【上演決定】PLAY/GROUND Creation #4『CLOSER』

【上演決定】PLAY/GROUND Creation #4『CLOSER』

2022年12月10日(土)~12月18日(日)、シアター風姿花伝にて、パトリック・マーバー作『CLOSER』をダブルキャストにて上演することが決定した。

見せてよ。愛はどこ? なんで愛だけじゃ足りないの?

◇あらすじ

ストリッパーのアリスは、小説家志望でジャーナリストのダンと出会い、二人は恋に落ちる。小説を出版することになったダンは、フォトグラファーのアンナと出会い、二人は恋に落ちる。ダンのいたずらによって、アンナと医師のラリーは水族館で出会い、二人は結婚する。

「君はどうしてほしいの?」
「愛されたい。」

「もう愛してない。さよなら。」

ロンドンで交差する真実と嘘をめぐるラブストーリー。

◇PLAY/GROUND Creation代表/『CLOSER』演出:井上裕朗

今回上演する『CLOSER』は、1997年にロンドンにて初演された、パトリック・マーバーによる人気戯曲です。2004年には、同じくパトリック・マーバー脚本、マイク・ニコルズ監督によって映画化もされました。アリス、ダン、ラリー、アンナという魅力的な4人の登場人物を、ナタリー・ポートマン、ジュード・ロウ、クライヴ・オーウェン、ジュリア・ロバーツというスーパースターたちが演じ、日本を含む全世界でヒットしました。日本では、1999年に鵜山仁さんの演出で、2010年には鈴木勝秀さんの演出で上演されています。

インターネットやSNSの普及、そして新型コロナウイルス感染症の蔓延により、以前と比べ、他者との間の距離に広がりが生まれています。この距離感がもしかしたら健全で適切な距離なのかもしれないと思いつつ、昭和生まれの僕は淋しさを感じてしまう部分もあります。

『CLOSER』の登場人物たちは、物理的にも精神的にも非常に近い距離にまで近づいていきます。近づくことによって見えてしまうもの、または逆に見えなくなってしまうもの。見えているものは果たして真実なのだろうか。実はそれはすべて嘘で、真実は隠されていて見えないのではないだろうか。彼らは悩み、お互いを愛すると同時に激しく傷つけます。

互いに近づいたからこそ生まれてしまう葛藤は、滑稽であるのと同時に愛すべき人間の一面であるように思えます。誰もがきっと似たような面を内に抱えていると思います。そんな登場人物4人の魅力的な生き様を、ぜひ劇場で目撃していただければと願っています。

◇出演者

映画『山歌』にて鮮烈な印象を残した小向なる、『ウルトラマンZ』のヒロインを務めさらに活動の幅を広げる松田リマを中心に、PLAY/GROUND Creation には初参加となる須賀貴匡蓮城まこと、PLAY/GROUND Creation のレギュラーメンバーとも言える 池田努青柳尊哉林田航平加藤理恵、魅力溢れる8名の俳優陣が集結。

PLAY/GROUND Creation #4『CLOSER』

期間:2022/12/10(土)~12/18(日)
劇場:シアター風姿花伝(84席を予定)
上演時間約:140分(休憩10分を含む/予定)

キャスト ※戯曲表記順/ダブルキャスト
[side-A] アリス:小向なる/ダン:須賀貴匡/ラリー:池田努/アンナ:蓮城まこと
[side-B] アリス:松田 リマ/ダン:林田航平/ラリー:青柳尊哉/アンナ:加藤 理恵

スタッフ
作:パトリック・マーバー
翻訳・ドラマターグ:小田島創志
演出:井上 裕朗
音楽:オレノグラフィティ

音楽協力:絢屋順矢
美術:稲田美智子
照明:富山貴之
音響:鏑木知宏
衣裳:岩田友裕
ヘアメイク:武部千里
ムーヴメント:陽月華
アクション:亀山ゆうみ
演出助手:石塚貴恵
プロンプター:高見駿
舞台監督:鳥養友美
宣伝美術:藤尾勘太郎
宣伝写真/舞台スチール撮影:保坂萌
宣伝映像:谷口恒平
文芸協力:今井浩一
上演ライセンス:シアターライツ
制作:亘理智子
プロデューサー:齋藤厚子
企画・製作:一般社団法人PLAYGROUND Creation
協力:太田プロダクション/芸映/ジェイ.クリップ/須賀貴匡事務所/舘プロ/ TPT /ボックスコーポレーション

