Case.164 サプライズを眺める私たち
ハプニング1
舞台を観劇しにいったら、カーテンコールで、並んでいた役者がとつぜん喧嘩を始めた! どうしよう!?と不安になっていたら、どうやら誕生日ドッキリだったらしく照明が消えて、嬉しそうにケーキを持ってくる役者たちと、安心する誕生日の役者。観ている私たちは、役者の誕生日を知る由もないので、とりあえず拍手するしかない。さぁ、どうする?
ハプニング2
祝福の気持ちで拍手をしていたら、誕生日の役者は恥ずかしそうにお客さんに向かって「関係ないのに付き合わせちゃってすみません……!」と腰が低い雰囲気。終演後のロビーでは、その役者がペコペコしながら誕生日を祝われたそうに待っていた! さぁ、どうする!?
ハプニング3
「楽屋でやれよ」と思わず客席から言ってしまった! すると、舞台上の役者たちに聞こえてしまったみたいで、顔を真っ赤にした。まずい、思ったことを口に出してしまった! 終演後のロビーでは、申し訳なさそうにした誕生日の役者がいる! さぁ、どうする!?
⇛C 「私はおめでとうと思っていました」と伝える〈CLICK〉
⇛D 「楽屋でやればよかったと思います」とダメ押し〈CLICK〉
診断結果
A サプライズ大成功タイプ
サプライズってよくわからなくても立ち会えると幸せなものですよね! カーテンコールを私物化してるなんて思いませんよ! 劇も面白かったし、誕生日なのですから! だから拍手もするし、ロビーでも誕生日を祝えます。あぁ、あなたは、なんて素敵な方なんだろう!
〈ラッキー焼酎の割り方〉ソーダ割……飲みやすい
B サプライズまあ成功タイプ
まぁ、まぁね、みんなが祝っていたら祝いますよ。同調圧力もありますし。だけど、ロビーではさすがに……劇の余韻もありますし、誕生日だとしても関係ないし。こっちは誕生日を祝いに来たわけじゃなくて、お金を払って劇を観に来たわけですから。でもおめでとう!
〈ラッキー焼酎の割り方〉ロック……酔うのに気をつけて
C サプライズ分裂タイプ
それは怖いですよ。客席では野次を飛ばしつつ、ロビーに行くとまるで他人のフリして好感度を稼ぐなんて! 言われた誕生日の役者は、祝福してくれているお客様もいてくれたんだ……とそれはそれは嬉しい顔をするでしょう。その楽しみ方、あなたの血は何色ですか!
〈ラッキー焼酎の割り方〉お湯割り……ちびちびいける
D サプライズ恨み節タイプ
もう嫌なんですね、サプライズが。やるのも祝うのも。だから全体でも言うし、個人的にも伝える。そこまでいくと、一貫していて逆に気持ちがいいです。なんだかサプライズなんてやってすみませんでした。祝いたい、喜ばせたい、という純粋な気持ちだったんです。
〈ラッキー焼酎の割り方〉ビールで割る……韓国のやり方!
今月のお言葉
何もいらない。体があれば表現できる。
―――――田中 泯(ダンサー)
イラスト展に尽力してくださったFさんがカンフェティを退社しました。そこで僕はYさんと相談して、Fさんの最終出社日にこっそりカンフェティ本社に忍び込んで、サプライズを計画したんです。朝の定例会最後に、僕が花束を持って堂々登場! したんですが、カンフェティ編集部以外の、面識のない方が30人以上! ムズい空気でした。サプライズって一体なんだろう。Fさん、本当にありがとう。編集後記も見逃すな。
プロフィール
松居大悟(ゴジゲン主宰)
11月20日(水)~ 12月1日(日)、
ゴジゲンご来場ありがとうございました。
J-WAVE「JUMP OVER」毎週(水)26時~27時。