朽木包囲網を突破せよ!  三好家との戦いが描かれる新局面 異世界転生×大河ドラマ『淡海乃海』4度目の舞台化!

 「小説家になろう」の歴史ジャンルで2016年度年間1位を誇る、イスラーフィール原作の人気小説『淡海乃海』シリーズが、この度4度目の舞台化。『天下静謐(せいひつ)の雫となりて』というサブタイトルで上演される今作は、これまでの舞台よりもさらに先のストーリーが描かれるという。朽木基綱(くつきもとつな)に転生した主人公が近江統一へ向け、巨大勢力・三好家の打倒へ動く。基綱を演じる石渡真修は、信頼できる座組だと語った。

石渡「主人公が転生する作品、好きなんです。さらに武士が出てくる時代ものも好きなので、その2つが合わさっている作品を演じられることにワクワクしています。これまで共演したことがあるキャストも多く、自分の芯がしっかりある人ばかり。これが上手く混ざり合ったら、いい化学反応が起きるだろうと思っています」

 基綱と対峙する三好義継(みよしよしつぐ)役は石渡とも共演経験が多い上仁樹。脚本を務める西瓜すいかとは、自身の主演作『YOSHITSUNE 廻』で共闘済みだ。

上仁「歴史を扱っている作品なので、まずは歴史を勉強するところから。そのうえで転生ものという要素もあるので、原作を大事にしつつ、血の通った“人間ドラマ”として観ていただける作品を、命を削って作り上げたいです」

 さらに演出の吉田武寛と『魔術士オーフェン はぐれ旅』の舞台でタッグを組んでいた松本慎也が、“俺”と呼ばれる転生前の基綱を演じ、座組を支える。1人だけ別空間での芝居にはなるが、すでに誰よりも時代背景を理解している様子だ。

松本「戦国時代を生きる彼らが最も大事にしているのは“主君”。自身の家の血を絶やさないために戦っているので、誰かが悪いわけではなくて、みんながそれぞれの正義のために、命を燃やして生きているんですよね。それを舞台で生身の人間が演じることで、お客さま自身がこの世界に没入している感覚を味わっていただけたらと思います。演出の吉田さんは原作をとても大切に読み込む方なので、またご一緒できて嬉しいです」

上仁「頭ごなしに演出を押しつけるのではなく、役者自身のプランをまずは見てくれた上で、ディスカッションできる演出家さんですよね」

石渡「僕は吉田さんとは初めてですが、2人の話を聞いて安心しました。素晴らしいキャスト・スタッフが集まっているので、この座組で新しい『淡海乃海』の魅力を全面に出せるように頑張ります。熱い舞台をぜひ劇場に観に来てください」

(取材・文:通崎千穂 撮影:山本一人(平賀スクエア))

プロフィール

石渡真修(いしわたり・ましゅう)
1月7日生まれ、神奈川県出身。ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン 桃城武役を皮切りに2.5次元舞台へ進出。近年の主な出演に、ミュージカル『青春-AOHARU- 鉄道』東北新幹線役、舞台『SK ∞ エスケーエイト The Stage』菊池忠役、舞台『BOYS DOLL HOUSE 〜はい!よろこんで!〜』ケン役など。

上仁 樹(じょうにん・たつき)
10月31日生まれ、大阪府出身。2016年から続く2.5次元ダンスライブ『ツキウタ。』ステージで皐月葵役を長年務め、抜群の安定感を見せている。近年の主な出演に、ミュージカル『DREAM!ing』シリーズ 白華時雨役、舞台『信長未満- 転生光秀が倒せない-』上杉謙信役、『CharadeManiacs』明瀬キョウヤ役など。

松本慎也(まつもと・しんや)
3月10日生まれ、愛媛県出身。男優のみで構成される劇団「Studio Life」に2004年より加入。女性から少年役まで幅広い役柄を演じている。また、新派百三十五年記念 六月新派喜劇公演『三婆』辰夫役など外部出演作品でも活躍している。

公演情報

舞台『淡海乃海-天下静謐の雫となりて-』

日:2024年5月29日(水)~6月2日(日) 
場:草月ホール
料:SS席[1階最前列]16,000円
  S席[1階2・3列]13,000円 
  A席[1階席]9,500円
  B席[2階席]7,000円(全席指定・税込)
HP:https://www.tobooks.jp/afumi-stage4/ 
問:TOブックス mail:afumi.ticket@gmail.com

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