Case.143 知り合いとの距離感
ハプニング1
観劇するために最寄り駅に降り立つ。すると前方に、一度話したことのある観劇知り合いが歩いている。きっと同じ舞台を観劇するんだろう、話しかけてみようかな? だけど、名前も連絡先も知らない、なんとなく顔見知り程度だ……。気まずくなったら困るなぁ。さぁ、どうする?
◇ハプニング2
「あー、どうも~。観劇ですか?」と、こちらと同じぐらい低体温で、並んで劇場に向かうことに。注目している俳優のことなどひとしきり話しているが、どうも名前がわからないので、会話の流れに詰まる。でも今さら名前聞くのも失礼だよな……。さぁ、どうする!?
◆ハプニング3
気まずくなっても微妙なので、少し距離をとって、話しかけないまま劇場へ向かう。やはり同じ舞台の観劇だったようで、知り合いは受付に並んだ。まずい。このまま後ろに並ぶと、知り合いなのに一言も話さないという変な状況になってしまう! さぁ、どうする!?
診断結果
A 世界中が知り合いタイプ
そこまで何かを期待したり案じたりしなくていいんですよね。とりあえず顔見知りなら話しかけて、なんとなく情報交換して、それで別に気まずいとか考えなくていいんだ。舞台が好き、というだけでそれだけでも十分な共通の話題なのですから。世界中が友達です!
〈ラッキー欧州〉オランダ ……背が高くてオレンジ
B 知り合いを友達にタイプ
なんとなく悪いことをしていると思ったのですかね。相手の名前を知ったフリしているのに、罪悪感を抱いてしまったのでしょう。きっと、向こうも自分の名前を覚えてないです。なので、自分を名乗ってから相手の名前を聞くのもいいかもしれません。人付き合い難しい!
〈ラッキー欧州〉イギリス ……演劇に熱い
C 流されるままに知り合いタイプ
わざわざ避けるのも変ですからね。なんとなく歩いていって、受付で話しかけても、すぐ劇場に入れるので、ちょうどいい距離感かもしれません。もし当日精算だったら、受付で名前も把握することができますし。席が隣だったら嫌ですね。さあ、舞台を楽しみましょう!
〈ラッキー欧州〉フランス ……芸術の街だ
D 知り合いなんていらないタイプ
僕はそうしてしまいます……。なぜでしょうか、話すことより気を使う方に疲れるからかもしれません。だから、早めに着いたとしても、席が微妙なところになってもいいから、周りで時間をつぶして開演ギリギリに行ってしまう派です。みんなは真似しないでくれ!
〈ラッキー欧州〉イタリア ……意外とシャイ
今月のお言葉
美しい景色を探すな。
景色の中に美しいものを見つけるんだ。
―――――フィンセント・ファン・ゴッホ( 画家)
ゴッホはオランダ人なんですよ、だけどオランダで評価されずにフランスで評価されたことに、オランダは後悔しているらしいんです。いきなりオランダの話ししましたが、行ってたんです。ロッテルダム国際映画祭に参加していました。海外に行ったのも5 年ぶりだったし、なんだかすごくいい時間でした。海外に届けられるような作品を作るのっていいなぁと思いました。駅から劇場までそわそわしてるやつのくせに、国境を越えようとしている!
プロフィール
松居大悟(ゴジゲン主宰)
NHK おかあさんといっしょ『ファンターネ!』放送中。
J-WAVE「JUMP OVER」毎週(水)26時~27時。