世界中から愛される4姉妹の成長物語を豪華キャストが熱演 名作映画が朗読劇に! Classic Movie Reading Vol.3『若草物語』

世界中から愛される4姉妹の成長物語を豪華キャストが熱演 名作映画が朗読劇に! Classic Movie Reading Vol.3『若草物語』

 名作映画を朗読劇にするClassic Movie Readingの第3弾として『若草物語』の上演が決定。南北戦争時代のアメリカを舞台に、メグ・ジョー・エイミー・ベスの4姉妹が成長していく姿を描いた名作を、下平慶祐が大胆にもマーチ家の4姉妹のみで綴る物語として演出する。

下平「1949年公開の映画が原作ですが、時代を問わない美しい作品です。若い頃に観た時はもどかしさを感じましたが、今になって観ると“人生ってこういうものだよな”と。朗読劇をやるために『若草物語』を選んだのではなく、『若草物語』をやるならあえて4人で朗読劇にしたいと思ったんです」

 メグ役の有沙瞳、ジョー役の綾凰華、ベス役の星南のぞみは宝塚歌劇団時代の同期だ。

有沙「温かい愛に溢れた家族の日常を、飾らずに描いた作品という印象です。私自身も長女なので、メグのお節介な姉気質には覚えがあります。初めての朗読劇で、いつもとは違うお芝居のスタイルに緊張していますが、馴染みあるメンバーが多いので、自然に演じられたらいいなと思います」

綾「ジョーは男勝りで行動も感情の起伏も激しい素直な子ですが、母から『どこか寂しそう』と指摘されているように、実は誰よりも繊細な心を持っていて、そこが非常に愛おしい。利己的なようで、誰よりも周りとの繋がりを求めているんですよね」

星南「私自身も3姉妹なので『若草物語』の世界は憧れで、何度も読み返した大好きな作品です。ベスは人見知りで大人しいタイプのようにみえますが、一方で人生を何周もしてきたかような聡い一面も持っています。誰かを憎む感情がないのかなと思うような優しい子なので、人として尊敬してしまいますね」

 映画版が原作となるため、小説では末っ子のエイミーが今作では三女となる。エイミーを演じる小泉萌香は、宝塚出身の3人に囲まれ恐縮した様子――。

小泉「情報解禁された時に『凄い人たちに囲まれているね!?』とたくさんの反響がありました。贅沢な時間を過ごさせていただいています。エイミーはマイペースでワガママな一面が目立つのですが、家族のことが大好きで信頼している。だからこそ甘えやすいんだろうなと……。私も姉がいる妹なので、共感するところが多くて。幼い頃を思い出しながら演じたいと思います」

綾「人との繋がりに悩み、喜び、変化していく若い4姉妹の成長物語はきっとみなさんにパワーを与えてくれると思います。2日間という短い公演期間ですが、ぜひたくさんの方に観ていただきたいです」

(取材・文:通崎千穂 撮影:間野真由美)

プロフィール

有沙 瞳(ありさ・ひとみ)
宝塚歌劇団98期生として入団。2023年8月に退団。退団後の主な出演に、ミュージカル『CROSSROAD 〜悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ〜』など。舞台を中心に活躍。

綾 凰華(あや・おうか)
宝塚歌劇団に98期生として入団。2022年6月に退団。退団後の主な出演に、舞台『刀剣乱舞』禺伝矛盾源氏物語、『ある閉ざされた雪の山荘で』など。

小泉萌香(こいずみ・もえか)
声優・女優として『少女☆歌劇レヴュースタァライト』大場なな役をはじめ、『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』三船栞子役などで活躍。

星南のぞみ(せいな・のぞみ)
宝塚歌劇団に98期生として入団。2021年11月に退団。退団後の主な出演に、ドラマ『警視庁アウトサイダー』、『爆上戦隊ブンブンジャー』など。

下平慶祐(しもひら・けいすけ)
四大学英語劇大会にてGrand Prize、Stage Effect Prizeを大会史上最年少演出家として受賞。2014年、劇団もぴプロジェクトを旗揚げ。演出・脚本を務める。近年手掛けた作品に、朗読劇『明日のナージャ〜16 歳の旅立ち〜』(演出)、Stage Reading『A Bright New Boise』(翻訳・演出)など。

公演情報

Classic Movie Reading Vol.3『若草物語』

日:2024年7月6日(土)・7日(日)
場:博品館劇場
料:特典付9,900円 
  一般9,200円(全席指定・税込)
HP:https://littlewomen-reading.com
問:style office mail:stage.contact55@gmail.com

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