第19回手塚治虫文化賞 新生賞を受賞するなど、連載当初から話題を呼びアニメ映画にもなった大今良時の原作漫画『聲の形』(講談社「週刊少年マガジン」所載)が、オリジナルミュージカル創作で高い評価を得るイッツフォーリーズによって初ミュージカル化される。上演台本・作詞・演出に板垣恭一、作曲・音楽監督・演奏に桑原まこら至極のスタッフ陣が揃い、先天性聴覚障害を持つ西宮硝子役 山﨑
玲奈とガキ大将気質の石田将也役 島太星、ダブル主演の2人が、作品に懸ける思いを語ってくれた。
山﨑「硝子ちゃんは耳が聞こえない役なので、ミュージカルの世界でそれをどう表現するんだろうとまずワクワクしました。実際に上演台本をいただいたら、漫画や映画のシーンがこうつながっていくんだ!という感動がたくさんあって。一方で手話がたくさん出てきますし、硝子ちゃんは表情では笑っていても、心のなかでは笑っているのかどうかわからない女の子なので、皆さんにも『この子はいま何を考えているんだろう』と思っていただけるように演じていきたいです」
島「将也は小学生の時に硝子の補聴器を壊してしまったりするのですが、そこから手話を一つひとつ覚えて硝子と意思疎通をしたいと思っていくので、その変化を大切にしていきたいです。ただ、ビジュアル撮影で俺大丈夫か? 将也にはちょっと体格ががっちりし過ぎてないかなって(笑)」
山﨑「そんなことない! すごくカッコいいよ!」
島「それ本当に思って言ってる?(笑)」
山﨑「本当に本当! 私こそピンクのウィッグってはじめてで、ドキドキで」
島「山﨑ちゃんこそめっちゃいいじゃん!」
山﨑「良かった!」
島「やっぱり原作のファンの方も観に来て下さると思うし、ビジュアルもすごく大事だから、本番に向けてもっと寄せていきたい!」
最後に作品の見どころと、観客へのメッセージを聞いてみると。
山﨑「作品自体が本当に心に刺さるもので、そこに歌やダンスの表現が加わって新しく生まれる『聲の形』を是非色々な方に観ていただきたいです」
島「ヒロインを『嫌いだった』という主人公って珍しいと思うけど、そういう王道とは違う部分も含
め、素晴らしい作品。なので原作ファンの方もはじめての方も、絶対に楽しんでいただける舞台になると言い切れるので、是非劇場にいらして下さい!」
(取材・文:橘 涼香 撮影:山本一人(平賀スクエア) 島 太星 ヘア&メイク:SUGA NAKATA(GLEAM) スタイリスト:小林洋治郎(Yolken) 衣装協力:BLUE IN GREEN PR))
プロフィール
山﨑玲奈(やまさき・れな)
愛媛県出身。小学4年生から市民ミュージカルに参加。2020年、第44回ホリプロタレントスカウトキャラバンにてグランプリ受賞。主な出演に、ミュージカル『アニー』主演、『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』リン役、ドラマ『おいしい給食 season2』皆川佐和子役など。2023年、ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』に11代目ピーター・パン役で出演。
島 太星(しま・たいせい)
北海道出身。北海道を拠点に、様々なエンターテインメントに挑戦することをコンセプトにしたオーディション番組を経て、2016年、ボーイズユニット「NORD」メンバーとしてデビュー。2018年から男女混合歌唱グループ「Love Harmony’s, Inc.」としても活動中。ニューヨーク アポロ・シアター「アマチュアナイト」で歌唱するなど、高い歌唱力が評価されミュージカルにも活躍の場を広げている。「呼び出し先生タナカ」などバラエティ番組でも活躍中。
衣装:シャツ 29,920 円(EGO TRIPPING / BLUE IN GREEN PR 〒151-0064 東京都渋谷区上原3-10-3 五大マンション1F t el.03-4361-8562)
公演情報
イッツフォーリーズ公演
ミュージカル『聲の形(こえのかたち)』
日:2023年10月4日(水)~8日(日)
場:サンシャイン劇場
料:8,800円
※他、チケット詳細は公式HPにて
(全席指定・税込)
HP:https://www.koenokatachi-musical.com/
問:株式会社オールスタッフ
tel.03-5823-1055(平日11:00~18:00)