですが、やっぱりえりさん(壮の愛称)がやられると華があるから、立っているだけで存在意義があるのがさすがだなぁと思います」

壮「いやそんな、本当に恐れ多いことです。私は土居さんや岡さんに比べるとまだまだ女優としての舞台経験も、お芝居の経験も少ないですし、学ぶべきことも課題もたくさんあるなといつも思いながら挑戦しています。ただ、この頃ミュージカルの現場だと、女子の中で1番年上ということがかなり多くなってきた中で、今回は本当に甘えられる先輩がいらっしゃるのが私にとって本当に心強くて。今、あまり女優という言い方はしなくなりましたが、宝塚の男役から女性の俳優としてやっていこうとしたときに、やっぱりわからないところが結構あるので、ありがたい現場だなと思います。
 やはり岡さんがおっしゃったように、現場によって様々な違いがあるのですが、今回に関しては本を書かれた作家さんでもいらっしゃるアツトさんが演出をしてくださることによって、言葉を伝える必要性ですとか、様々な余白をすごく丁寧に説明してくださるんです。しかも、ものすごく言葉を選びながら。ですからそこにアツトさんの人間性も現れているので、そこにどっぷり浸かって学べる、得がたい経験だなと思って取り組んでいます」

―――ちょうどお互いのお話になってきましたので、岡さんからはいかがですか?

岡「ゆうちゃん(土居)とは30年前に、初舞台ではなかったのですが、私が初めてしっかり台詞をいただいた公演でご一緒させていただいているんです。当時セリフをきちんと話す事すらできなくて、演出から『お前は口の中が太ってるんだ!』と言われたんですけど」

土居「口の中が太ってるって(笑)」

岡「いえいえ、もうそれくらい話せなかったので。毎日、毎日緊張し続けていたときに、優しく、優しくずっと見守ってくださったのが土居さんなんです。でもそれっきり共演させていただく機会がなかったので」

土居「そうだね~、本当に今回久しぶりにね!」

岡「だから土居さんのお名前を聞いた瞬間、とうとうまたご一緒できる、なんて光栄なんだろうと思いました。壮さんのこともずっと舞台を拝見していて、素敵な女優さんだなと思っていたので、ご一緒させていただくことが本当に楽しみでした。他の共演者の方々も、本当に個性豊かなので、今お稽古場で皆さんを見ているだけで楽しいです。
 私は役柄的に、皆さんのなかに入っていなくて、やり取りを客観的に見ていられる立場なので、とても興味深いです。しかもアツトさんが、この本を理解できるように、ご自身の経験を噛み砕いて語ってくださるので、その瞬間に自分も経験したような感覚になれるのもありがたいです」

―――それほど言葉を尽くすことが大切だとお考えなのですか?

鈴木「そうですね。まあ、僕が稽古場でしている説明の言葉が、ちゃんと俳優のヒントになっているかどうかはわかりませんが、結局俳優が喋らなければならないのは他人の言葉なので、それをどう自分の言葉にしてもらうかというのが、稽古期間の中で1番難しいところなんですよね。所詮、台詞というのは他人の言葉なので、自分自身の言葉にできるわけがないんですけど、でもそれをやらなきゃいけないのが俳優なので。
 しかもそれぞれの登場人物には例えば40歳なら、40年分の記憶が本来はあるんですけど、劇中に出てくるのはそのほんの僅かです。作者がどう人物の歴史を考えているのかを話していかないと、そんなに簡単には理解できないだろうし、じゃあ話したからといってすぐ理解できるわけではないんですが、それでも何かしらのヒントになってくれたらと思って、たくさん話すようにしています」

ことばのチョイスにこめられた翻訳者の愛情

―――このタイトルがひらがな表記だということには、意味があるのでしょうか?

鈴木「漢字が読めない俳優さんでも読めるように、ひらがなにしてるんですけど」

壮「すごい!(笑)」

壮・土居・岡「(爆笑)」

鈴木「すいません、冗談です(笑)。日本のひらがなって平安時代に大まかなものができたんですが、僕らが使っているひらがなになったのは1900年、明治維新が終わり、義務教育が定められ、小学校ができた時に読みやすいように整理されていまの形になったんです。それまでは漢字からひらがなになり切っていない変体仮名という、同じ音でも4つくらいの書き方があったりしたので。
 だからせいぜい120年ぐらいのことなので、いま僕らが当たり前だと思っているそのひらがな・カタカナ・漢字というものも、例えば120年後には実はどうなっているのかわからないんですよね。今回の作品には『グラゴニア語』というものが出てくるのですが、『グラゴニア語も少しずつ変わってきた』というような台詞もあって、言葉というのは時代によって変わっていくというメッセージも込めて、ひらがなにしました」

―――とても深いですね。

鈴木「だから僕、このチラシがすごく気に入っていて。制作さんとデザイナーさんに今みたいな説明はしてないんですが、その意を汲んでくれたかの如く、タイトルが変化の途中のような字体になっているのが本当に嬉しいなと思っています」

―――今回、翻訳がひとつのテーマということで、海外戯曲や海外のミュージカルに携わられてきた皆様ですが、翻訳について感じたことのエピソードがありましたら教えていただけますか?

