室龍太と共に、清水一輝が想いを込めて届ける“ 今だからこそ観るべき”作品 特攻隊に運命を翻弄された幼馴染3人の、心に刺さる人間ドラマ

 清水一輝プロデュース「一騎討ちProject 」の第7弾は、戦争を題材にした作品『オサエロ-2024-』。清水の母校で開かれる100周年記念芸術鑑賞会での上演依頼を受けたことがきっかけで、再演が決まった。

清水「2016年に僕が初めてプロデュースをして、出演もした思い入れの強い作品です。再演にあたり、前回よりも大きな劇場でより多くの方に届けるため、リスペクトできる方に主演をお願いしたいと思いました」

 主演を務めるのは、舞台を中心に多彩な役柄を演じている室龍太。戦争を題材にした作品への出演は、今回が初めてだという。

室「特攻隊の物語に挑むということに、背筋が伸びる思いです。僕は客観的に明るいキャラクターのイメージが強いと思っていたので、とても渋くカッコいい二枚目な浅井役が来たことに驚きました。彼にはお茶目な部分もあるので、そこは大丈夫だと思うのですが(笑)、佇まいから自然と滲み出るカッコよさをどう出せばいいか、難しそうだなと思っています」

清水「室くんは僕が尊敬する方々とも共演されていて、その全員が口を揃えて『あんなにいい人はいないよ』と言うぐらい、支持されているんです。先日、ビジュアル撮影で初めてお会いしてお話しし、人柄も素晴らしい方だなと改めて感じました」

室「清水くんの最初の印象は『しっかりした方やな』だったんですけど、話してみたらとても愛嬌があって、『これはイジリ倒せるな』と思いました!」

清水「あはは!」

 室が演じる浅井と、清水が演じる親友の中原、そしてヒロインの夏子という幼馴染3人を軸に人間ドラマが展開し、そこに戦争が大きな影を落とす。

清水「2014 年に初めてこの作品へ出演した際に、戦争の悲惨さや理不尽さを思い知ったと同時に、お客様から驚くほどの反響をいただいたことが印象に残っています。僕は戦争を知らない世代ですし浅はかなことは言えませんが、作品に込められたメッセージを真っ直ぐ、熱くお客様の心に届けたいです」

室「台本を読み、彼らの姿を想像しただけでも苦しくなりました。世界で起きている戦争のことも重なり、最後のほうは、読みながら泣いてしまっていて……。『戦争の話はつらくなるから観たくない』という人もいるかもしれないけれど、やっぱり少しでも触れてほしいし、心に何かが残ればいいなと思います」

 戦争がいつになく近く感じられる今だからこそ、俳優たちを通じて本作を心に刻みたい。

(取材・文:木下千寿 撮影:大柳玲於)

プロフィール

清水一輝(しみず・いっき)
1992年5月8日生まれ、奈良県出身。2012年より、舞台を中心に俳優活動を開始。2016年からは「一騎討ちProject」と題し、舞台公演のプロデュースやアスリートとのトークイベント、ボクシングプロテストや100㎞マラソンなど多岐にわたって挑戦を続けている。

室 龍太(むろ・りゅうた)
1989年5月25日生まれ、京都府出身。2003年より芸能活動を始め、さまざまなステージに立って研鑽を積む。近年は舞台の主演を務めることも多く、コメディからシリアスな作品まで幅広いジャンルで活躍。本年12月には俳優企画(仮)公演『カリズマ』に出演。

公演情報

一騎打ちProject 舞台『オサエロ-2024-』

日:2024年10月30日(水)~11月4日(月・振休)
  ※他、神戸公演あり
場:こくみん共済 coopホール/スペース・ゼロ
料:S席10,000円 A席9,000円(全席指定・税込)
HP:https://ikki-shimizu.com/ikki-uchi/
問:オサエロ-2024-製作委員会
  mail:osaero2024@gmail.com

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