
ONEOR8「台所の女たちへ」が、2026年9月26日(土)~10月12日(月)まで下北沢のザ・スズナリにて上演される。
軍事産業で財を成したフタムラ製作所、三代⽬である⼆村儀之介の屋敷。
舞台は儀之介が亡くなった通夜当⽇、その台所である。
喪主を務めるのは妻の美代。彼⼥は第⼆次世界⼤戦で両親を亡くし、⼥中として⼆村家に雇われた。
戦争被害者の美代が軍事会社の⼥中になるという⽪⾁のような運命と、「戦争で儲かる会社などあってはならない」と世襲問題に悩む儀之介。
戦争に翻弄されながら出会った⼆⼈は 60 年前に結ばれ、やがて⼀⼈娘の千⾥を授かる。 千⾥を始め、儀之介の妹たちや姪っ⼦たちとともに、台所で思い出話に花を咲かせていると、とある年輩の⼥性が娘を連れて弔問にやってくる。
それは 40 年前の、⼆代⽬の通夜の出来事……
跡継ぎ問題に揺れる⼆村家に、「儀之介さんの⼦供を授かった」とやってきた⼥性だ。 フタムラ製作所は儀之介を最後に世襲は途絶え、現在は⼈の⼿に渡っている。
この屋敷も儀之介の死をきっかけに取り壊すことになっていた。
これは⼆村家の衰退と、跡継ぎ問題に揺れながら台所を守ってきた⼥たちの、60 年の物語である。
本作は、劇団にとって初となるザ・スズナリでの3週間公演。ONEOR8にとって大きな挑戦となる。
さらに今回は、まったくタイプの異なる魅力を持つ客演陣を迎え、2チーム編成で上演し、劇団の持ち味である濃密な会話劇に、多彩な表現者たちが新たな息吹を吹き込む。
客演には、明るく親しみやすい存在感で長年にわたり幅広い世代に愛され、舞台・テレビ・ミュージカルと多方面で活躍を続ける榊原郁恵、映画・テレビドラマ・舞台と数多くの作品で確かなキャリアを重ね、温かさと芯の強さを併せ持つ演技で観客を魅了してきた音無美紀子、『ONE PIECE』モンキー・D・ルフィ役や『ドラゴンボール』クリリン役などで広く知られ、声優としてはもちろん舞台俳優としても唯一無二のエネルギーを放つ田中真弓、そして『サクラ大戦』シリーズや吹替など幅広い分野で活躍し、凛とした存在感と豊かな表現力を備えた高乃麗らを迎える。
それぞれ異なるフィールドで第一線を歩んできた俳優たちが、ONEOR8の作品世界の中でどのように響き合うのか。劇団の新たな節目となる公演に期待が高まる。
作・演出 田村孝裕 コメント
人は誰しも、立場や役割の中で生きています。
親や子、夫や妻、友人や知人、先生や生徒、上司や部下、ネット上の他人など…
男や女は今、性別に縛られることのない時代へと移り変わりましたが、
かつては強烈な格差があり、立場や役割が宿命づけられていた。
本作は戦後間も無くして出会った夫婦の、令和に至るまでの物語です。
今だからこそ、それらを乗り越えようとする夫婦の姿を表現したいと思った次第です。
また本作は「恩田組」「山口組」と称し、ダブルキャストでの公演となります。
劇団員の恩田隆一と山口森広が、自身の座組のキャスティングも行いました。
それぞれの魅力が満載で、とても贅沢な座組です。
同じ作品でも、まるで違う面白さと堪能していただければ幸いです。
公演概要
ONEOR8「台所の女たちへ」
【日時】2026年9月26日(土)~10月12日(月) *9/26-10/4 恩田組 10/5-10/12 山口組で上演
【会場】ザ・スズナリ
【作・演出】田村孝裕
【出演】
<恩田組>
恩田隆一、和田ひろこ
田中真弓、井上加奈子、西山水木、福島マリコ、上田桃子、福圓美里、内山ちひろ、高畑こと美、中野渡亜未、高乃麗
<山口組>
山口森広、冨田直美
音無美紀子、駒塚由衣、大草理乙子、かんのひとみ、幸田尚子、高野ゆらこ、工藤さや、里内伽奈、米田マナ海、榊原郁恵
【料金】全席指定・税込
一般前売 6,500円/一般当日 7,000円
U-25(25歳以下) 4,000円
電子チケット特別価格 6,000円
【チケット発売開始】7月25日(土)10:00~ カンフェティにて取扱
詳細はONEOR8公式サイトでご確認ください
ONEOR8とは
ONEOR8(ワンオアエイト)は、田村孝裕、恩田隆一、和田ひろこ、野本光一郎、冨田直美、伊藤俊輔、山口森広の計7名で構成される劇団。1997 年(平成9年)に池袋の専門学校舞台芸術学院の演劇部本科の卒業の際に旗揚げ。2003年に初の新宿THEATER TOPS に進出。自転車店、中華料理屋、幼稚園の職員室など、ありふれた日常的空間を舞台に、登場人物の多くは地味でどこか弱さのあるキャラクターで、普段は目を向けられることの少ない者や弱き者を打ち消すことなくたとえほとんどセリフのない役であっても、その内面の本質を見つめることを忘れない作風で高い評価を得ている。時にやさしく、時にあらわに、時に笑いをもって人間を描写し切なさややるせなさといった感情を紡ぎ出す会話劇は、その独特で柔らかな空気で客席を包み込む。現代の人間が持つ“狂気”や“影”の内面の部分もクローズアップしながら「家族」や「仲間」などの在り方や存在意義を描いている。