◇CLOSER 作家
Patrick Marber(パトリック・マーバー)プロフィール

1964年ロンドン生まれ。スタンダップ・コメディアンや俳優として活動し、1995年に『Dealer’s Choice』で劇作家デビューし、イブニング・スタンダード賞ベスト・コメディ賞とライターズ・ギルド賞ベスト・ウエスト・エンド・プレイ賞を受賞。
『CLOSER』は1997年5月にロイヤル・ナショナル・シアターで初演を迎え、1997年にイブニング・スタンダード賞ベスト・コメディ賞を受賞、翌1998年にはローレンス・オリヴィエ賞ベスト・ニュー・プレイ賞を受賞した。また同作は1999年3月にブロードウェイの初日を迎え、1999年のトニー賞ベスト・プレイ賞にノミネートされた。
その他の作品に『Howard Katz』(2001)、『The Musicians』(2004)、『The Red Lion』(2015)、『The School Film』(2017)など。翻案作品としては、アウグスト・ストリンドベリの『令嬢ジュリー』を翻案した『After Miss Julie』(2003)、モリエールの『ドン・ジュアン』を翻案した『Don Juan in Soho』(2006)、ヘンリク・イプセンの『ヘッダ・ガーブレル』を翻案した『Hedda Gabler』(2016)など。また演出作品としてはハロルド・ピンター作『管理人(TheCaretaker)』(2000)、トム・ストッパード作『トラベスティーズ(Travesties)』(2016)や『レオポルトシュタット(Leopoldstadt)』(2020)、アラン・ベネット作『ヘイビアス・コーパス(Habeas Corpus)』(2021)など。

◇CLOSER 翻訳
小田島創志(おだしま・そうし)プロフィール

1991年生まれ。東京都出身。
お茶の水女子大学、東京藝術大学ほか非常勤講師。専門はハロルド・ピンター、トム・ストッパード、デイヴィッド・ヘアを中心とした現代イギリス演劇研究。
翻訳戯曲に、クレスマン・テイラー作/フランク・ダンロップ脚色『受取人不明ADDRESSUNKNOWN』(2018年9月赤坂RED/THEATER) ラジヴ・ジョセフ作『タージマハルの衛兵』(2019年12月新国立劇場) ダイアナ・ンナカ・アトゥオナ作『リベリアン・ガール』(2019年12月東京芸術劇場)サイモン・スティーヴンス作『ポルノグラフィ』(2021年4月KAAT神奈川芸術劇場) アニー・ベーカー作『アンチポデス』(2022年4月新国立劇場)など。今後上演が予定されている翻訳戯曲に、ハロルド・ピンター『管理人』(2022年10月紀伊國屋ホール)、サマセット・モーム『聖なる炎』(2023年2月俳優座劇場)、トニー・クシュナー作『エンジェルス・イン・アメリカ』(2023年4月新国立劇場)など。

◇PLAY/GROUND Creation 代表|CLOSER 演出
井上 裕朗(いのうえ・ひろお)プロフィール

1971年10月24日生まれ。東京都出身。
東京大学経済学部経営学科卒業後、外資系証券会社に勤務。退社後、2002年より北区つかこうへい劇団養成所にて俳優活動を開始。以降、TPT・地人会・流山児★事務所・T Factory・演劇集団砂地・乞局・箱庭円舞曲・DULL-COLORED POP・Theatre des Annales・イキウメ・風琴工房・serial number・TRASHMASTERS・unratoなど、小劇場を中心にさまざまな団体の作品に出演。2015年、自身が主宰するユニット『PLAY/GROUND Creation』を立ち上げ、俳優主体の創作活動をスタート。2016年1月には、シアター風姿花伝にてワークショップ公演the PLAY/GROUNDvol.0『背信|ブルールーム』を企画・上演。『背信』を演出、『ブルールーム』に俳優として出演する。2019年2月には、劇団DULL-COLORED POPにて『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』を演出。
PLAY/GROUND Creationの公演においては、#1『BETRAYAL背信』(2021/9赤坂RED/THEATER), #2『Navy Pier埠頭にて』(2021/12横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール)にて、翻訳・演出を担当。#3『The Pride』(2022/7赤坂RED/THEATER)において出演および演出を担当。

◇PLAY/GROUND Creation プロデューサー
齋藤厚子(さいとう・あつこ)プロフィール

2004年石原プロモーション入社、スペシャルドラマ『祇園囃子』他、制作現場でAPなど裏方として経験を積む。勤務期間中、1年間を東宝グループにて舞台公演の製作、広報等を担当。以後、その経験を活かし2015年に石原プロ初プロデュース公演『希望のホシ』でプロデューサーを務める。昨年、PLAY/GROUND Creationにて『BETRAYAL背信』公演を実施。井上裕朗と共同プロデュースを務める。ユニットの継続、俳優主体の新しい制作の場を目指し、一般社団法人PLAYGROUNDCreationを設立。
同時に、石原プロの業務終了のため、2021年4月より株式会社舘プロに在籍。

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