劇場公開や映画祭でドキュメンタリーを発表し続けるTBS DOCSが記念碑的な舞台作品を発表。
終戦80年という節目の年、特攻隊をモチーフに、現代を生きる私たちに深く問いかける意欲作、舞台『パイロット』の上演が決定。
TBS DOCSは、地上波ドキュメンタリー「解放区」の放送、そして「TBSドキュメンタリー映画祭」の開催(2025年で第5回)を通じ、常に真の人間ドラマを追求してきました。『彼女が選んだ安楽死』や『渡邊雄太 ~傷だらけの挑戦者~』など、社会に鋭く切り込む作品を世に送り出し、その実績はドキュメンタリーをベースにした舞台化作品を生み出すにまで至りました。
現代のリアルを描き出す気鋭の脚本家・津村有紀と、緻密な演出に定評のある寺本晃輔が、特攻隊員たちの貴重なインタビュー映像を織り交ぜ、単なるフィクションを超越した、「今」を生きる私たちへ向けた戦争の切ない記憶を未来へと繋ぎます。
主演をつとめるのは類稀な表現力を持つ今江大地。特攻隊員として生きた青年・遠藤が、運命のいたずらにより2026年の「令和」の時代へタイムスリップするという難役に挑みます。共演には、井出卓也、椎名鯛造、富田翔、中染雄貴、髙橋真佳把、設楽賢、石川貴一、宇佐美真仁、寺本晃輔、吉満寛人といった実力派キャストが集結し、物語を鮮やかに彩ります。
命を捧げることが当然とされた戦時下の価値観と、「願いは叶う」と信じられる現代の価値観。時を超えて交錯する二つの時代を生きる遠藤は、自身の夢である「映画監督」への道を追い求める意義と、「生きる」ことの真の尊さを問いかけます。
青春を賭けた夢、そして愛する人。全てを捨てることが「正しい」と教えられた彼が、自由な現代で追い求める自身の夢「映画監督」の意義、そして命の尊さとは何なのでしょうか。
戦後80年、この時代を生きる「君」へ伝えたい。時を超えて交錯する2つの時代が、あなたの「生きる」意味を問うことになる空間に足を踏み入れてみませんか。過去と未来、そして夢と現実が交錯する感動の物語。あなたの心に深く響く舞台『パイロット』を、どうぞご期待ください。
これは、遠い昔の物語ではない。今、この瞬間を生きる私たちの、命の物語です。
本作は2026年2月18日(水)より赤坂RED/THEATERにて上演。順次チケットの先行販売が開始され、一般発売は2026年1月10日(土) 10:00から。
◆出演者・脚本家・演出家からのコメント到着!
■今江大地
初めまして、今江大地と申します。自分の好きなこと、そして叶えたい夢があるってすごく幸せなことで、自分に正直に生きることが楽しいに繋がると信じています。この作品と通ずるものがあると感じているので、出演できることがとても嬉しいです。
■井出卓也
「自由」という言葉は、いつの時代も人の心を照らす光のように輝いてきました。
けれど、何の枠もなく、誰もが思うままに生きられたとしてそれは本当に幸せなのか。
戦時中に限らず、現代にも見えない枷は存在します。
台本を読んで、改めて僕の考えた「自由」とは、“選択できること”。
その一つひとつの選択にこそ、人の生き方が映るのだと思います。
遠藤、そして僕が演じる田中がどんな「選択」をするのか。
ぜひ劇場で感じてください。
■椎名鯛造
初めまして椎名鯛造です。今回の作品は題材に『戦争』という歴史が織り込まれていますが『夢』も題材となっています。
あの時代、夢の為に生きる事すら出来なかった方達がいた中、令和の世の中はある程度自由に夢を追いかけられます。僕も役者を夢見て上京してきた一人です。過去への感謝と観劇してくださる皆様へ感謝を込めつつ板の上からお届けします。
演劇というエンタメで過去を忘れずに「もしも」の世界観を楽しんでいただけたらと思います。
皆様の心に残る作品になりますように。
■富田翔
今回、南役を務めます、富田翔です。
登場人物の生き様や想いを通して当たり前ではない今というものを改めて考えられる作品。
どう具現化されていくか自分自身も楽しみに、皆様に様々な想いを届けられるようしっかりと準備して臨みます。
劇場でお会い出来るのを楽しみにしています。
■吉満寛人
うだつの上がらない昭和のおじさん、飄々としてるけど心のどこかで焦りを感じている…。
私の演じる高橋は結構私と重なる部分があるような…。
皆さんに楽しんで頂けるよう精一杯演じます。お楽しみに!!
■津村有紀(脚本・プロデュース)
夢を追うことは、楽しいですが、苦しいです。
この物語の原作を書いたのは、10年ほど前。
やりたいことと現実の間で悩んでいた頃。
戦時下でさえ、人々の心には多くの夢があったはず。
時代が変わっても、思いは普遍ではないでしょうか。
10 年の時を経て、PCの中で眠っていた夢が花開くのが毎日楽しみです。
お客様の心に何かが灯せる作品を届けられますように。
■寺本晃輔(演出)
僕が今一緒に作品を作りたいと思っていたみなさんにご出演いただけることになりました。
戦後80年が経ち、こうして演劇ができる今を尊びながら、百戦錬磨のキャストとスタッフの力を借りて、脚本家が紡ぐ大きな物語に立ち向かっていこうと思います。ぜひ劇場でお待ちしております。
◆公演概要
TBS 舞台『パイロット』
【出演】
今江大地 井出卓也 椎名鯛造 中染雄貴 髙橋真佳把
設楽賢 石川貴一 宇佐美真仁 寺本晃輔 富田翔 吉満寛人
ほか
【日程・劇場】
2026年 2月18日(水)~2月24日(火)
赤坂 RED/THEATER (〒107-0052 東京都港区赤坂3-10-9 赤坂グランベルホテル B2F)
【スケジュール】
2月18日(水) 19:00
2月19日(木) 14:00★/19:00
2月20日(金) 14:00★/19:00
2月21日(土) 13:00★/18:00
2月22日(日) 13:00/18:00
2月23日(月・祝) 13:00/18:00
2月24日(火) 14:00
※ロビー開場・客席開場は開演の45分前
★…終演後にアフターイベントを予定しています。詳細は《公式HP》よりご確認ください。
【チケット】
全席指定席:11,000円(税込)
▼ファンクラブ先行
受付期間:2025年11月21日(金) 18:00~
※終了日はファンクラブによって異なりますのでご注意ください。
▼一般先行抽選
受付期間:2025年12月1日(月) 18:00~ 12月21日(日) 23:59まで
▼一般販売(先着)
受付期間:2026年1月10日(土) 10:00~ 2月15日(日) 22:59まで
▼引換券販売(先着)
受付期間:2026年2月15日(日) 23:00~ 各回開演時刻まで
※一般販売で完売の場合なし
【各種公式】
HP:https://tbs-docs.com/title/80.html
X(旧 Twitter):@pilot_TBSDOCS
Instagram:pilot_TBSDOCS
ハッシュタグ: #舞台パイロット
【スタッフ】
脚本・プロデュース:津村有紀
演出:寺本晃輔(ファーベルとルーデンス)
美術:愛知康子
照明:赤田知宏(ALOP)、坂本千晃(ALOP)
音響:田中慎也
衣裳:FUMIKO
映像投影:あこちゅあ(anopina)
作曲:大塚星太郎
演出助手:竹田紫月
制作協力:小泉沙百合
舞台監督:白石チカラ(LDA)
主催:TBS
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