土居「私は2023年の夏(再演)に、イギリスのロイヤル・シェイクスピア・カンパニーが2009年に初演した、ベン・パワーの『テンダーシング』という年老いたロミオとジュリエットを描いた作品をやらせてもらったんです。と言っても2人がロミオとジュリエットという名前なだけで、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』ではないのですが、物語はシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』の台詞を中心に、『十二夜』などの台詞も入れながら組み立てている作品で。ラストは少し認知症が現れるようになって、このまま生きていたくないからと、2人が服毒自殺してしまう、というところまでリンクしているお話なんです。
 その翻訳を松岡和子先生がなさって、元々の『ロミオとジュリエット』も松岡さんが訳されたものを使わせていただいていたのですが、シェイクスピアの言葉への愛し方が半端ではなくて。シェイクスピアは色々な方が訳されていますが、その言葉も全てリスペクトしながら、でも私はこの言葉をチョイスしているという、ひと言に込められた松岡さんの愛情にすごく感動しました。自分がその言葉を口にする心地よさも存分に感じて演じさせていただいたので、とても印象に残っています」

壮「私は海外ミュージカルの歌を歌う時、台詞もそうですが翻訳者の方のセンス、個性がすごく出るなと感じます。日本語で歌った時に違和感がある時、すーっと歌える時があるのを、実際に体の中に通してみて感じることがとても多いんですよね。
 読書でも私は日本の作家さんの本を好んで読む方なのですが、舞台の原作ですとか、様々な機会に海外文学を読むと、読みやすい本と読みにくい本があります。それは翻訳者さんの個性やリズムと、自分のそれが合うかということだから、皆さんそれぞれ感じ方は違うと思いますが、今回翻訳者という役を演じるにあたって、そうしたことを改めてすごく意識するようになりました。
 それと以前『Le Père 父』という作品に出た時も、日本語がわからないフランスの演出家の方が見てくださったんですけど、言葉はわからないけれども日本語にするとどうしても長くなってしまうから、『会話のリズムが違う、もう少し短くなる言葉はないか』とディスカッションを続けたのが、すごく充実した時間だったんです。その時は稽古場に映画の翻訳をされている方がいらしていて、目で読むための翻訳と、話すための翻訳はまた違うんですとおっしゃって、それもすごく面白くて」

土居「それは松岡さんもおっしゃってた! 『あ、話すと何か違うね』とその場で書き直したりもしていらしたので」

壮「翻訳者って本当に大変だなと思ったので、今回演じる上でも色々と考えます」

岡「私はこの本を読んで、壮さん演じる翻訳者の方がここまで一言一言考えて作っているんだなと。これまでも翻訳の大切さはわかっているつもりでしたが、翻訳者さんという職業が如何に大切なのかを改めて感じています。作家さんの書かれたものをどれだけ汲み取るか、単なる技術だけではなく、色々な感情やセンスもかかわってくるので」

土居「1+1=2だけど、翻訳はそうじゃないからね。正解が決まっていないなかから選び取っていくのがね」

岡「これからはそこも感じながら、色々な翻訳物の作品の違いを楽しめるかなと思います」

鈴木「翻訳者が主人公の物語って意外と少なくて。映画にカナダのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が撮った、言語学者が宇宙人と交信する『メッセージ』という、あまりお客さんは入らなさそうな(笑)、でもアーティスティックで僕が大好きな作品があるのと、あとは『西遊記』の三蔵法師ってお坊さんのイメージがあるけど、翻訳家なんですよね」

壮「えっ? そうなんですか?」

鈴木「そう、インドのサンスクリット語の仏典を中国に持って帰って訳した人なんですが、やっぱり動物を連れているお坊さんというイメージしかないので」

壮「確かに!(笑)」

鈴木「でも三蔵法師がインドに行っていなかったら、中国への仏教の伝わり方が全く違ったかもしれないというくらい、翻訳者って文化と文化を繋ぐ大事な存在なんです。縁の下の力持ちだと思うんですよね。その地味なんだけどすごく大事な仕事を今回書かせてもらい、すごく派手な俳優に来てもらった(笑)」

全員「(笑)」

鈴木「そのギャップのなかで生まれてくるものを楽しみにしています。もうひとつ壮さんの演じる翻訳者には、色々な顔があると思うんです。言葉を教える先生の側面だったり、フリーランスのキャリアウーマン的な部分もあるし、そもそも言語オタクの部分もある。こういう今まで知られていなかった翻訳者の様々な顔が見えるように、壮さんと共演者の方々で作っていければと思っています」

―――感じることの多い作品になりそうで期待が膨らみますが、では最後に公演を楽しみにしている方々にメッセージをいただけますか?

