今年1月のタンゴ公演『Alma de Tango タンゴの魂 2023』にゲスト出演し、ダンスを披露した浅田舞。それをきっかけにタンゴの魅力に惹かれ、7月に行われる『ラミーロ・ガジョ・グランオルケスタ特別来日公演』にダンサーとして出演することが決定した。元フィギュアスケーターという肩書もさることながら、ダンサーとしての顔も話題の浅田は最近アルゼンチン・タンゴに傾倒していると話し、今回本格的にタンゴダンスを披露するという。その準備でブエノスアイレスに赴いた浅田だが、この訪問は自分自身に大きな変化をもたらしたという。
「一般的なアルゼンチン・タンゴのイメージは“情熱的”とか“セクシー”ですが、ブエノスアイレスを訪れると、街に暮らす人々がタンゴを自分達の楽しみとして愛する姿を実感できて、タンゴの違う側面に触れることができたと思います。滞在中は沢山のタンゴショーを観ましたし、街の人々が踊りに繰り出すミロンガと呼ばれるサロンにも出かけて、ミロンガ・デビューも果たしました(笑)。街そのものや食べ物、暮らしを体験したことで、帰国後にダンスのパートナーからは、行く前とは踊りが変わったね、と言われました」
日本・アルゼンチン友好条約締結125年記念事業となるこのコンサートには、現在のタンゴ界を代表するラミーロ・ガジョとそのオルケスタ(楽団)、タンゴ・ダンス世界チャンピオンのフェルナンド&エステファニアが来日。日本側からは歌手陣として和央ようか、加藤登紀子、安奈淳、石井一孝といったメンバーが参加する前代未聞の企画だ。そして表面だけでは無く、タンゴの本質を見つめて惹かれている浅田。それだけにこのステージで披露するダンスが実に楽しみだ。
「まず世界チャンピオンが来日するのが凄いことですし、ラミーロ・ガジョ・グランオルケスタの演奏も楽しみ。ブエノスアイレスで彼らの演奏を聴いたとき、身体中でそのサウンドを受け止めて心が震えました。皆さん楽しそうに演奏しているのに、サウンドには情熱が込められている。まるで私の為に演奏してくれているかのようで、胸が締め付けられました。既にタンゴがお好きでよくご存知の方はもちろんですが、初めてアルゼンチン・タンゴに触れる方でも魅力を感じられると思います。ステージを通してブエノスアイレスの風を感じて貰いたいですね」
(取材・文:渡部晋也 撮影:友澤綾乃)
「たません
ソースをたっぷり塗った、大きなエビせんべいに、焼いた玉子、揚げ玉、マヨネーズをかけ、せんべいを折りたたんだものです。パリパリした食感かと思えば、中はしっとり。卵の香りと甘辛い風味がやみつきの美味しさです。皆、知っていると思っていたのですが、これは名古屋名物なのか?! 屋台によってトッピングや味が違う“たません”。子どもの頃、駄菓子屋さんに買いに行ったのも良い思い出です!」
プロフィール
浅田 舞(あさだ・まい)
愛知県出身。7歳でスケートを始め、女子フィギュアスケート選手として活躍。また並行してモデル・舞台女優・タレントとしても幅広く活動を展開。テレビ番組の企画をきっかけに社交ダンスの大会に出場。デビュー戦となった、第34回京都市ダンススポーツ競技会 優勝。全日本選手権にも出場する。以前試合に向かう行き帰りにアストル・ピアソラの曲を聴いていたというエピソードを知ったプロデューサーの誘いでタンゴを始める。
公演情報
日亜外交樹立125周年記念事業 Ramiro Gallo y su Gran Orquesta特別来日公演
日:2023年7月15日(土)~17日(月・祝) 場:イイノホール
料:12,000円(全席指定・税込)
HP:https://crescmusic.jp/
問:クレスクミュージック(石橋) tel.070-1260-6333(平日11:00〜17:00)