5年に1度のショーは無事に成功するのか? 棲みつく座敷童の正体とは? とあるホテルで巻き起こる、クリスマスコメディ!

5年に1度のショーは無事に成功するのか? 棲みつく座敷童の正体とは? とあるホテルで巻き起こる、クリスマスコメディ!

 舞台『A Brilliant Christmas』が2023年11月2日(木)からヒューリックホール東京、11月17日(金)からはCOOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで上演される。
 物語の主人公は職につかずに毎日遊んでいる東条一輝。それを見かねた母親の東条彩子は友人の虫島昆之助が支配人をしているホテルで働かせることに。ベルボーイとして働くことになった一輝は、嫌々ながら働いていたが、実はこのホテルには5年に1度ショーをしないといけない決まりがあった。主人公の一輝をダブルキャストで演じる、本田康祐と百名ヒロキに意気込みを聞いた。

―――まずは、本作に出演が決まったときのお気持ちを教えてください。

百名「はじめて有楽町のヒューリックホール東京に立つので楽しみです。キャストもダブルキャストがいっぱいいるので、どうなるんでしょうね。もう早く稽古したいです!」

本田「有楽町のヒューリックホール東京に立つのが初めてですし、ダブルキャストの方がたくさんいるので、どうなるのか。今から稽古が楽しみです!」

百名「言っていること、全部同じやん!(笑)」

本田「あ、全部同じでした(笑) 僕としては初めて舞台をやらせてもらうので、出演が決まったときは嬉しかったです。そしてダブル主演をやらせてもらえるということで、先輩である百名さんがこんなに近くにいるのはありがたいことだなと思っています」

百名「あ、俺が先輩なんだ?」

本田「芸歴、長いじゃないですか」

百名「四捨五入したら、ゼロだよ(笑)」

本田「どういうことですか?(笑) 大先輩方に揉まれて頑張っていこうと改めて思います!」

―――本田さんは前から舞台に出演したいと思っていたのですか?

本田「はい。演技をやりたいなとずっと興味を持っていて、以前ドラマに出させていただいたこともあるんですけど、そのときも、もっと掛け合いをしてみたい、もっと演技を深めていきたいと思ったんですよね。だから今回の舞台出演は凄くありがたいです]

―――観劇にもよく行かれるのですか?

本田「それこそOWVのメンバーが出演していた舞台も観に行きましたし、舞台役者の友達も結構いるので、観劇にはよく行きます。舞台はやはり心躍らされますよね。生だからこそ伝わることがたくさんあって、素敵だなと思うんです。今回、演じる側になれることが凄く光栄です」

百名「脚本を読むと、掛け合いもたくさんあるし、独白もあるよね。舞台らしい台詞がたくさんあるなと思います」

本田「そうそう。映像と違って、自分でその場の空気を作っていく感じが好きなんです」

―――百名さんは、百名ヒロキとしての初舞台は2017年の『ボクが死んだ日はハレ』でした。覚えていらっしゃいますか?

百名「もちろん! 100人は入れない80人ぐらいの規模の劇場だったんです。客席との距離がめちゃくちゃ近くて、ドキドキしたことを覚えています。劇場が違うとやっぱり雰囲気が変わりますよね」

―――初舞台ならではのアドバイスをぜひ本田さんへ……!

本田「ください!!」

百名「いや、初舞台は無敵モードなので大丈夫だと思います。何でも挑戦できる状態だよ」

本田「そんなこと言わないでください(笑)」

百名「話している様子を見てて思うけど、本田くんは多分緊張しないと思う(笑)」

本田「本当ですか?(笑) 舞台稽古をやったことがないので分からないんですけど、百名さんと一緒に稽古はやれるんですよね?」

百名「うん、やれるはず」

本田「ということは、1回演技を見られるということですよね? どんどん盗んでいけるということですよね? なんと心強い!」

百名「演出家さんと相談の上だけど、自分の面白いと思うようにやっていい役な気がする。だから出来上がったものは全然違うものになりそうじゃない?」

本田「確かにビジュアルも違いますもんね!」

―――今回の脚本を読まれた感想を教えてください。

本田「最初に読んだときは、自分がこれを演じるという視点で読ませてもらったので、台詞量が多いなという印象を持ったりして、ドキドキ感強めで読んだりしました。2回目以降は、話の内容もより分かってきて、作品として面白いなと思いましたね。早く稽古がやりたいです」

百名「ドタバタコメディと書いてあったので、テンポ感を大事にして、さーっと読んでみました。共演者の方は全員はじめましてで。きっと稽古の中で役へのアプローチも変わっていくんだろうなと思うと、稽古前にイメージを固定化させたくないと思いました。本田くんも言っていましたが、僕も稽古が本当に楽しみです。まずは台詞を覚えてから、稽古場で作っていきたいなと」

