「この芝居は、ちょっと違うらしい」 作品から生まれる希望を届けたい! 動くことで生まれる力を信じる「演劇集団プロジェクト動」

「この芝居は、ちょっと違うらしい」 作品から生まれる希望を届けたい! 動くことで生まれる力を信じる「演劇集団プロジェクト動」

 演劇制作を通じて関わる人たちを元気に!という熱い思いで活動を続ける「演劇集団プロジェクト動」。本作は、少年・龍弥が縄文時代にタイムスリップしたことから、人とのふれあいを知り、天災を乗り越え成長していく姿を通して、コロナ禍の現代に人と人との交流の大切さを伝えていく壮大な物語だ。代表の龍秀雄をはじめ、スタッフ、キャストの面々が意気込みを語ってくれた。


龍「コロナ禍・戦争・天災と続く現代で、悲しみを超えて希望を持ち、前を向いて歩いていこうというメッセージを込めて一生懸命作っている冒険アドベンチャーです。舞台と客席が一体となり、縄文時代の豊かな文化と知恵を通して、生きる活力を見出して頂けたら。元気を届けられる芝居を目指していま
す!」

奥土居「日巫女役で歌わせて頂きます。作曲も担当していて、胸塞がる今の世の中を打ち破る強さと、包み込む優しさの両方を楽曲と歌で表現したいです」

岩間「日巫女の後を継ぐことになる咲耶役を演じます。劇中、迷い悩みながら自分が生まれた意味を見出していく大事な役どころなので、想いを込めて大切に歌いたいです」

おぎの「龍弥の祖母を演じます。自分さえ良ければという風潮が強まってしまった時代に、まず相手を思いやる大切さを描いた作品に出会えたので、その思いを伝えたいです」

渡口「舞台監督の阿保さんが『龍弥にピッタリだ』と言ってくださったことからこの舞台に参加させて頂くことになりました。ご縁に感謝して、龍弥と一緒に自分も成長していけるように頑張ります」

阿保「家族の大切さ、生きる尊厳が描かれた作品を読み、座長の魂のこもった演出に感動している時に、息子の馴染みの店で渡口くんに出会ったのは運命だなと。自分自身も大きな怪我をして挫けかけていたところに、もう一度やれるかもしれないと思わせてくれた。座長と脚本の門田くんが命を削って生み出している芝居を、たくさんの人に観ていただきたいです」

門田「台本は今、第9稿ですが、稽古で得たものを加えて更に書き直している最中です。世の中の流れに不安と何もできないことに諦めを感じていた時期もありました。ですが、座長に『だからこそ今動こう! 希望を伝えよう、諦めちゃいけない』と言ってもらい、人が大事にしなければいけないものは何なのかを必死に考えながら書きました。多くの方にこの想いを共有してほしいと願っています!」

取材・文:橘 涼香 撮影:山本一人(平賀スクエア)

プロフィール

奥土居美可(おくどい・みか)
長崎県佐世保市出身。吉田拓郎「人間なんて」のカバーが大ヒットを記録。現在はジャズシンガーとして活動。

岩間沙織(いわま・さおり)
1984年、アイドルグループ「セイントフォー」のメンバーとして「不思議Tokyoシンデレラ」でメジャーデビュー。グループ解散後は女優・歌手として活躍。 

おぎのきみ子(おぎの・きみこ)
神奈川県出身。舞台芸術学院39期生。数多くの舞台・映画・ドラマにする実力派女優。

渡口和志(とぐち・かずし)
大阪府出身。秋元康プロデュース「吉本坂46」2期⽣。2021年から俳優活動を本格的にスタートし、活躍の幅を広げている。

阿保龍一(あぼ・りゅういち)
杉良太郎のもとで殺陣に取り組み、数々の映画・ドラマ・舞台に出演。その豊かな経験を本作では舞台監督として発揮。

門田 学(かどた・まなぶ)
高知県出身。俳優としてCM・ドラマに多数出演。本作品では脚本も担当し、豊かな才能を示して活躍中。

龍 秀雄(りゅう・ひでお)
国内の舞台・映像作品に留まらず、スペイン・バルセロナオリンピック芸術祭参加など、世界に活躍の場を広げ、2,500以上の出演キャリアを持つ。

公演情報

演劇集団プロジェクト動『縄文のひびき ~天の渦、地の渦、海の渦~』

日:2022年10月26日(水)・27日(木)
場:保谷こもれびホール 小ホール
料:3,800円(全席自由・税込)
HP:https://project-dou.com/
問:演劇集団プロジェクト動 mail:xuementian92@gmail.com

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