東憲司と西川信廣の初タッグで描く 1968年を生きる人々の群像劇 文学座公演『田園1968』上演間近

文学座公演『田園1968』が2022年6月17日(金)~25日(土)に新宿南口・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA(東京都渋谷区)にて上演されます。

守るべきものは?家族とは?
東憲司と西川信廣が初タッグを組み、ある家族の肖像を描く!

【イントロダクション】
時は1968年(昭和43年)。ベトナム戦争の激化、キング牧師、ロバート・ケネディーの暗殺、フランス五月革命。日本でも学生運動が激しさを増し、世界全体が大きく揺れていた。
そんな時代の中、とある地方都市で暮らす家族とその家族を取り巻く人々。彼ら彼女らが悩み苦しみ、挫折を経た先に見える景色とは…。

社会の底辺で生きる人々の群像劇が、文学座の「生活感覚演技」でリアルな人間たちを通して展開していきます。演出の西川信廣と東憲司。初顔合わせの2人が生み出す「家族の肖像」をどうぞお楽しみください。

【あらすじ】
都会と田園風景がせめぎ合う場所にある梁瀬家。父・孝雄と祖母・サワは土地を巡り、険悪な関係であった。次男の文徳は映画好きの浪人生。長女の睦美は東京での学生運動に挫折し、郷里に戻っている。ある日、会社務めをしていた長男の博徳が祖母の農園を継ぐと宣言し、梁瀬家に波紋が広がる。激動の時代の片隅で、ひっそりと暮らしていた家族に変貌と決断の時が訪れる。まるで時代の流れに呼応するかのように…。

(左から)加納朋之、新橋耐子、越塚 学

プロフィール

作者:東 憲司
 1964年12月17日生まれ  福岡県出身。劇団桟敷童子代表。劇作・演出・美術を手がける。(劇団作品ペンネーム:サジキドウジ)
 凝った舞台美術と社会の底辺で生きる人々を描いた骨太で猥雑な群像劇が特徴。自らの生まれ育った炭鉱町や山間の集落をモチーフにしたパワー溢れる舞台により、日本の演劇シーンの中で異彩を放っている。
 外部作品も積極的に手がけ、2012年度に紀伊國屋演劇賞・個人賞、読売演劇大賞優秀演出家賞、鶴屋南北戯曲賞をトリプル受賞。また初めて手がけたTV脚本「めんたいぴりり」は第30回ATP賞、第51回ギャラクシー賞奨励賞、平成26年日本民間放送連盟賞・テレビドラマ番組部門優秀賞・第41回博多町人文化勲章を受章し、当初は福岡県のみの放送だったにも関わらず、全国で放送された。2018年3月に初の小説「めんたいぴりり」が集英社から出版。2019年1月には、映画「めんたいぴりり」が全国ロードショー。 (劇団桟敷童子ホームページより。)
 文学座には2012年に『海の眼鏡』(12月アトリエの会・高橋正徳演出)を書下ろし。今回が2度目の書下ろし作品となる。

演出:西川信廣
 1949年、東京生まれ。文学座演出部所属。新国立劇場演劇研究所副所長。日本劇団協議会会長。日本演出者協会理事。1986年、文化庁派遣芸術家在外研修員としてイギリスに滞在。
 1984年文学座アトリエの会『クリスタル・クリアー』で文学座初演出。 1992年文学座アトリエの会『マイ チルドレン!マイ アフリカ!』にて紀伊國屋演劇賞個人賞、芸術選奨・文部大臣新人賞。1994年文学座公演『背信の日々』で読売演劇大賞優秀演出家賞。
 最近の劇団公演は『寒花』、『昭和虞美人草』、『ウィット』。

公演概要

文学座公演『田園1968』
公演期間:2022年6月17日(金)~25日(土)
会場:新宿南口・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA(東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2タカシマヤ タイムズスクエアビル 紀伊國屋書店新宿南店7F)