本田「やっぱり覚えた方がいいですよね? 『覚えていかなくてもいい』と百名さんが仰ったら、覚えないですけど(笑)」

百名「覚えよう覚えよう! 覚えていて絶対損はないから!(笑)」

―――取材当日がほぼ初めましての状態で恐縮ですが、お互いの印象を教えてください。

百名「お会いする前にちょっと本田くんのことを調べたんですけど、YOASOBIの『アイドル』を踊っている動画をみつけて! 僕もダンスが好きなので、一緒に踊りたいな〜と思いました」

本田「ぜひぜひ! まずアーティストとしても大先輩なので、ダブル主演という形で一緒に舞台をやらせてもらえることが光栄です。心強いですし、色々教わりたいなと思っています」

―――学年が1つ違うだけで、ほぼ同世代ですからね。

百名・本田「四捨五入したらゼロなんで!(笑)」

百名「ちなみに本田くんは楽器とかはやるの?」

本田「ベースとギターを少しだけ。百名さんは?」

百名「三線とギターをやるよ」

本田「サンシン? あぁ、空振りの三振かと思いました(笑)」

―――クリスマスの物語ということで、おふたりのクリスマスの思い出を教えてください。

百名「僕は3人兄弟だったので、なるべくお金がかからないようにと空気を読んでいました。サンタさんのことは信じていましたけどね。信じていましたけど、3兄弟の真ん中なので、負担をかけないように、なるべく1,500円以内の予算でお願いしていました(笑)。その分、クリスマスの2週間後に誕生日がくるので、そこに命を懸けていました」

本田「僕は小学生のときに友達同士でクリスマスパーティーをやったんですよ。1人1,000円未満でプレゼント交換しようとなって、僕は自分が欲しかったガンプラを買って持っていったんです。で、いざ交換するときに、ゲームで勝った僕が一番最初に選べることになって、自分で買ったプレゼントを選んだ(笑)。そうしたら、母親にめちゃくちゃ怒られました。それが僕のクリスマスの思い出です」

百名「頭いいじゃん(笑)」

本田「それからサンタさんを捕まえようとしたこともあります。プレゼントは靴下の中に入れてもらうじゃないですか。だから僕の枕元に棒を立てて、その棒の上の部分に靴下をひっかけて。サンタさんがプレゼントを入れたら、その靴下が寝ている僕の顔に落ちてくるという仕掛けを開発したんです。……でも翌朝普通にリビングのクリスマスツリーのところにプレゼントが置いてありました(笑)」

―――今年を振り返るにはやや早いのですが、どんな1年でしたか? ファンの皆様へのメッセージも合わせて教えてください。

百名「今年の上半期に、今までずっと出たいと思っていた『RENT』に出演できて、夏には『カラフル』という新たな挑戦ができて。来年30歳を迎えるにあたって、また自分を見つめ直して、初心にかえることができた1年だったなと思います。この作品は深く考えなくても楽しめる作品だと思うので、ぜひ気軽に観に来てもらいたいです。色んな組み合わせもあって、毎日違うイメージになる作品だと思いますので、その点も楽しみにしていてください!」

本田「今年は年明けからツアーをやらせてもらって、夏にはイベントやアルバム発売があって、音楽活動が充実していました。そんな中で、今回の舞台出演。初舞台で主演をさせてもらえるということで気合いが入っています。自分の新しい一面を皆さんに届けられると思ったら、わくわくしますね。2023年の下半期からは役者の自分もアーティストの自分もたくさん色んな姿を見せていけたらいいなと改めて思いますし、ファンの皆さんにはぜひ色んな僕を見てもらって、より一層僕のことをもっと応援したいと思ってもらえるように頑張りたいです。舞台、ぜひ観に来てください!」

―――ちなみに本番は赤髪ではないんですよね?

本田「そうですね。本番は赤髪ではないと思います。赤髪でもいいよと言われたんですけど……」

百名「いいじゃん、クリスマスだし(笑)」

本田「確かに(笑) でもお仕事で髪を染めることって、僕にとってはなかなかないことなので。ファンの皆さんにとっては、僕の新鮮な髪色が見られることも見どころです(笑)」

(取材・文:五月女菜穂 撮影:間野真由美 衣装:MUZE)

プロフィール

本田康祐(ほんだ・こうすけ)
1995年4月11日生まれ、福島県出身。2019年、PRODUCE 101 JAPAN に出演。2020年4月に4人組ボーイズグループ「OWV(オウブ)」を結成しリーダーを務める。

百名ヒロキ(ひゃくな・ひろき)
1994年1月4日生まれ、沖縄県出身。2017年、ミュージカル『ボクが死んだ日はハレ』で俳優としてデビュー。その後、舞台を中心に活動を続け、近作にミュージカル『カラフル』、ミュージカル『RENT』、S-IST Stage『ひりひりとひとり』、ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』など。

公演情報

舞台『A Brilliant Christmas』

日:2023年11月2日(木)~12日(日)
  ※他、大阪公演あり
場:ヒューリックホール東京
料:S席公演プログラム付き10,500円
  S席8,800円 A席7,800円(全席指定・税込)
HP:https://wondervillage.jp/brilliantchristmas/
問:ワンダーヴィレッジ
  mail:wondervillage.stage@gmail.com

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