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シェイクスピア、ブレヒト、三島らの上演を住宅街や食品工場等の非劇場空間で重ねてきたゲッコーパレードによる、劇場そのものをテーマとした劇場公演。
《劇場シリーズ》として今後展開する作品群の第一作として泉鏡花『天守物語』をメインテキストに、まずは舞台に棲まう演劇の姿を捉えます。
photo by Kenji Seo
家には人、城には妖怪、劇場には
劇場とは何か。演劇にとって劇場は無くてはならないものか。皆さんはどう思われますか。劇場で俳優を観る演劇。ある意味では当たり前の演劇を作っていくためゲッコーパレードは新シリーズ「劇場」を俳優の主宰企画として立ち上げます。本作はまさしくその「プロローグ」として、最初の観客を求めています。
劇場にやってくるのは、一人の女。いつものように彼女は舞台に忍び込むと、芝居の真似事を始めます。彼女が言葉で遊ぶうち、その言葉も、舞台も、歪み始めました。『天守物語』に登場する姫路城の妖怪・富姫の生き様に引きずられ、その女もまた得体の知れない何者かに変容していくのです。 ■引用
泉鏡花『天守物語』、O.ワイルド『サロメ』(ゲッコーパレード訳)、J.W.ゲーテ『ファウスト』(手塚富雄訳)、W.シェイクスピア『マクベス』(松岡和子訳)、岸田國士『チロルの秋』
■出演
崎田ゆかり
■スタッフ
演出: 黒田瑞仁
振付: 市松
衣装: YUMIKA MORI
小道具制作:柴田彩芳
音楽: Vegetable Record、本間志穂
音響効果:富山雅之
照明: 鈴木麻友
舞台監督: 山崎牧(崎は正しくは「立に可」)
制作: 河島琴音
デザイン: 石原絵梨
写真: 瀬尾憲司
■主催
ゲッコーパレード
■後援
蕨市
■助成
文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業
■タイムテーブル
12月25日(土)14:00/19:00
12月26日(日)13:00/17:00
※開場は、開演の30分前
■チケット料金
一般:3,000円
プチ・パトロンチケット(4,000円):4,000円
プチ・パトロンチケット(5,000円):5,000円
U24:2,500円
蕨市民:1,000円
高校生以下:500円
(全席自由・税込)
ゲッコーパレード
演劇集団。2015年結成。埼玉県蕨市旧加藤家住宅を本拠地に活動。名前の由来は「目的ではなく人の集まりこそがパレードのように活動や表現を形成していく」という信条から。2016年初演の移動型演劇『リンドバークたちの飛行』は異ジャンルのアーティスト6名による演出が注目を集め、山形ビエンナーレ、早稲田大学演劇博物館、宮城野納豆製造所での公演のほか、タイにて現地アーティストとのリメイクを行った。2020年にはコロナ禍における〈集まらない演劇〉として郵送形式で作品を発表した。2021年には異ジャンルの新メンバーを多数迎え、コレクティブとしての活動を本格化。