落語歴25年の名優・風間杜夫が浅草に登場! 女優落語家5年目の挑戦! 三者三様の噺にご期待あれ

 舞台女優として活動する傍ら、その落語好きが高じて30歳を機に寄席をひらくまでになった女優落語家、かはづ亭みなみ。5年目の節目となる今年は、名優で落語歴25年の風間杜夫と落語の指導を受ける真打・立川談四楼をゲストに迎え、「大切な思い出の場所」という浅草・雷5656会館の高座に上がる。

みなみ「浅草は故・浅香光代さんの日舞、芝居の稽古に通った思い出の地。豪華なお2人が揃う奇跡のようなこの機会に思い切ってこの場所を選びました。落語が出来る俳優として目標である風間杜夫さん、そして本格的に落語を習い始める契機となった立川談四楼師匠の技。そして5年間の私の成長をどれだけお見せできるか、記念すべき会になります。是非多くの皆様に落語の魅力を知って頂けたら嬉しいです」

 小学生からラジオの落語番組に聴き入り、1996年の舞台『すててこてこてこ』で三遊亭円遊を演じるにあたり、林家正雀師匠に落語の手ほどきを受けたことから、25年以上に渡り高座に上がり続ける風間杜夫。その魅力を次のように語る。

風間「古き良き時代の懐かしい人々に会える喜びとでも言いましょうか。長屋住まいの江戸っ子たち、熊さん・八つぁん・ご隠居さんが繰り広げる世界がなんとも愛しく感じられます。何人もの役者がそれぞれの人物を演じる芝居と、座布団の上に座り、たった1人で何人もの登場人物を演じ分ける落語と違いはありますが、長らく続けているひとり芝居にも落語との多くの共通点があると思っています。僕にとってはひとり芝居には落語が、落語にはひとり芝居が、大いにプラスになっています」

 そして、みなみに落語の助言をおこないながら、都度共演を果たしてきた真打の立川談四楼。今回も50年以上のキャリアを存分に発揮し、会に華を添える。

談四楼「世の中のありとあらゆるものは落語で解決します。人の営みを描きながら、人は失敗するけども辞められない生き物なんだと、否定もせず、肯定もしない芸能が落語なんです。だから、お客さんも『あるある』と共感し、笑いも起きるんですね。

 今回は俳優2人の間に私が挟まる形ですが、風間さんは言うまでもなく、みなみさんも落語の本質を捉えており、役の掘り下げ方などはさすがの一言。きっと驚かれると思います。一方でお客さんは彼らセミプロとプロの差も観にくるはず。どこで魅せるかって? それは観てのお楽しみですよ」

(取材・文:小笠原大介)

あなたが一番、プレゼントをあげたい人やモノはなんですか?

風間杜夫さん
「何が可愛いって、孫ほど愛しい存在はありません。そんな孫達は、テレビを観て僕の仕事を理解してはいるのですが、まだ“舞台に立っているジイジ”の姿を観たことがありません。4人の孫のうち3人がようやく小学生になりました。今度こそ孫に舞台を観せたいと、来年2月『バンズ・ヴィジット』日生劇場のチケットを用意しています。この舞台を観て、きっと楽しんでくれるだろうし、ジイジをもっと好きになってくれるに違いないと、今から待ちに待っている“あげたいプレゼント”です」

立川談四楼さん
「恩返ししようにも、両親も師匠も死んでしまってもういない。つまりは叱ってくれる人がいなくなったわけで、私はいま野放しだ。モノもカネもないので、妻子に残せない。彼らは覚悟しているようだが、そうなると芸しかない。落語だ。これは残せる。弟子や後輩が欲しいと言えばだが。幸い望む者がいるので、いま盛んに稽古をつけている。ダメ出しもする。うるさく煙ったがられるくらいに。残すにはそうするしかないからだ。消去法でそうなったわけだが、なかなかのプレゼントだと思っている」

かはづ亭みなみさん
「両親に温泉旅行をプレゼントしたいです。今こうして私が俳優や落語の仕事ができるのは、両親が私の3歳の息子を孫もりしてくれるからです。撮影で朝が早かったり、落語会で帰りが夜遅くても、両親が足腰痛めながら(笑)息子を見てくれています。感謝しかありません。そんな2人もコロナ以降すっかり旅行に行かなくなってしまいました。豪華な温泉旅行で日頃の疲れを癒して欲しいです! まだまだお世話になる予定ですけれど……」

プロフィール

風間杜夫(かざま・もりお)
49年4月26日生まれ、東京都出身。72年、銀幕デビュー。つかこうへい演劇作品の主要キャストとなり、映画『蒲田行進曲』やドラマ『スチュワーデス物語』の教官役で人気を博す。96年の舞台で落語家を演じ魅了されて以来、03年には新宿末廣亭、06年には明治座『風間杜夫の平成名人会』など精力的に高座に上る。

立川談四楼(たてかわ・だんしろう)
51年6月30日生まれ、群馬県出身。70年、立川談志に入門。75年に二ツ目昇進、談四楼を名乗る。80年、NHK新人落語コンクール 優秀賞受賞。83年、落語立川流・真打昇進。90年には小説集『シャレのち曇り』で作家デビュー。著書多数。

かはづ亭みなみ(かはづてい・みなみ)
86年3月9日生まれ、石川県出身。桐朋学園芸術短期大学卒業後、劇団新宿梁山泊など舞台を中心に、映画・テレビ・CM等、幅広く出演。三納みなみとして石川と東京を2拠点に俳優活動をおこなう傍ら、高座名・かはづ亭みなみとして落語会を開催。

公演情報

浅草ごろごろ落語会

日:2022年12月4日(日)14:00開演(13:30開場)
場:雷5656会館ときわホール
料:4,000円 シニア割[60歳以上]3,500円 25歳以下2,000円(全席指定・税込)
HP:https://eikokikaku.com/
問:永恒企画 tel.090-8189-9047(9:00~18:00)

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