■出演者
新橋耐子
加納朋之
高橋克明
郡山冬果
越塚 学
岡本温子
西村知泰
磯田美絵
武田知久

■スタッフ
美術:石井強司
照明:塚本 悟
音楽:上田 亨
音響:中嶋直勝
衣裳:山田靖子
舞台監督:岡野浩之
演出補:西本由香
制作:梶原 優、最首志麻子、白田 聡
宣伝美術:太田克己
イラスト:徳永明美

■公演スケジュール
6月17日(金) 18:30 ●
6月18日(金) 13:30
6月19日(金) 13:30 ★
6月20日(金) 18:30 ●
6月21日(金) 13:30
6月22日(金) 13:30
6月23日(金) 18:30
6月24日(金) 13:30 ★
6月25日(金) 13:30
●=夜割
★…終演後アフタートーク実施予定
6/19(日)永島敏行(俳優・青空市場代表)、西川信廣(演出)
6/24(金)東 憲司(作)、石井強司(美術)

■チケット料金
一般:6,200円
夜割:4,500円(6/17、20の夜公演限定)
ユースチケット:3,800円 (25歳以下) ※
◎夫婦割:11,000円
◎中・高校生:2,500円 ※
※ご来場の際にユースチケットは年齢を証明するもの、中・高校生は学生証を当日劇場でご呈示いただきます。
◎印=文学座のみ取り扱い

文学座とは

文学座は1937(昭和12)年9月、久保田万太郎、岸田國士、岩田豊雄(=獅子文六)の文学者の発起によって創立されました。

「真に魅力ある現代人の演劇をつくりたい」
「現代人の生活感情にもっとも密接な演劇の魅力を創造しよう」

本公演、アトリエの会、附属演劇研究所 という大きな三本柱を通してこの創立理念は生き続けています。

【本公演】
創立者の久保田万太郎、岸田國士、岩田豊雄に始まり、森本薫、加藤道夫、三島由紀夫、有吉佐和子、宮本 研らの作品を「同時代の書き下ろし」として上演してきました。その流れは平田オリザ、なかにし礼、鄭義信、川﨑照代、マキノノゾミ、中島淳彦へと続いています。
海外作品でもシェイクスピア、チェーホフなどの名作に加えて、テネシー・ウィリアムズ、ソーントン・ワイルダーの作品をいち早く採り上げてきました。
このような時代時代の積極的な演劇活動の中から森本薫『女の一生』、有吉佐和子『華岡青洲の妻』、E・ロスタン『シラノ・ド・ベルジュラック』、T・ウィリアムズ『欲望という名の電車』などの数々の名舞台を生み出してきました。
1945年初演の『女の一生』は、上演を重ねてきたことで杉村春子の代表作となり、役は平 淑恵へと受け継がれ、演出家は久保田万太郎、戌井市郎、江守 徹、鵜山 仁へと「作品」は現代へと継承されています。

【アトリエの会】
劇団の拠点である信濃町・アトリエで行われる「アトリエの会」は、従来の勉強会とフランス演劇研究会の技芸修練の目的と前衛精神を引き継ぎ、意欲的で実験的な作品を上演しています。
ベケット、ウェスカー、ピンター、オルビーらの海外の現代作家や、別役実、つかこうへい、清水邦夫、金杉忠男、鐘下辰男、松田正隆、川村毅、長田育恵ら国内の現代作家との共同作業にも取り組むなど、その果敢な創造活動そのものが日本の演劇界に大きな影響を与えてきました。

【附属演劇研究所】
劇団結成以来「名実ともに現代俳優たり得る人材」の育成に努めています。1961年に開設した附属演劇研究所では、次代を担う俳優・スタッフの養成機関として、これまでに卒業生は3000人を超え、劇団内外に映画・TV・舞台・ラジオ・アニメ・吹替えなど多方面で活動する人材を輩出し続けています。

さらに近年では、毎年恒例となった「サマーワークショップ」、シニア世代向けのワークショップ「プラチナクラス」、また、公共ホールや学校などで演劇ワークショップ事業を行うなど地域や教育の場にも劇団の力を発揮しています。

公式ホームページ
http://www.bungakuza.com/denen1968/index.html
Twitter:@bungakuza

公演前日・当日チケット販売予定

プレスリリースカテゴリの最新記事