水木英昭が脚本・演出を手掛ける『あの日 あの時 あの場所の歌』シリーズ。第3弾は、昨年10月に上演し好評を博した舞台『虹色唱歌』の楽曲をベースに、大橋ヒカルやニコラス・エドワーズらキャストが新たな世界を立ち上げる。
大橋「ライブの楽曲は僕が制作していて、過去作品を観なおしてキーワードを拾いながら歌詞を書き、曲を膨らませました。水木さんはストーリーの中に、歌詞も曲も綺麗に入った台本を書くのが凄い! 歌や演奏が入ることで、物語の情景がより明確に立ち上がるのを感じるんです」
水木「台詞も大事ですが、この企画では歌で結果を出していきたいと思っていて。歌が描く世界を舞台上で演者が見せ、大橋やニック(ニコラス)の歌がお客さんに染みていく。そういうイメージで演出しています」
ニコラス「舞台で演じた役を、違う形で掘り下げられる機会は貴重です。今回は『虹色唱歌』で演じた川島省吾の感情や考えをより強く感じられると思うので、今から楽しみです」
シンガーソングライターとしても活躍する大橋に、ニコラスの歌の魅力について聞いた。
大橋「ニックの歌声はクドくなく、歌詞やメロディーラインがすっと入ってきます。僕とは全く違う個性なので、彼に書くものは少しエッジを効かせるなど、自分ではやらなかったことやできなかったことを託すことが多いです」
ニコラス「ヒカルさんの歌を歌う時は、デモボーカルを耳コピし、ヒカルさんが見ているであろう景色を汲んで歌うように意識しています。難しさもありますが、忠実に歌うことで作品もより輝き、自分の技量も上がるかなと思います」
出演者・日替わりゲストには水プロおなじみのメンバーに加え、ユニークな顔ぶれが並ぶ。
水木「TikTokで人気の庄最愛夏やタップダンサー、火を使った大道芸を得意とする俳優など、ストリート色強めでポップな舞台になるかと思います。歌を聴かせ、楽しんでもらう客席参加型の舞台なので、前のめりに楽しんでいただきたいですね」
大橋「僕は歌でお客さまとやりとりをするのが一番好きです。ライブで始まり、ライブで終わるこのシリーズは独特の緊張や重圧もありますが、毎回楽しんでいます」
ニコラス「歌や俳優の仕事は役や作品に自分をフィットさせていきますが、水木さんの演出は役者の個性を活かしてくださる。僕らキャストが元々持っているものを存分に楽しめる、他では観られないハートフルなステージになるはずです!」
(取材・文:木下千寿 撮影:間野真由美)
プロフィール
大橋ヒカル(おおはし・ひかる)
アーティスト・俳優・演出家として幅広く活躍。ものまねタレントとしても知られ、「B’z軍団」のリーダーを務めるなど多彩な顔を持つ。水木英昭プロデュース作品には2005年より多数出演しており、楽曲制作にも携わっている。
ニコラス・エドワーズ
14歳でJ-POPの魅力に目覚め、高校卒業後、単身来日。2011年、「のどじまんTHEワールド」出演で注目を集め、2013年にCDデビューを果たす。音楽活動を中心に、ライブやイベント出演を重ねている。
水木英昭(みずき・ひであき)
1987年、劇団スーパー・エキセントリック・シアターに入団。2000年の退団まで、全公演に出演。2005年、水木英昭プロデュースをスタート。“手に汗にぎる、笑いです。”をキャッチフレーズに、様々な作品を世に送り出している。
公演情報
水木英昭プロデュース『あの日 あの時 あの場所の歌 vol.3』
日:2025年2月26日(水)~3月2日(日)
場:新宿村LIVE
料:スペシャルシート[前方エリア・特典付]9,500円
レギュラーシート7,000円(全席指定・税込)
HP:https://www.mizu-pro.com
問:水木英昭プロデュース
mail:mizu-pro@mizu-pro.com