錦織一清 演出『シャイニングモンスター』続編決定! 歌・ダンス・笑いで描く“妖”たちのポップな世界

 畠中恵の時代小説『しゃばけ』を錦織一清の演出で昨春舞台化し、好評を博した『シャイニングモンスター』。舞台は“妖(あやかし)”が暮らす江戸の町。病弱な問屋の若だんなと、彼を取り巻く妖たちのもとに、難事件が舞い込み――。続編となる今回、犬神・佐助役で続投する小沼将太と、屏風のぞき役で初参加の瀬戸祐介に話を聞いた。

小沼「続編と聞いて、またこの作品ができるんだという喜びと、前回はじけ過ぎたので大丈夫かなという不安もありました(笑)。でも瀬戸くんをはじめ新しい人も加わるので、何か化学反応が起きるのではと期待しています」

瀬戸「時代劇だけどファンタジーで、歌に笑いもあって、すごくポップに描かれている。キャラクターが生き生きしてて、観ていて何だか愛おしくなる作品だなと感じました。僕は初参加だけど、役者仲間がたくさんいて、彼らと共演できるのも嬉しいです」

小沼「チームワークはすごく良いですね。ただ僕の性格上、弄られがち。前回は楽屋で笑いを取らなければいけない雰囲気ができていて、本番より楽屋の方が大変だった記憶があります(笑)」

 2人が扮するのは人ならぬ“ 妖”で、作品の持つファンタジックな世界観を大きく担う。

小沼「一度演じている分、やりやすい部分はありますね。一方でもう少し犬神らしく犬っぽさがあってもよかったのかなと、前回の反省点もあって。そこをどう表現するかが今回の課題です」

瀬戸「屏風のぞきは衣裳が誰よりも派手なので、しっかり着こなして妖らしさをお見せできれば。ただ原作ものではあるけれど、かなり自由度の高い現場だと聞いていて。原作に囚われ過ぎず、このメンバーでできることを大切に作っていけたらいいですね」

小沼「錦織さんの演出はすごく自由で、色々挑戦させてくれるし、台本から逸脱するようなこともよくあって。ある時、錦織さんの指示通りにギャグをやったら、客席で錦織さんだけ笑っていたということもありました(笑)」

 舞台は浅草花劇場にて7月30日よりスタート。計12公演を一気に駆け抜ける。

小沼「前回を超える舞台をお見せしたい。そして夏の暑さに負けない熱量を、みなさんにお届
けできたらと思っています」

瀬戸「すごく親しみやすい作品で、全く原作を知らない人でも楽しめるはず。劇場は浅草で楽しいことがいっぱいありそう。ぜひ劇場で生の舞台の魅力を味わってもらえたらと思います!」

(取材・文:小野寺悦子 撮影:山本一人(平賀スクエア))

7月7日は七夕。もしも願いがなんでも叶うなら……どんなお願いをしますか?

瀬戸祐介さん
「施設に入っているおばあちゃんとコロナの感染対策で2年ほど面会が出来なくなってしまっているので、手紙や写真などではなく、実際に会って顔を見て近況などを話したいです。あ、でもなんでも叶うのであれば、おばあちゃんは働き者だったので、また畑で作物を育てたり、車を運転させたりしてあげれたらいいですね」

小沼将太さん
「“人の心を読む力” 芝居をやっていて相手の心を読めたら最強かなと思います。セリフに書かれてる気持ち、感情は台本で分かりますが、演じてる本人の本心、気持ちがわかったらすごい芝居が出来るんではないかなと思います。まして今は稽古中マスク生活です。表情が分からないのも大変なのでそんな能力があったらなと思いました!!」

プロフィール

小沼将太(おぬま・しょうた)
1989年8月9日生まれ、茨城県出身。ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン 跡部景吾役で出演、注目を集める。主な出演作に、舞台『黒子のバスケ』シリーズ、『あれから』、『夜明けのうた』、『探求』など。

瀬戸祐介(せと・ゆうすけ)
1985年9月13日生まれ、神奈川県出身。2008年ミュージカル『テニスの王子様』The Imperial Presence 氷帝 feat.比嘉 鳳長太郎役でデビュー。主な出演作に、舞台『憂国のモリアーティ』シリーズ、『機動戦士ガンダム00 -破壊による覚醒-Re:(in)nobvation』、『僕のヒーローアカデミア』The “Ultra” Stageシリーズ、舞台『刀剣乱舞』など。

公演情報

畠中恵「しゃばけ」シリーズ presents シャイニングモンスター 2nd step~てんげんつう~

日:2022年7月30日(土)~8月4日(木)
場:浅草花劇場
料:9,500円(全席指定・別途ドリンク代・税込)
HP:https://www.lol-w.com/shiningmonster2/
問:株式会社Lol mail:info@lol-w.com (平日11:00~18:00)

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