2023年のイタリア・ボローニャ公演を皮切りに、スペイン、ルーマニア、トルコなど各国に招聘され、絶賛を浴びてきた舞台『The Life of HOKUSAI』。遂に日本凱旋公演が行われる。
北斎を演じるのは、パフォーミングアーティストのサカクラカツミ。パフォーマンスだけでなく、構成・脚本・演出のすべてを手掛けている。
サカクラ「もともと海外で披露することを想定して作った作品です。だから台詞無しのノンバーバル構成としたのですが、それだけに作品に込めた想いが伝わらないのではないかという不安がありました。しかし高い評価を受け、様々な国から招聘頂きました。公演を積み重ねブラッシュアップされていった舞台を、いよいよ日本のみなさんに披露できる。本家の日本でどこまで受け入れてもらえるか、その反応も楽しみにしています」
物語は、北斎の激動の半生と、妻・小兎に対する愛と後悔を綴る。小兎を演じるのは、凱旋公演から参加となる、元宝塚歌劇団男役スターの沙央くらま。
沙央「これまで海外で公演され温まった舞台が、日本バージョンとして新しい挑戦をする。私はその勢いに乗っかって演じ切りたいと思っています。北斎は海外で高く評価されている人物。さらにこの舞台は、和太鼓や薩摩琵琶など、和楽器で様々な想いを表現しています。日本文化は素晴らしいんだよと誇りを持って伝えていきたいと思っています」
パフォーマンスと、北斎のデジタル画を用いた最新鋭のデジタルプロジェクションライブとの融合も必見だ。使用画像はどれも本物の絵のデータを借りており、中には長野県・岩松院の貴重な天井画も含まれている。
本作で最も伝えたいのは「あなたにとって一番大事なものは何か?」というメッセージだ。
サカクラ「北斎は絵の天才ですが、支えてくれた家族の愛がなければ偉業を成し遂げることはできなかったはず。しかしその愛をきちんと表現していなかったようです。そのため妻が突然亡くなった後、彼は1年近く絵が描けなくなる。そういう、人間としての北斎にフォーカスしたいと思った。だから美しく華やかであるようでいて、武骨な愛が真ん中にある舞台なんです」
沙央「小兎はきっと北斎の思いに気づいていたと思いますよ。北斎が、気づいていることに気づいていなかっただけで(笑)」
サカクラ「それが正解だと思う!」
(取材・文:山本奈緒子 撮影:平賀正明)
プロフィール
サカクラカツミ
1963年6月19日生まれ、愛知県出身。日本武道の特異な「動き、リズム、精神性」を総合芸術として表現するパフォーミングアート「藝武」を創始。49ヵ国から招聘されパフォーマンスを行い、22ヵ国のテレビ番組に出演。2019年に行われたラグビーワールドカップ日本大会やIOC国際オリンピック委員会総会の開会式など、世界規模のイベントでパフォーマンスを務める。現在、Amazonプライムにて舞台制作の過程を追ったドキュメンタリー映画『SOKUIN』がイギリス・アメリカ・日本で配信中。
沙央くらま(さおう・くらま)
3月3日生まれ、東京都出身。2001年、宝塚歌劇団に入団。宙組公演『ベルサイユのばら2001』で初舞台を踏む。新人公演で2度の主演を務めるなど、男役スターとして人気を博す。2018年2月に惜しまれながら宝塚歌劇団を退団し、現在はテレビ・映画・舞台・コンサートなどで多才派女優として活躍しながらも日々の経験を活かし、美容やアパレルのプロデュースも手掛ける。
公演情報
The Life of HOKUSAI -日本凱旋公演-
日:2026年4月18日(土)15:30/18:00開演
場:浅草公会堂
料:S席10,000円 A席8,000円
U23[23歳以下]5,000円
※U23は要身分証明書提示(全席指定・税込)
HP:https://napposunited.com/hokusai_stage/
問:ナッポスユナイテッド
mail:hokusai_stage@napposunited.com