D☆Dメンバーに加え、宝塚歌劇団出身の宇月颯、舞羽美海が参戦! すべてのダンサーが“主役”。ダンス愛がたっぷり詰まった舞台が今再び!

 「すべてのダンサーが“主役”」。そんなキャッチコピーのもと、パフォーマンスユニット「DIAMOND☆DOGS」が作り上げてきた『ODYSSEY』。2013年にショーケース作品として初演され、2019年にはダンスのみならず、歌のパフォーマンスも盛り込んでの上演が好評を博した。
 3回目の上演となる今回は、曲も変われば、宝塚歌劇団出身の宇月颯と舞羽美海ら、実力派ゲストを迎えるということで、また新たな印象を与える作品になりそうだ。

中塚「今作は“時”をキーワードに、1幕はタイムスリップをテーマにしたダンス主体の構成。過去の英雄たちに出会って知る色々な英知や生き様を受けて、そこからどう未来に向かっていくかを表現したい。2幕は歌とダンスで、お客様にほっこりしていただけるストーリーものを。生みの苦しみを味わっている最中ですが、今こそ、エンターテイメントを届けたいです」

 取材中、宇月はジャンヌダルク、舞羽はクレオパトラとして踊る場面があることが初めて明かされた。驚きつつも、ふたりともその挑戦に胸を膨らませているようにも見えた。

宇月「すごく楽しみ! 私は男役として踊っていた時期の方がまだ長いので、ジャンヌダルクのような勇ましさは持ち合わせている気はしていて。自分の持っているものを最大限に引き出していただきながら、自分自身も楽しみたいです」

舞羽「私はダンスが好きで、退団後もダンス公演に出たいと思っていました。森新吾さんのご縁で、またDIAMOND☆DOGSさんと共演させていただけて。体づくりをしっかりしなくては……という焦りもありつつ、観ているお客様も絶対に楽しんでいただける公演になるという確信があるので、皆さんに必死に食らいつきながら頑張りたいですね」

 ここで改めて、3人にとっての「ダンスの魅力」を聞いてみた。

宇月「はっきりとした正解があるわけでもなくて、だからこそ、観る方によっていろいろな感じ方や発見がある。踊る側も踊るたびに発見と出会いがあって、面白い。だから、私はずっとダンスとどこかでつながっていたいと思います」

 コロナ禍の終息がまだ見通せない中、観客に届けたいメッセージを尋ねると。

中塚「エンターテイメントは、必要だと思ってくださる方には本当に必要なものだと思います。劇場に来てくださったお客様に心から楽しんでいただけるよう、僕ら自身も楽しんで作品を作っていきたい。劇場でお待ちしています!」


(取材・文:五月女菜穂 撮影:岩田えり)

“忘れられない夏の思い出”を教えてください

中塚皓平さん
「コロナ禍でここ2年は行けていませんが、毎年メンバーと川にバーベキューに行きます。ある年、リーダーを持ち上げて川に投げたら指輪が…懸命に探しても見つからず、諦めて遊んでいたら……あるメンバーを川に投げて上がってきた彼の手にはリーダーの指輪が!!! いまだにその時の様子が頭に鮮明に残っています!」

舞羽美海さん
「高校生の時まで毎年夏は、バレエの発表会でした。暑い中レッスンに通う道中、必死で練習して、緊張する中で一回だけの本番! いい思い出です。
 特に忘れられないのは2012年の夏です。『フットルース』のミュージカルを上演していたのですが、毎日毎公演が本当に楽しくて、台詞、音楽、振付、フィナーレナンバー、全てが大好きでした。公演中に私の誕生日(8月22日)で、宿泊先で0時に同期にお祝いしてもらい、ファンの方に祝って頂き、出演者の方に楽屋で、舞台上でも生バンドで祝って頂き、終演後にサプライズでまた出演者にご飯やさんでお祝いして頂きました。こんなにも嬉しい涙が出る誕生日は初めてでした。大好きな雪組の方、大好きなファンの方に感謝感謝の夏! 一生忘れません!!! いまだに夏といえば、博多の夏が出てきます」

宇月颯さん
「3年前の宝塚を退団した年の夏は忘れられません。宝塚時代、毎日稽古と公演の日々で、日中長い時間、外を歩く事がほとんどなかったのですが、生活スタイルが一変し、日中出歩くことも多くなり、“夏の昼間ってこんなに暑いんだ!”と驚きました! しかも私、毎年のように夏の最高気温をたたき出す、埼玉県熊谷市の出身なのですが、今の夏の暑さは耐えられません!(笑) 夏が暑いなんて当たり前の事なのですが、こんな当たり前にも気づけていなかったので、この年は今まで以上に夏を感じる事が出来、忘れられない夏になりました!」

プロフィール

中塚皓平(なかつか・こうへい)
1986年5月16日生まれ、千葉県出身。3歳からモダンバレエを始め、数々のダンスコンクール受賞歴を持つ。2007年にDIAMOND☆DOGSに加入。長身を生かしたドラマティックなダンスに定評がある。D☆D以外での活動も多岐にわたり、2020年『グッバイ・エイリアン』で主演を務める。近年は宝塚歌劇団の振付も手掛けるなど、振付家としても活躍。

宇月 颯(うづき・はやて)
1985年4月17日生まれ、埼玉県出身。5歳からクラシックバレエを始め、2004年宝塚歌劇団入団。演技・歌・ダンスの三拍子そろった実力派として活動し、2017 年ミュージック・パフォーマンス『MOON SKIP』で主演の後、2018年5月に退団。近年の舞台出演作に『ル・シッド』、『エリザベートTAKARAZUKA25 周年スペシャル・ガラ・コンサート』など。

舞羽美海(まいはね・みみ)
8月22日生まれ、兵庫県出身。2005年宝塚歌劇団に入団し、2011年雪組トップ娘役に就任する。2012年の東京宝塚劇場公演『JIN – 仁-』/『GOLD SPARK! ―この一瞬を永遠に―』で、惜しまれつつ退団。近年の舞台出演作に『ル・シッド』、『Fate/Grand Order THE STAGE – 冠位時間神殿ソロモン-』、舞台『鬼滅の刃』、『ダンスカンタービレ2018』など。

公演情報

博品館劇場
ENTERTAINMENT SUPER DANCE THEATER『ODYSSEY 2021』

日:2021年10月6日(水)~13日(水)
場:博品館劇場
料:9,000円(全席指定・税込)
HP:http://theater.hakuhinkan.co.jp
問:博品館劇場 tel.03-3571-1003

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