2023年2月より京都、福岡、東京の全国3都市で上演される『歌うシャイロック』の製作発表記者会見が帝国ホテルにて開催された。
作・演出の鄭義信、シャイロック役の岸谷五朗、ジェシカ役の中村ゆり、ポーシャ役の真琴つばさが、作品への意気込みや豊富を語った。また、松竹株式会社 専務取締役の山根成之も登壇した。
本作はシェイクスピア作品、重厚なテーマでありながら、登場人物は全編大阪弁、歌あり、踊りありでハッピーに描かれる。
鄭義信(作・演出):
韓国、大阪で上演した作品に新たに筆を加え、ラストも変えました。
キャスト大刷新して、すきな方々に出演していただいて、今からわくわくドキドキしてます。
このチームでどんなものができるか、化学反応が起こすか、期待して挑んでいきたい。
岸谷五朗(シャイロック):
人生2度目の外部出演。
義信の作品なので楽しみで仕方ないが、
撮影の時「ベニスの商人」をやるに、腹巻、雪駄(せった)が置いてありました。
「これが、鄭義信の世界観か(笑)」と思いました。
「ベニスの商人」は傑作喜劇ですが、義信版だと悲劇の部分がたくさん出てきます。
シェイクスピアをより深く、多面的に楽しめる作品になると思います。
中村ゆり(ジェシカ):
鄭義信さんの舞台は2度目になります。
鄭さんにしか描けないような人間の情熱、パッションや心の奥底から出るような渇望など、
とても力強い作品になると思っています。
全編関西弁ということで、私は大阪で育った女ですので、
関西女の根性を出して、挑もうと思います!
真琴つばさ(ポーシャ):
ポーシャは原作とはかなり変わって、オールドミスの女性。
その女性が描く今の時代にも通じる女性の強さ、そして希望を表現できたら良いな、と思っております。
共演者の方はほとんどが初めてとなりますが、
岸谷さんはなんと同い年。数か月違うのでお兄ちゃんができてうれしい。中村さんは娘のよう感じ。
鄭さんは「アジアで2番目にしつこい演出家」とお聴きしたので、
そのしつこい演出で研かれたいと思ってます(笑)。
『歌うシャイロック』の公演は、
2023年2月9日から21日まで京都・南座、
2月25日から27日まで福岡・博多座、
3月16日から26日まで東京・サンシャイン劇場、にて上演される。
公演概要
『歌うシャイロック』
2023年2月9日(木)~2月21日(火)
京都府 南座
2023年2月25日(土)~2月27日(月)
福岡県 博多座
2023年3月16日(木)~3月26日(日)
東京都 サンシャイン劇場
作・演出:鄭義信
出演:
岸谷 五朗、中村 ゆり、岡田 義徳、和田 正人、渡部 豪太、
小川 菜摘、駒木根 隆介、福井 晶一、マギー、真琴 つばさ 他