Case.160 ビラを配るのは君のため
ハプニング1
朝、仕事で出かけるときに、駅前で劇団の人たちがビラ配りをしていた。そういえばこの街にも小劇場があるもんなぁ。推しの劇団がやるタイプの劇場ではないし、その劇場に行ったこともない。けど観劇ファンとしては応援したいな。ビラをもらうの恥ずかしいし、そろそろ電車が来るから急がないと……
さぁ、どうする？
ハプニング2
ビラをもらうと「ありがとうございます！」と言われて、「劇の内容についてお伝えしたいんですけど」とグイっと話しかけられてきた。どうしよう、もらってしまったばかりに！ 電車が来てしまうから、長話はできないけど、せっかくビラをもらったからには話を聞いてみようか。
さぁ、どうする!?
ハプニング3
夜、仕事が終わって、クタクタで駅前に戻ってくると、なんと、まだ朝と同じ人たちがビラを配っている！ ええ、どういうこと!? 朝からずっと配っていたのか、それともこの通勤ラッシュの時間帯を見定めて配っているのか。どちらにせよ、この劇団の人たちが頑張っているのは間違いない！
さぁ、どうする!?
診断結果
A 夏を迎えに行くタイプ
何かが始まりそうな予感がしたら、そこに飛び込んでいくべきですよね。夏はまだまだ始まったばかりですから。とくに劇団は、口コミとか知り合いとかから以外では知る機会が少ないですから。最寄り駅でそういう出会い方をしたら、観劇好きとしては気になりますよね。
〈ラッキーラーメンの一口目〉スープ……れんげでね
B 夏から逃げだそうタイプ
観劇は好きですけど、やっぱり小劇場は、個人の感性がものを言いますからね。なので、ちょっと苦手な気持ちになったら、できるだけ近づかない方が安全かもしれません。人を描く目線と、その人自身の距離感って、なんとなく似ているものですから。夏からも逃げだそう！
〈ラッキーラーメンの一口目〉味玉……口をリセットさせてから
C 夏始まりましたタイプ
朝は見過ごしても、夜にまだビラ配りしていたら、気になってきますよね。そこでもらってみて、なんなら話し込んでみて、その劇団へ懸ける信念というのは、聞いてみたいものがあります。そこで盛り上がって、舞台を観にいってみて、物語はそこからかもしれません。
〈ラッキーラーメンの一口目〉めん……ズルズルっとね
D 夏というより私がルールだタイプ
なにか会社で嫌なことがあったんですかね……。たしかに、ビラ配りと言うのは非常にグレーなところでありますから、道路使用とか、そういう許可はなんとも言えません。そこを詰めると、きっと彼らは何も言えず静かに退散することでしょう。きびしい！
〈ラッキーラーメンの一口目〉チャーシュー……いきなりチャーシュー!?
今月のお言葉
天才とは、システムのエラーである。
―――――パウル・クレー（画家）
最近、駅前で劇のビラ配りしている方を見るんですよね。心の奥で「がんばれ」と応援しながら、遠くから見守っています。ということで、こういった心理テストに致しました。こちらは新宿で映画の撮影中です。新宿で頑張ってるモジャモジャがいたら僕ですので、ビラは配ってませんが、遠くから応援してもらえたら嬉しいです。夏なんて、気づいたら始まって終わってしまうから、色々飛び込んでいきましょう。季節のエラーが起きる前に！
プロフィール
松居大悟（ゴジゲン主宰）
8月12日（月・振休）～16日（金）、
NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」観てください。
J-WAVE「RICOH JUMP OVER」毎週(水)26時～ 27時。