「気持ちって何や? こんな柔らかいものに名前なんてあるか?」
むかいの木造アパートの隙間から、十年間、姫を見守り続ける兵士たち。
ある来訪を境に、彼らの国が崩れていく―
彼らは変態じゃない。ほんの少し恋の仕方を知らないだけ。
不器用すぎる男たちの純粋すぎて歪な恋の物語。
『極めてやわらかい道』は、2018年公開の池松壮亮 主演映画『君が君で君だ』の原作としても知られている作品。2011年にゴジゲンの第11回公演として駅前劇場にて初演、2018年に第15回公演『君が君で君で君を君を君を』としてリブートもされている、松居大悟の渾身作。
演出を務めるのはこれまで松居大悟の演出助手として『イヌの日』『アイスと雨音』『みみばしる』『Birdland』を共にしてきた川名幸宏。演出と演出助手という長年の師弟関係を通じて築かれた深い信頼により、今回『極めてやわらかい道』は川名幸宏に託された。
松居大悟の純粋さと狂気が混ざり合った独特の世界観を、繊細で重厚な作品づくりを得意とする川名幸宏の演出で描く。
出演には、2.5次元舞台から小山ゆうな・上田誠をはじめストレートプレイでも定評のある鳥越裕貴、ダンスエンターテインメント集団「梅棒」に所属し『シュガードックライフ』で地上波連続ドラマ初主演した多和田任益、圧倒的な存在感で舞台からドラマ・映画にて活躍目覚ましい荒井敦史。さらに、長友郁真、灰塚宗史、長南洸生、そして劇団「柿喰う客」中心メンバーの永島敬三、松居作品には欠かせない劇団「ゴジゲン」の本折最強さとしといった様々なジャンルで活躍する実力派俳優が揃った。
◆キャストコメント
【鳥越裕貴】
松居さんが全てを削りに削って生まれた、この作品。川名さんが松居さんとの出会った頃のタブーを破り、公演する事になった、この作品。
想いが詰まりに詰まった『極めてやわらかい道』出演させて頂ける事、本当に嬉しく思います。
プレッシャーはありますが楽しみの方が強くあります。
自分も全身全霊、純粋に作品と向き合いたいと思います。
【多和田任益】
松居さん作、川名さん演出の作品に出られると知ってからとても楽しみにしていましたが、今回の作品は松居さんの中でも身も心も削り尽くして生み出された作品であり、川名さんが上演を熱望されたと知って、心が熱くなりました。
そんな作品を、主演の鳥越裕貴をはじめとする信頼できる共演の皆様と一緒に演れることが役者として嬉しいです。そして、本多劇場は演劇の聖地であり、僕を役者にしてくれた唯一無二の思い出の地です。この作品でさらに思いを重ねた地になるよう、精一杯挑んでいきます。
【荒井敦史】
『極めてやわらかい道』参加させて頂きます。
お声がけ頂いた時から、物凄く楽しみにしておりました。稽古~本番とどうなっていくのかまだまだ未知数ですが、この素晴らしい作品に挑みたいと思います。
皆様も是非、この座組の『極めてやわらかい道』を楽しみにしていてください。劇場でお待ちしております。
【長友郁真】
身も心もボロボロになる、きっとそうなる。覚悟を持って挑まなければ作品に負けてしまう。それくらい強い作品だと思います。そんな作品に参加出来ることが本当に嬉しいです。
純粋でまっすぐな彼らの歪な気持ちをお届けできたらと思います。
同世代の方々と最高の作品を作ります! 是非劇場にお越しください!
【灰塚宗史】
『極めて柔らかい道』に出演させて頂きます。灰塚宗史です!
初演から14年、映画化から7年経って今も尚愛されてる作品に携わる事が出来てとても嬉しく思います。不器用すぎる男たちの純粋すぎて歪な恋の物語。お客様に楽しんで頂けるよう精進します。
個人的には23歳になって最初の舞台。とてもワクワクしています!
本多劇場でお会い出来ることを楽しみにしています!
【長南洸生】
上演されてから再演・映画化と多くの方が愛した今作品に参加できること、演出の川名さんをはじめ素敵なキャスト•スタッフの皆様とご一緒できることにド緊張しつつもめちゃくちゃ嬉しく光栄に思い
ます!
オーディションで、川名さんの柔らかくけれど熱い思いで話される言葉に心掴まれ、この作品をどう演出されるか僕もワクワクしています。
新たな『極めてやわらかい道』も皆様に楽しんで愛していただけるよう尽力いたします。
【永島敬三】
松居さんが二十代の時に書いた脚本はとてもザラついていて、常に声を上げながら何かをどこかに必死にぶつけているような印象でした。
三十代の川名くんがこれを優しく包み込むのか、力強く突っぱねるのか、どういった手触りで立ち上げていくのか今からとてもワクワクしています。
どうなってもボンヤリはしていられない作品になりそうなので、自分も自分の感触を確かめながら、共演者の皆さんと一緒に楽しみたいと思います。
【本折最強さとし】
ゴジゲン激動の時代の代表作といえる今作に、劇団員の僕は出演しておりません。その当時は劇団員になるかならぬかで松居と喧嘩してました。悶々とした気持ちで舞台を睨んでいた記憶しかありません。ですから今回の出演に対しては並々ならぬ運命を感じます。
同じスタートラインから極めてやわらかい道を皆で猛ダッシュしたいと思います。
やわらかいのですぐ転んだり、進まなかったりするでしょうが。でもがんばります。
◆公演概要
GORCH BROTHERS PRESENTS
『極めてやわらかい道』
【作】松居大悟
【潤色・演出】川名幸宏
【出演】
鳥越裕貴、多和田任益、荒井敦史、長友郁真、灰塚宗史
長南洸生/永島敬三、本折最強さとし
スウィング:松尾敢太郎
【日程/会場】
2025年 3月20日(木・祝)~3月30日(日)
本多劇場[〒155-0031 東京都世田谷区 北沢2-10-15]
※一部アナザー公演となり、スウィング:松尾敢太郎が出演します。灰塚宗史の出演はございません。
【チケット】
一般発売:2月2日(日) 10:00~
◎未就学児童入場不可。
◎車椅子でご来場のお客様は、ご来場の3日前までにお問い合わせまでご連絡ください。
《席種》
SS席[最前列]:9,500円
S席[中央]:8,500円
A席[前方ブロック、サイドブロック]:7,500円
B席[後列]:6,500円
U-23:4,500円
※すべて税込
※SS席:イープラスのみのお取り扱い。
※A席:お好きなブロックをお選びいただいてご購入いただけます。
※U-23:当日要年齢確認・枚数限定。イープラスのみのお取り扱い。
【劇団公式】
HP:https://www.gorch-brothers.jp/kiwamete2025_stage
X(旧 Twitter):@gorch_stage