2023年7月より上演されるブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』の製作発表がスモールワールズにて開催された。
ブローウェイで上演されて約69年、日本では新宿コマ劇場にて榊原郁恵によるピーター・パンから43年目を迎えることとなる。また、ディズニー長編アニメーション作品『ピーター・パン』は、今年で記念すべき70周年でもあり、夏の風物詩としてコロナ禍を経て、装いも新たに上演されることなっている。
会見では、第44回ホリプロタレントスカウトキャラバン「ミュージカル次世代スターオーディション」グランプリを受賞し、11代目となるピーター・パンを務める山﨑玲奈、フック船長役の小野田龍之介、ウェンディ役の岡部麟(AKB48)、ダーリング夫人役の須藤理彩、タイガー・リリー役の江上万絢、そして、演出・振付を担当する長谷川寧が登壇した。さらに9代目ピーター・パンの唯月ふうかがMCとして登壇した。
冒頭では岡部・須藤による「心優しい羊飼い」のデュエット、山﨑の「アイム・フライング」、小野田の「フックのワルツ」と劇中曲を披露し、会場を盛り上げた。
会見では、ピーター・パン役が決まった時の様子を山﨑は「ずっとやりたい作品だったので、決まった時は嬉しさよりも、「え? 私がやっていいの?」という驚きがありました。今、稽古をしていますが、歴代のピーター・パンの方々が必死に頑張ってきたんだなと思うと、私ももっと頑張ろうという気持ちになります。素晴らしい先輩方のピーター・パンのおかげで、稽古場も熱く盛り上がっております。」とハツラツに答えた。このコメントに唯月は先輩ピーター・パンとして「栄養をたっぷりとって、体力をつけてがんばってください。」とアドバイスをする微笑ましい光景があった。
ピーター・パンの敵役として阻むフック船長役の小野田は「フック船長も沢山の役者の先輩方が演じてこられて、コメディタッチでファニーな船長がいたり、非常にダンディなザ・大人なフック船長がいらっしゃいました。今回は演出家の長谷川さんと話しながら、とても高貴な色気のある、客席の皆様から愛されるようなかっこいいフック船長を演じたいなと思っております。」と意気込んだ。また、当時のフック船長との思い出について振られた唯月は「ピーター・パンとフック船長との最後の戦いのシーンは敵対同士だけど、先輩であるフック船長の役の方と「せーの」って言いながらやっていました。」と見どころも交えて語った。
昨年に引き続き、ウェンディを演じる岡部は「演出が変わったことで、衣装、セット、歌詞など何から何まで生まれ変わっています。パワーアップしているのはもちろんですが、(長谷川)寧さんは動きのスペシャリストなので、身体での表現を細かく指導いただいています。より目で楽しめる、どこを見ても楽しめるピーター・パンに生まれ変わっていると思います。」と新演出について話した。
ウェンディの母親であるダーリング夫人を演じる須藤は母親という観点から「『ピーター・パン』は、お母さんという存在がとても大きいなと思っています。ピーター・パンにしても、ロストボーイズにしてもフック船長にとっても、パイレーツみんなにとっても、漠然と理想のお母さんという想いを描いて、ウェンディに求めています。でも、ネバーランドで活躍していくウェンディでも最終的には家に帰りたい、お母さんに会いたいと言って、お家に戻ってくる。観に来てくださった子供たちも、日常生活で楽しいことや、ワクワクすることがいっぱいあると思いますが、観終わった後に自分のことを待ってくれる家族や自分が一番休まる場所があるということを幸せだなと感じていただけるよう、愛情豊かなダーリング夫人を演じたいです。」と話した。
ダンサーとして活躍する江上は「稽古初日に、今年の『ピーター・パン』は過去一体力的にハードな作品にしようと、寧さんがおっしゃっていました。見事に有言実行されていまして、出演者の皆さんと、ゼエゼエヒイヒイ言いながら、絶賛猛特訓をしています。ご来場いただいた皆様には、躍動感あふれる舞台をお届けできるのではないかと、私自身もワクワクしております。」と稽古での手ごたえも含めて伝えた。
