Noism1メンバーの中尾洸太が振付家デビュー! Noism Company Niigataの研修生カンパニー・Noism2による定期公演が開催決定!

りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館を拠点に活動するNoism Company Niigata(ノイズム・カンパニー・ニイガタ)の研修生カンパニー・Noism2(ノイズムツー)
Noism2は定期公演を行っており、毎回研修生たちがさまざまなNoismのレパートリー作品に挑戦しています。
そして15回目の開催となる今回の定期公演では、金森穣振付のNoismレパートリーから『no・mad・ic project – 7 fragments in memory』・『sense-datum』・『R.O.O.M.』の抜粋を上演予定。
歴代メンバーが踊ってきた作品を通して13人のNoism2メンバーはどのように自身を表現していくのかお楽しみください。
同時に今回は、Noism1メンバーの中尾洸太がNoism2のための新作を振付。これまでもNoism1メンバー振付公演で意欲的な作品を発表してきた中尾が遂に本公演で振付家デビューを果たします。
会場は3年ぶりのスタジオ B。表情や息づかいまで間近に伝わる空間でのNoism2の挑戦を是非見届けてください。

公演によせて

Noism 20周年にあたる今シーズン、Noism2定期公演はようやく15回目を迎えます。
今回は現役メンバーである中尾洸太による新作の上演があります。中尾は若くしてNoism1メンバーとなり、基礎に裏打ちされたテクニックと旺盛な好奇心を持ち、年々存在感を増している舞踊家です。人懐っこいキャラクターを持つ反面、読書家で、今ここにいながらもどこか別の世界にいるような夢想家でもあります。
彼はいままで Noism1 メンバー振付公演にて3作品を創作、上演してきました。しっかりとしたコンセプトと感情に訴えかける強固なイメージを持つ中尾の作品を見て、いつかNoism2に作品を創ってもらえないだろうか、と考えるようになりました。
そんなとき、国際活動部門芸術監督である井関佐和子からも同様の提案があり、この企画が実現することになりました。
実際に新作の依頼をした理由は、「良い作品」に感心したからというだけではなく、その創作過程の様子、吐き出す言葉、舞踊家との関わり方の中に、表現者としての意志を見たような気がしたからです。そしてその意志だけが、自分を超える契機を持つのだと思います。振付家になるということは、ここではないどこかを夢想しつつ、時を超えてあり得たかもしれない現実を、非日常の世界に現すことなのだと考えています。
自分を超える存在=作品/舞踊家と出会うことを求めながら。
今作で振付家デビューとなる中尾洸太が開く世界に、どうぞご期待ください。

同時上演はNoism2メンバー全員出演による、金森穣振付Noismレパートリーです。
前回はJ.S. Bachの音楽を使ったレパートリーを集めた「Bach プログラム」を上演しました。
今回は打って変わって、電子音楽を使った作品でプログラムを構成しました。Noismらしさとは?と聞かれた時、それぞれにいろいろな解釈があると思います。私にとってそれは、Bachと電子音楽でした。私が20代の頃メンバーとして踊っていた時、まさにそのような作品が多かったからなのだと思います。昨年、Bachプログラムを考えている時にすでにエレクトリックな作品集のことも構想していました。Noismレパートリーにおける電子音楽を使った作品は、狂いのないリズムや明確な波形などが影響するのか、厳密な振付が舞踊家を支配する傾向があります。しかし、だからこそ、そこに挑む舞踊家の生身の身体が意識され、その人の内面が強く表現されるということがあるのではないでしょうか。
こちらも合わせて楽しんでいただけると幸いです。

さらに久しぶりのスタジオ公演です。客席と舞台が近いこともあり、より臨場感のあふれる、熱い公演になることを願っています。
Noism2は15年目を迎えて過去最大13人の大所帯となりました。いつにも増してバラエティに富んだメンバーたち。それぞれが刺激し合いながらグループとして成長しつつあります。
舞踊の生のエネルギーを是非、体感してください。

Noism Company Niigata 地域活動部門芸術監督
山田勇気 Yuki YAMADA


新作『水槽の中の仮面』 演出振付:中尾洸太

演出ノート
昨年、ウクライナで戦争が起こった。2023年10月またイスラエルで戦争が起ころうとしている。
日本という唯一の被爆国に生まれたものとして戦争に無関心なままに生きることは叶わないだろう。
私たちはなんなのか。いつまで人間同士で破壊し合うのか。
我々はどうして生きるのか。我々はどう生きるのか。私とはなんなのか。どうして生まれてきたのか。
そんな問いからこの作品を創作している。

Noism1
中尾洸太 Kota NAKAO

Noism Company Niigata(ノイズム・カンパニー・ニイガタ)とは

りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館を拠点に活動する、日本初の公共劇場専属舞踊団。
プロフェッショナル選抜メンバーによる Noism0(ノイズムゼロ)プロフェッショナルカンパニー Noism1(ノイズムワン)研修生カンパニー Noism2(ノイズムツー)の3つの集団があり、国内・世界各地からオーディションで選ばれた舞踊家が新潟に移住し、年間を通して活動。
2004年の設立以来、りゅーとぴあで創った作品を国内外で上演し、新潟から世界に向けてグローバルに展開する活動(国際活動部門)とともに、市民のためのオープンクラス、学校へのアウトリーチをはじめとした地域に根差した活動(地域活動部門)を行っている。
Noismの由来は「No-ism=無主義」。特定の主義を持たず、歴史上蓄積されてきた様々な身体表現を後世に伝えていこうとしている。

Noism2(ノイズムツー)とは

Noismの研修生カンパニー。プロフェッショナルカンパニーであるNoism1の付属集団として2009年に設立。
プロをめざす若手の舞踊家が所属し、りゅーとぴあでの単独公演のほか、Noism1との合同公演として劇的舞踊『ホフマン物語』、『カルメン』、『ラ・バヤデール―幻の国』、『中国の不思議な役人』等に出演。
2013年9月からは山田勇気が、2020年9月からは浅海侑加がリハーサル監督に就任。
新潟市内で開催されるイベント等へのゲスト出演や学校出前公演など、新潟に根ざした活動を展開している。

公演概要

Noism Company Niigata 研修生カンパニー
Noism2 定期公演 vol.15

【日程/会場】
3月1日(金) 19:00
3月2日(土) 14:00/18:00
3月3日(日) 14:00/18:00
りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館〈スタジオ B〉
 ★アフタートーク開催予定!
  詳しくはこちら >>https://noism.jp/npe/noism2vol-15/

【チケット】
一般:2,500円
U25:2,000円
高校生以下:1,000円
※全席自由・税込(入場整理番号付)
※チケットの購入・お問い合わせは【りゅーとぴあ】にて。
 詳しくはこちら >>https://www.ryutopia.or.jp/performance/event/31565/

【各種公式】
りゅーとぴあHP: https://www.ryutopia.or.jp
りゅーとぴあ X(旧 Twitter): @ryutopia_PR
Noism HP: https://noism.jp/
Noism X(旧 Twitter): @NoismPR

主催:公益財団法人新潟市芸術文化振興財団
製作:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館

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