京都を拠点に活動してきたエンターテインメントグループKYOTO SAMURAI BOYS(KSB)が、この春東京にて有終の美を飾る。
「平安神宮敷地内にある専用劇場で、ロングラン公演を行ってきました。歌あり、ダンスあり、お芝居あり、アクロバットありの、誰も観たことがないようなパフォーマンスです。初めは本当にお客さんが少なくて、河原町の街頭に立って手渡しでチラシを配っていましたね。そうして少しずつ動員が伸びて……」と、team若葉のリーダー・泰江和明は微笑みながら振り返る。着実にファンを増やしていたKSBだが、新型コロナウイルスの影響を受け2020年5月に無期限活動休止を決定。今回は2年振りの再結集であり、メンバーたちにとって巣立ちの公演となる。
「僕たち、同じマンションに暮らしながら活動していたんですよ。こんなことって普通ないですよね(笑)。18人のメンバー全員がとにかく仲が良くて、いつもKSBについて話し合っていました。今でも家族であり、ライバルであり、戦友であり、大切な仲間です」
それぞれの道を歩むことになったメンバーだが、再結集は全員の願いでもあったという。
「活動休止になる前、(構成・演出の)豪さんが『もう一度成長した姿で集まろう』と言ってくださったのが、僕らにとってすごく大事な言葉でした。それに向かって頑張ろうと思えましたし、みんながこの2年でどういう風に変わっているのかも楽しみです」
また、泰江に現在の心境を尋ねると「やっぱり一番はKSBに恩返しがしたいんです」と言う。
「KSBでは400回以上も劇場公演をやらせていただいたんです。どの界隈の人にお話を伺っても、お客さんの前で本番をすること以上の経験はないと仰っしゃいます。あの試行錯誤の日々は本当にかけがえのないものだったのだなと、むしろKSBを離れてから強く感じるようになりましたね。だからこそ、この2年でさらに成長した姿でパフォーマンスをすることが、僕なりの恩返しなのかなと思っています」
400回を超える公演と、それぞれが培った2年間の集大成。KSBのメンバーにとっても、また観る者にとっても、特別な時間となることは間違いないだろう。
「京都でずっと力を蓄えてきた僕たちが、この2年でさらに成長した姿でお届けする約束の舞台です。初めてKSBを観る方にも絶対に損をさせないすごいパフォーマンスにしますので、楽しんでいただけたらと思います」
(取材・文:いつか床子)
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プロフィール
泰江和明(やすえ・かずあき)
1994年12月19日生まれ、大阪府出身。2019年8月に幕を開けたKYOTO SAMURAI BOYSのteam若葉のリーダーとして就任。フィジカルとテクノロジーが融合した新世代ノンバーバルパフォーマンスを武器に、京都平安神宮敷地内の専用劇場にて、411回もの公演を行った。また、劇場外でも「東京ガールズコレクション2019 AUTUMN/WINTER」、「京都国際マンガ・アニメフェア2019」、「STAGE FES 2019-2020」など多数のイベントに出演。2020年5月にグループの無期限活動停止が発表されるも、舞台俳優として2.5次元作品を中心に着実にキャリアを重ねる。
代表作にミラクル☆ステージ『サンリオ男子』柏木智博役、ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』〜うずまきナルト物語〜奈良シカマル役、ミュージカル『新テニスの王子様』入江奏多役などがある。映像作品への出演も多く、テレビドラマ『コンフィデンスマンJP』や『號哭のカタストロフ』、映画『血まみれスケバンチェーンソーRED』などに出演。特技はダンス、アクロバット、ダブルダッチ。
公演情報
KYOTO SAMURAI BOYS 東京見参 〜天〜
日:2022年3月25日(金)~4月3日(日)
場:Mixalive TOKYO Theater Mixa
料:全team見参公演8,000円 各team公演5,000円(全席指定・税込)
HP:https://www.samuraiboys-project.com/
問:ネルケプランニング https://www.nelke.co.jp/about/contact1.php