平家物語と能・狂言の関係を探る 今年25回目を迎える能楽公演 櫻間會『平家物語の世界 -語りの伝承 巻二十五-』上演決定

出演に須田誠舟・野村萬斎・櫻間右陣ほか

櫻間會『平家物語の世界 -語りの伝承 巻二十五-』が2022年8月28日(日)に横浜能楽堂(神奈川県横浜市)にて上演されます。

 「平家物語の世界」は櫻間會が主催し、『平家物語』を出典とする、または『平家物語』のエピソードが盛り込まれている能や狂言を、平曲(平家琵琶)とともに上演する公演。1998年に始まり今年で25回目を迎えます。
 日本が世界に誇る文学作品『平家物語』が、日本の古典芸能で初めてユネスコの無形文化遺産に認定された能・狂言にどのように関係しているかを、実際の演目を観て頂くことで理解を深めていくという本格的な能楽公演です。

【公演内容】
解説/櫻間右陣
平曲「濱軍」 須田誠舟
狂言「呼声」 野村萬斎(和泉流)
能「知章」 櫻間右陣(金春流)

【あらすじ】
平曲「濱軍」(はまいくさ)
一の谷の合戦に敗れた名将平知盛がその子知章、従者監物太郎をつれて屋島へ落ちのびようとした時のこと、主従三騎は東国武士に囲まれ、知章は父の身代わりとなって討死します。目の前でむざむざ殺されるわが子を見過ごして、名馬井上黒を海へざっと打ち入れ、海上二十余町を游がせて、宗盛の乗船にたどり着く知盛。船中で兄宗盛に「いかばかり、人の上ならばもどかしうこそ候ふべきに、我身の上になりぬれば、よう命は惜しいものにて候ひけり」と語り、袖を顔に押しあてて、さめざめと泣いたのでした。

狂言「呼声」(よびこえ)
無断で旅に出た太郎冠者が帰ったと聞いた主人は立腹し、翌日に早速、次郎冠者を連れて太郎の家に行きます。次郎が呼びかけても声に様子を察した太郎は居留守を使って出てきません。度は主人が代わって作り声で呼びかけると太郎も作り声で答えます。続いて平家節を付けて呼ぶと同じく節回しを付けて返します。その後も調子よく返すうちに思わず知らず興に乗ってしまい…

能「知章」(ともあきら)
筑紫の僧が上京の途中で須磨の浦へ着くと、平知章と書かれた卒都婆を見つけます。そこに里の男が現われ、知章は平知盛の子でここ一ノ谷で討たれ、今日二月七日は命日にあたると教えます。また一ノ谷合戦で父・知盛の命の危機を助けて討たれた話、井上黒という知盛の愛馬の忠誠の逸話を語り、僧に弔いを頼んで姿を消します。
僧の回向に知章の霊が現われて、わが身が討たれた後に父・知盛の悲しむ様子や自らの最期を懺悔し、修羅の業に苦しむ身の弔いをさらに頼んで消えていきます。

公演概要

『平家物語の世界 -語りの伝承 巻二十五-』
公演日時:2022年8月28日(日) 13時開演(12時開場)
会場:横浜能楽堂(神奈川県横浜市西区紅葉ケ丘27-2)

■チケット料金
正面指定席:12,000円
脇正面指定席:10,000円
中正面指定席:10,000円
2階自由席:6,000円
2階学生券:4,000円
(税込)

公式ホームページ
http://www.sakurama.com/
櫻間會Facebook
https://www.facebook.com/櫻間會-110981280533103

6月4日(土)10:00よりチケット発売開始

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