11月9日、ヒューリックホール東京で『Gift of Classics & Musicals 〜 Eternal Music 〜』と題されたコンサートが行われる。副題に“クラシックとミュージカル珠玉集”とある通り、第一級のステージで活躍する俳優&シンガーたちが、クラシックとミュージカルの名曲を歌う特別な一夜だ。豪華な出演者が揃うなか、上原理生とLENは期待に胸を踊らせる。
上原「もともとクラシック音楽があって、オペラが生まれて、ミュージカルはその進化形。クラシックとミュージカルの両方を同じステージで味わうのは、文化的で良いことだと思います。どちらの音楽の良さも純粋に感じていただきたいですね」
LEN「クラシックというとちょっと堅いイメージもありますが、ミュージカルの曲と並べて聴くことで、少し柔らかくなるというか、クラシックと仲良くなれるきっかけになるんじゃないかなと思います」
そんな2人は今回が初共演。お互いの印象を尋ねると……。
上原「LENくんの歌声はソフトでスイート。僕にはないものなので、とても素敵だなと思います。それでいて、パッと強く出るところもあって、歌い放ったときのキラキラした輝きが綺麗なんです。もし歌を重ねたら、どんなハーモニーになるのか、想像するとワクワクします」
LEN「上原さんの出演する舞台を観たことがあるのですが、やっぱり声量と表現力が凄い。僕は普段ピアノ弾き語りが基本なので、立って歌うときの表情や姿勢にも、学ぶところがたくさんあります。今は上原さんの動画を毎日何度も観ていて、どうすれば自分もこんな表現ができるんだろう…… と、観れば観るほど悩みが増しています(笑)」
上原「僕はそのままのLENくんを感じたいと思っているので、そのままでいてください(笑)」
伴奏はピアノとパーカッションのみという趣向も新鮮で、歌声と楽曲の魅力にじっくり向き合うことができそうだ。
上原「ごまかしの効かない状況で歌わせていただくので、お客さまには“考えるな、感じろ”というブルース・リーの言葉を贈ります。いろんな歌い手と奏者が集まって生まれる化学反応を、どうぞお楽しみに!」
LEN「出演すること自体が凄く光栄なコンサートです。良い音楽を聴かせたいという気持ちで一生懸命準備していますので、よろしくお願いします!」
(取材・文:西本 勲)
上原理生さん
「<映画音楽>古き良き映画音楽がマイブーム。ストーリーの良さと耳に残る美しい音楽がセットとなって1つの作品を織り成しているのにメロメロ。歌詞がついていてクラシカルに歌えるのも。70年代~90年代までの作品たちが大好き。
<ロバート・デ・ニーロさん>そんな映画音楽の中で『いい曲だな、何の映画だろう』と調べるとだいたいこの人が出てることが多いので、元々好きだったけど最近勝手に推してます。
<鹿賀丈史さん>つい最近『ある男』でご一緒させていただいたのだが、まぁ~チャーミング。“ザ⭐チャーミング”。すっかり大好きに」
LENさん
「僕の推しはピアノです。幼い頃からいつもそばにいて、喜びの時も、悲しみに沈む夜も、静かに僕の気持ちを受け止めてくれました。ステージの上で奏でる時は会場のみんなの心を癒す気持ちになります。学生時代、進路に迷っていた夜に1人でピアノを弾きながら、音楽こそが自分の道だと気づきました。その瞬間が今のシンガーソングライターとしての原点です。ピアノは僕にとって人生を共に歩む大切な友人です」
プロフィール
上原理生(うえはら・りお)
2011年、ミュージカル『レ・ミゼラブル』アンジョルラス役でデビュー。主な出演に、ミュージカル『ミス・サイゴン』、『1789 – バスティーユの恋人たち- 』、『ピアフ』、『マリー・アントワネット』、『生きる』、『LAZARUS – ラザルス-』、『ある男』など。声楽家としての顔も持ち、オペラ・クラシック・ミュージカル・昭和歌謡・映画音楽など幅広いレパートリーを歌いこなす。第4回イブラ・グランド・アワード・ジャパン 声楽部門で第2位を受賞。
LEN(れん)
韓国・ソウル出身のシンガーソングライター。NHKで放送された大ヒット韓国ドラマ『シークレットガーデン』の挿入歌がきっかけで来日。ピアノ弾き語りアーティストとして、カバーおよびオリジナル曲を含む作品を多数発表。ライブも精力的に行う。さらに、ミュージカル『パルレ』に出演。音楽劇『モンテ・クリスト伯』に出演が決まっていたが、コロナ禍のため出演できず。2025年4月に「僕らの色」をリリースし、さらに活躍の場を広げる。
公演情報
Gift of Classics & Musicals ~ Eternal Music ~
日:2025年11月9日(日)16:30開演(16:00開場)
場:ヒューリックホール東京
料:A席8,800円 B席6,600円
※他、学生席あり。詳細は下記HPにて
(全席指定・ドリンク代別・税込)
HP:http://www.jpma-jazz.or.jp
問:一般社団法人 日本ポピュラー音楽協会(JPMA) mail:info@jpma-jazz.or.jp