2020 年、詩森ろばと神野三鈴でタッグを組みアーサー・ミラー作「All My Sons」を詩森ろばの手による翻訳で上演。
その成果が認められ、詩森が読売演劇大賞優秀演出家賞、神野が優秀女優賞、大谷亮介が優秀男優賞を受賞。
その詩森と神野三鈴が再びタッグを組み、体に虫がいるという若い男とDVの夫から逃れて安モーテルに住む中年女の刹那の道行きを描くトレーシー・レッツ初期の傑作「Bug」に挑む。
相手役の若い男に安西慎太郎、DVの元夫を加藤虎ノ介、レズビアンである親友を内田慈、そして要を担う医者に俳優座の脇田康弘。いずれ劣らぬ実力者揃いの俳優陣で、コロナ禍の日本に鮮烈な恐怖と愛の物語を届けます。
ものがたり
息子を亡くし、暴力夫から逃れるためにオクラオマ州のモーテルに暮らす孤独な中年女アグネス。
そこに友人が連れてきたピーターと関係を持つが、ピーターは自分の身体に虫が巣くっていると言う。
男は虫を駆除しようと躍起になり、異常性を増していく。
その狂気はアグネスをも感化していく。
国家の陰謀にまで広がっていくそれは妄想か果たして事実か。
演出家の言葉
どんなに好きでも書けない戯曲というのがある。終末の光景を思わせるこの狂気と愛に満ちた物語は、まさにわたしには書けない物語、しかし演劇を始めたころから希求しつづけた物語だ。どこかしら解釈を拒むこの隠喩に満ちた物語をコロナ禍の日本で上演する。謎は謎のまま、愛だけを生身の人間の体として表出したい。現代の黙示録のようなものになればいいと思っている。それができるキャストが集まってくれた。わたしの演出家としての仕事は俳優のリミッターを外すことだけだ。
詩森ろば
出演
神野三鈴
安西慎太郎
加藤虎ノ介
内田慈
脇田康弘(俳優座)
公演概要
公演期間：2022 年 11 月 4 日(金)~11 月 13 日(日) ※11月7日(月)休演日
会場：シアタートラム (東京都世田谷区太子堂 4-1-1)
<チケット>
料金（全席指定・前売・当日共）
一般 6,500 円/障害 3,000 円/学生 4,000 円
※障害者、学生は劇団のみの取扱い。当日受付にて手帳をご提示下さい。
一般発売開始 2022 年 9 月 25 日(日) 10:00
STAFF
【作・演出】詩森ろば
【舞台美術】杉山至+鴉屋
【照明】榊美香(有限会社アイズ)
【音響】青木タクヘイ(STAGE OFFICE)
【演出助手】吉中詩織
【舞台監督】田中翼(capital inc.) / 土居歩
【衣裳進行】吉澤奈月
【宣伝写真】野村佐紀子
【宣伝美術】詩森ろば
【宣伝】吉田プロモーション
【プロデューサー】岡島哲也(ヨルノハテ)
【制作】吉乃ルナ
【票券管理】 イビケイコ
【企画・製作】一般社団法人風琴工房