そして、新演出を手掛けることとなった長谷川は「過去の映像も振り返りながら観させて頂きましたが、改めてよくできた作品でパーフェクトに近い作品だと思っています。それを今の人にどうやって観てもらおうかというのは考えていています。子どもの時に『ピーター・パン』を見た方が、大人になってまた観に来てもらえる作品にしたいと思っています。ファミリー向けという印象がありますが、大人にも共感出来る、考えさせられることが内包されています。皆様には生きる必死さをお届けしたいと思っています。」と語った。
新演出の中でも衣裳についても触れており、山﨑は「ガラッと変わって、全身葉っぱのような衣装になっておりまして、タイツもこんなに穴が開いていて。ピーター・パンのやんちゃさが衣装に表れているなと思っています。」と話し、岡部は「去年はパジャマ姿でしたが、去年より女性らしいドレスっぽさが増しています。身体のシルエットが見えるようになって、より女の子としてピーター・パンと接することができるのでウェンディとしても岡部麟としてもうれしいです。」と変化に対しての感想を述べた。
新演出として節目を飾る本作、山﨑は「長谷川寧さんの新演出になり、ガラッとピーター・パンの世界観が変わります。子供から大人まで幅広く楽しめる作品になっているので、心をわくわくさせながら夏はネバーランドに来ていただきたいです!」と呼びかけた。
東京公演は東京・東京国際フォーラム ホールCにて7月25日から8月2日まで。他6都市にて上演予定。
青山メインランドファンタジースペシャル ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』
■出演:
ピーター・パン:山﨑玲奈
フック船長:小野田龍之介
ウェンディ:岡部 麟(AKB48)
ダーリング夫人:須藤理彩
タイガー・リリー:江上万絢
パイレーツ:今村洋一、渡部又吁、天野夏実、藍 実成、伊藤 奨、米澤賢人
ロストボーイズ:徳岡 明、小熊 綸、阿部美月、梶 みなみ、松尾音音
モリビト:高城 徹、住 玲衣奈、ASUKA、古澤美樹、西澤真耶、大津夕陽、大津朝陽、松平和希
ジョン(Wキャスト)東 未結、堀 蒼寿
マイケル(Wキャスト)畠中 一花、三田 一颯
■スタッフ:
原作:サー・J・M・バリによる作品を元にしたミュージカル
作詞:キャロリン・リー
作曲:モリス(ムース)・チャーラップ
翻訳・訳詞:福田響志
演出・振付:長谷川 寧
音楽監督:宮川彬良
美術:BLANk R&D
照明:斎藤茂男
音響:井上正弘
衣裳:高橋 毅
ヘアメイク:河村陽子
アクション・パルクール:HAYATE
フライング:松藤和広
歌唱指導:板垣辰治
演出助手:伴・眞里子、玉置千砂子
演出歌唱アシスタント:杉浦奎介
稽古ピアノ:中野裕子
舞台監督:瀧原寿子
エグゼクティブ・プロデューサー:堀 威夫
■チケット:
ドリームシート:おとな・こども 平日/土日共通 9,400円 ※妖精の粉付き
S席:おとな 平日8,500円/土日8,900円
S席:こども 平日5,500円/土日5,900円
A席:おとな 平日/土日共通4,800円
A席:こども 平日/土日共通3,200円
(全席指定・税込/こども 3歳~12歳)
★A席ご購入者対象
『ピーター・パン』のスペシャルVR映像「【VR体験】ピーター・パンと行く ネバーランドへの旅~妖精の粉をまとい、ロンドンの夜空へ飛び立とう!~」とオリジナルデザインの組み立て式VRゴーグル(1眼・紙製)をプレゼント!
<東京公演>
日程:2023年7月25日(火)~8月2日(水)
会場:東京国際フォーラム ホールC
主催:ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』製作委員会
企画制作:ホリプロ
★スペシャルカーテンコール
対象日程:
7月26日(水)16:30
7月27日(木)16:30
8月1日(火)16:30
★アフタートーク
対象日程:
7月29日(土)16:30(登壇者:山﨑玲奈/岡部 麟)
7月30日(日)16:30(登壇者:山﨑玲奈/小野田龍之介/長谷川 寧)
★カーテンコール一部撮影OK
東京公演にて、カーテンコールの一部をお手持ちのスマートフォン等で撮影して頂けます。