鈴木「この出演者の皆さんを見た時に、歌を聴きたいと思われた方もたくさんいらっしゃると思うんです。でも今回声を出して歌うということはちょっとないと思いますが、台詞のなかに歌心があるように皆さんに演じていただくと思うので、心の中にメロディーが聞こえてくるような、演技のハーモニーを楽しみにしていただきたいと思います」

岡「本当にお稽古を見ていて、個性的な方たちが集まっているので、描かれている物語としては、少し難しいと感じるところもあるかもしれませんが、とても心に響くものがたくさんあります。それを大切に伝えられるように頑張りたいです」

土居「私は作家を目の前にしてという感じですが、本当に好きな本で、何度読んでいてもジーンんとくるツボが何ヶ所もあるんです。特にここに3人女性が並んでいますが、この本のなかには女性の連帯や団結を認め合うものが優しい色として乗っていて、それがとても素敵だなと思っているので、そうした面も楽しみにしていただきたいです」

壮「この作品にはいまの世界情勢にリンクした箇所も結構あるので、ご覧になったお客様が、それぞれに感じることができるような作品になっていると思います。それを伝えるためには、先ほどアツトさんもおっしゃったように、与えられた言葉を自分の言葉としてちゃんと理解してお客様に届けることが1番大切だなと思っています。
 私も久しぶりのストレートプレイなので、そこに集中してやっていきたいですし、自分自身への課題としていつも思っているのは、お客様が『面白かった』と思って帰っていただける作品を作りたいということなので、そんな心に残る作品に仕上げられるように、全員で頑張っていきたいと思っています。是非観にいらして下さい!」

(取材・文&撮影:橘 涼香)

プロフィール

壮 一帆(そう・かずほ)
1996年に宝塚歌劇団に入団。2012年より雪組トップスターを務めて活躍した。2014年の退団後は、ミュージカル・ストレートプレイ・朗読劇など様々なジャンルの舞台に挑戦する一方、コンサートやライブ活動も精力的に行っている。近年の主な出演舞台作品に、TOHO MUSICAL LAB.『DESK』、ブロードウェイ・ミュージカル『ロジャース/ハート』、『MEAN GIRLS』、『盗まれた雷撃 パーシー・ジャクソン ミュージカル』、cube 25th presents 音楽劇『夜来香ラプソディ』などがある。

土居裕子(どい・ゆうこ)
愛媛県宇和島市出身。うわじまアンバサダー。東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。音楽座ミュージカルの主演女優として多くの作品に出演。卒業後も女優・歌手・声優として、舞台を中心に幅広く活躍。近年の主な出演作は、ミュージカル『サンキュー・ベリー・ストロベリー』、シアタークリエ2022年1月公演 ミュージカル『リトルプリンス』、俳優座劇場プロデュースNo.113 音楽劇『母さん』など。吹替は、映画『ポカホンタス』ポカホンタス役、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』サリー・ショック役など多数。これまでに芸術選奨 文部科学大臣新人賞、読売演劇大賞 優秀女優賞、紀伊国屋演劇賞 個人賞、菊田一夫演劇賞を受賞。昭和音楽大学客員教授。

岡 千絵(おか・ちえ)
5歳からダンスを学び、10~18歳までダンス研修の為、毎年渡米。1993年、舞台『ピーターパン』でデビュー。平成14年度文化庁在外派遣員に選ばれ、2年間ニューヨーク演劇学校HerbertBerghofStudioにて研修。“踊る女優”として様々な舞台・ドラマで活躍。松任谷由実コンサートでは2015年からステージング・振付を担当。【出演】『ザ・ロッキーホラーショウ』、ミュージカル『ハレルヤ!』、『カーテンズ』、『風と共に去りぬ』、『Underground Parade』、『ロカビリー ジャック』など。【出演・振付】地球ゴージャス Vol.6『カルテ』、Vol.8『HUMANITY THE MUSICAL~モモタロウと愉快な仲間たち~』、Vol.9『ささやき色のあの日達』、Vol.10「星の大地に降る涙」など。【振付・ステージング】祝祭音楽劇『トゥーランドット』、ミュージカル『RENT』、『グレイガーデンズ』、『シークレットガーデン』、ユーミン×帝劇vol.3『朝陽の中で微笑んで』など。

鈴木アツト(すずき・あつと)
劇団印象-indian elephant-主宰・劇作家・演出家。2015年国際交流基金アジアセンター アジアフェローとして、タイに2ヶ月滞在。また、文化庁新進芸術家海外研修制度研修員としてイギリス・ロンドンに10ヶ月留学。2019年には、ポーランド・ベンジン市のドルマーナ劇場から招聘され、『Ciuf Ciuf!(チュフ・チュフ)』を滞在創作した。劇団印象公演は、第24回公演『瘋癲老人日記』(原作:谷崎潤一郎)他、30作品以上を創作。その他に、NHK FM青春アドベンチャー『影をなくした男』(原作:シャミッソー)脚色、『マクロプロスの処方箋』(原作:カレル・チャペック)脚色を担当。

公演情報

日本の演劇人を育てるプロジェクト
文化庁海外研修の成果公演
『みえないくに』

日:2024年1月18日(木)~21日(日)
場:東京芸術劇場 シアターイースト
料:4,500円
  U25[25歳以下]2,500円 ※当日要年齢証明
  (全席指定・税込)
HP:http://www.gekidankyo.or.jp/performance/2023/2023_008.html
問:オールスタッフ
  tel.03-5823-1055(平⽇11:00〜18:00)

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